ビズリーチは2026年1月14日、「2025レジュメ検索トレンド」を発表した。調査は2025年に企業の採用担当者がビズリーチ上でレジュメ(職務経歴書)を検索する際に使用したキーワードのうち、前年と比較して検索数が上昇したワードを集計したもの(対比期間は2024年1月~11月と2025年1月~11月)。

○1位は「AI開発」

ビズリーチは、企業の採用担当者やヘッドハンターが会員のレジュメの情報を検索し、直接スカウトのメッセージを送信できるサービス。同ランキングからは、積極的に採用している人材やポジションの特徴・傾向が分かる。

1位は「AI開発」、2位は「営業 新規」、3位は「現場代理人」、4位は「AIエンジニア」がランクイン。

1位と4位のワードから、2025年は企業がAIツールを導入・利用するフェーズから一歩進み、自社製品への組み込みや独自のAIモデル構築を行う「開発・実装フェーズ」へ移行したと考えられる。

これに伴い、採用ニーズはエンジニアにとどまらず、AIを活用した新規事業開発を担う企画職などさまざまな職種へと広がっていることが示唆される。AIに関するワードは、IT・インターネット企業をはじめ、DXを推進するコンサルティング会社や、自動運転の実装を目指す自動車メーカーを中心とした製造業の採用担当者などに多く検索されたとのこと。

○「営業 新規」「訪問」など営業に関連するワードがランクイン

2位「営業 新規」や6位「訪問」など、営業に関連する検索ワードが上昇した。顧客の事業成長に伴走する課題解決型の「ソリューション営業」の営業スタイルが示唆される関連ワードが続いた。

この結果から、生成AIの登場により新サービスの開発サイクルが短縮されたため、新規事業の拡販を牽引できる営業人材へのニーズが増加したことが考えられる。

また、同社は6位の「訪問」について、定着したオンライン商談との差別化要素として対面でのコミュニケーションの価値が向上したことに加え、AIソリューションの適用範囲が事務業務から製造現場などへと広がっていることが要因ととらえている。

複雑化する課題に対して、顧客と直接対話し、強固な信頼関係を構築できる人材が求められていることが推測されるとのこと。
○専門領域を支える「スペシャリスト」への需要も

3位「現場代理人」や8位「管工事施工管理技士」がランクインしたことから、建設業界では、「2024年問題」以降の現場運営を担う「現場代理人」や専門資格を持つ「管工事施工管理技士」など、即戦力の有資格者が切実に求められていることが示唆される。


また、11位には「キャリアアドバイザー」がランクインするなど、専門領域を支える「スペシャリスト」への需要が拡大していることが分かる。
○「財務・経理」のプロフェッショナル需要も拡大

9位に「財務諸表」、14位に「決算 経理」がランクイン。

物価高や金利変動、為替の乱高下など企業経営を取り巻く外部環境が不確実性を増す中、「財務諸表」から経営状態を分析し、未来の投資戦略や資金調達プランを描けるCFO(最高財務責任者)候補や、財務のスペシャリストが求められている。

また、コンプライアンスやガバナンスへの要求レベルが高まるなか、迅速かつ正確な「決算」を行い、ステークホルダーに対して透明性の高い情報開示を行える体制づくりが急務となっており、守りと攻めの両面で財務・経理人材の重要性が高まっていることも背景として挙げられる。
○AIを理解し、活用できる人材が求められている

10位にランクインした「デジタル広告」の背景には、広告運用の自動化と生成AIの普及による、マーケターの役割の変化がある。業務にAIが活用されつつある今、企業が求めているのは、AIアルゴリズムの特性を理解し、最適な戦略を指示できる人材が求められている。
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