コクヨは1月7日、ベネッセコーポレーションと共同で両社サービスの活用データを分析し、大人が学習を習慣化するために重要な3つの要因を特定したと発表した。コクヨは2025年3月28日~8月31日に「大人のやる気ペン」を使用したユーザー約7千人を対象に、ベネッセは2023年1月1日~2025年2月28日に初回学習を行った「Udemy」国内ユーザー約32万人を対象に分析を行った。


○大人の「学び」の課題とは

人生100年時代において、学び続けることは、充実した人生を送るためだけでなく、変化の激しい社会に適応するためにも欠かせない要因となっている。しかし、学びを継続するためには「習慣化」が重要である一方で、多くの社会人にとっては「やる気が続かない」「時間が取れない」といった課題が学びの継続を妨げている。

コクヨはIoT文具・大人のやる気ペン、ベネッセは社会人向けオンライン学習プラットフォーム・Udemy(ユーデミー)などを通じて、「大人の学び」の支援に取り組んでいる。また、両社は2025年7月より、社会人の「学び続けたい」という想いを応援する共同プロジェクトを推進している。

同プロジェクト第3弾となる今回は、両サービスの数万件におよぶ利用データを詳細に分析。多くの人が抱える「学習を習慣化したいけれど、なかなか続かない」という課題に対して、データに基づく具体的な示唆と解決のヒントを提示する。
○学習を習慣化する3つの要因

大人が学習を習慣化するために重要な以下3つの要因が明らかになったという。

要因1.学ぶ理由を明確化する


大人のやる気ペンの利用データを分析した結果、「なぜ学ぶのか」という学習の理由を明確に記述したユーザーは、そうでないユーザーと比較して、連続学習日数が長くなる傾向が見られた。この傾向は、ベネッセが長年の教育支援を通じて把握してきた、子どもにおける「いつまでにドリルを終わらせる」「次のテストで◯点以上を目指す」といった目標設定の重要性が、大人の学びにも有効であることを示唆する結果といえる。特に大人の場合、行動の背景に明確な目的や理由がないと行動に移しにくい傾向があることが知られている。だからこそ、主体的かつ具体的な目標や自分自身の人生を豊かにするための学習目標など、「なぜ学ぶのか」の問いに対して言語化することが、学習を継続するうえで有効だと考えられる。

○要因2.最初の6日間が学習習慣の形成を後押しする

大人のやる気ペンとUdemyとの双方について調べたところ、利用開始から継続して学習した日数が多いほど、その後の学習日数も多くなる傾向が確認された。
特に、2~6日間継続して学習した人では、その後30日間での学習日数が右肩上がりに増える傾向が見られ、「最初の6日間」が、新たな学習を「自分事」として捉え、習慣化していくための重要なブースト期間であることが示された。

○要因3.朝型学習で一日のはじめに時間を確保

学習時間を「朝(午前中)」に設定しているユーザーは、夜型や不定期に学習するユーザーと比較して、学習日数が多い傾向が見られた。仕事や家庭のタスクに追われる日中、そして一日の疲れが出る夜とは異なり、朝の静かで集中しやすい環境を活用する「朝型学習」が、継続的な学びの実現を後押ししていると考えられる。
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