ヤマトホールディングス(ヤマトHD)傘下のヤマトロジスティクスインド(YLI)は1月8日、インド北部のハリヤナ州において、同社グループの海外物流拠点として最大規模となる「NH8(シドラワリ)ロジスティクスセンター」(以下「NH8ロジセンター」)を同日に開設したことを発表した。

世界的なサプライチェーン再編の動きが進む中、インドでは政府による製造業振興政策「メーク・イン・インディア」なども影響し、近年では国内需要に加えて輸出拠点として、自動車や電気機器、半導体などの領域における“世界の工場”の役割が大きくなっているという。
こうした流れに伴い、インド国内では物流に対するニーズが急増。一方で倉庫や輸送網などの物流インフラや最適なサプライチェーンを構築できる物流事業者の不足も顕在化している。

グローバル事業を成長領域と位置付ける中でインドを重点領域のひとつに定めるヤマトグループは、2008年に現地法人としてYLIを設立した。同社ではロジセンターやインハウスロジスティクスを通じ、日本の大手自動車メーカーを中心とした製造業向けに、日本水準のコントラクト・ロジスティクス(CL)サービスを提供。工場生産の効率化を後押しする“ジャストインタイム物流”、日本品質の高度な“CLオペレーション”、高温多湿な中での長距離輸送が必要となるインドの環境に対応した“梱包サービス”を強みとしてきたとする。

そして今般YLIは、インドのハリヤナ州にヤマトグループ海外物流拠点として最大規模となるNH8ロジセンターを開設した。同センターは、デリー首都圏から商業都市であるムンバイを経由し、南部工業地域のベンガルールやチェンナイに至る主要高速道路に沿う地域に位置するといい、周辺には多くの組み立て工場やそのサプライヤーが集まる工業団地が複数集まることから、門前倉庫やクロスドックとしての活用も期待されるとのこと。また内陸コンテナデポや空港にも近いため、国内外へのトランジットハブとしても機能するとした。

こうした物流における戦略的な立地を活かし、NH8ロジセンターでは日本水準の高度なCLサービスを提供していくとするYLI。同拠点の開設により、インド国内や中東・アフリカなどの新興国に向けた生産拡大を目指す製造業顧客に対して、ニーズに応じた最適な物流ソリューションを提供するという。

また延床面積役2万4900m2に及ぶ同拠点では、将来的に太陽光パネルの設置やEV(電気自動車)の導入などにより“グリーン物流”を推進し、顧客サプライチェーンにおけるGHG削減にも貢献していく見通しとのこと。日本で長年にわたり培われてきた高品質なCLサービスのノウハウと、世界各国のネットワークを活用し、顧客のグローバルサプライチェーン全体におけるさまざまな課題の解決に貢献するとしている。
編集部おすすめ