認知症予防で食事を見直したい。でも「何を減らし、何を増やせばいいの?」と迷う人も多いはずです。
脳神経内科医の田頭秀悟先生に、エビデンスに基づく食事法と、先生ご自身が実践する食習慣について伺いました。

今回のテーマは「認知症予防のための食事の摂り方」です。
注目したいのは「久山町研究」

田頭先生が参考にするのが、日本最大級の疫学研究として知られる久山町研究(九州大学)です。主食は控えめに、野菜中心にしつつ、牛乳やチーズなどの乳製品も取り入れる食習慣が、認知症の発症リスク低下との関連が示されています。ほかにも、イモ類・大豆製品・魚は予防に役立つ食品として挙げられ、お酒は少量のほうが望ましいとされています。
先生が実践する「糖質制限食」

田頭先生ご自身は、米・パン・麺などの炭水化物を控えめにして、その分、肉・魚・卵などの脂質とタンパク質をしっかり摂る糖質制限食を意識。続けるうちに食後の満足感が上がり、「必ずしも1日3食にこだわらなくても大丈夫」と感じるようになったそうです。

そしてもう一つ、先生が意識しているのが「食事と食事の間隔をあける」こと。食間があくと脂質代謝が進み、体内でケトン体 が生成されやすくなります。ケトン体は、脳神経の働きを支えるエネルギー源の一つとして注目されており、間食を控えることでこのメリットを活かせるといいます。

大切なのは「これさえ食べれば安心」と一つに偏らないこと。完璧を目指さず、できることから少しずつ始めてみてください。


○田頭 秀悟(たがしら しゅうご)

鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。 また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。

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