社会人になっても英語学習を続けているにも関わらず、実務で成果が出ないと悩む人は少なくない。英語コーチング「TORAIZ(トライズ)」を運営する三木雄信社長は、その理由を「英語ができないのではなく、仕事で使うための準備が整っていないケースが多い」と指摘する。
TOEICの800点台でもビジネス英語を話せない人はたくさんいる
三木社長は、TOEICで800点ほど取れる実力があれば、そこから集中的に練習することで「半年で話せるようになるのは間違いない」と話す。一方で、点数は高いにもかかわらず話せないままの人が多いのも事実だ。それはなぜなのだろうか。
「TOEICの中でも最も普及している『TOEIC Listening & Reading(L&R)』は、あくまで聞いて読んでマークする試験のため、スピーキングというアウトプットの力はそもそも測定項目に含まれていません。
そのため、TOEICで高得点を取っていても「英語の会議で意見を求められると言葉に詰まってしまう」「英語での雑談になると話の輪に入れず、存在感を示せない」といった悩みを抱える人が少なくないのだという。
学習目的から「逆算」した設計の重要性
三木社長は社会人が英語力を向上させるポイントを「目的から逆算して設計する考え方」にあると解説する。そのためにまず取り組むべきは、使う場面を細かく整理することだ。
「『海外の取引先に進捗を説明する』『会議で賛否を簡潔に伝える』『雑談で仕事以外の話題に対応する』など、実務シーンを具体的に洗い出すことで、必要な単語や表現、最適な練習方法が自ずと見えてきます。この作業ができれば目標設定のあり方も変わってきます」
つまり、目標をTOEICの点数に置くのではなく、英語を使って特定の業務を問題なく進められる状態に設定することが重要だ。そうすることで学ぶ内容は自然と、仕事のシーンですぐに活用できるフレーズややり取りに絞られてくる。
「いつ学習するか」も逆算で決める。
逆算の考え方は学習内容だけでなく、日々のスケジューリングにも応用できる。目標とする英語力を手に入れるために「いつ、どの時間をあてるか」をあらかじめ生活の中に設計しておくとよいという。というのも、仕事を持つ社会人にとって、毎日まとまった学習時間を確保するのは現実的ではない。そこで三木社長が推奨するのが、朝の20~30分を軸にした無理のない学習設計だ。
三木社長自身、高校3年生頃から毎朝5時に起きる生活を続けている。現在も仕事や執筆作業などはすべて朝の時間に行っているそう。
「理由はシンプルで、自由に使える時間が朝しかないからです。基本的に午後11時頃には就寝し、朝時間を最大限に活用するようにしています」
こうした習慣を定着させる上で重要なのが、トリガーを決めることだ。トリガーとは「これをしたら、次にこれをする」とあらかじめ行動を結びつけておく仕組みのこと。三木社長の場合は「食事をしたら必ず筋トレをする」というルールを設け、体調を管理している。語学学習であれば「歯を磨いたら単語を5個覚える」など、すでにある日常の行動に学習を組み込むのが効果的だ。
さらに、朝すぐに学習を始められる環境を整えておくことも有効だという。
このように限られた朝時間を最大化するためには、教材選びも重要になる。そこでぜひ活用してほしいのがAIだ。
AIを自分専用の教材作成ツールとして活用する
AIを使った英語学習のポイントは、個別最適化すること。三木社長は「逆算して導き出した自分の課題に最短距離で取り組むためのツールとして、AIはとても向いている」と話す。
「英語学習アプリもよいですが、私はChatGPTやGemini、ClaudeといったAIツールを自分で使いこなすほうが学習効率は高いと考えています。なぜなら、これらのツールに『TOEIC400点から500点に到達するための単語帳を作ってほしい』と具体的に指示すれば、AIは目的に合った教材を即座に作成してくれるからです。また、発音に対してもほとんどネイティブレベルのため、シャドーイングにも活用できます」
AIだけでは続かない。英語学習を止めないために必要なのは「人のサポート」
しかし、AIを使った学習には弱点もある。基本的に一人で進めることになるため「このやり方で本当に合っているのか」と、不安を抱きやすいという点だ。そこで三木社長は、AIツールで自分専用の教材を作りつつ、学習をサポートしてくれるコーチングや英語教室も併用するというデジタルと対面のハイブリッド学習をおすすめしている。
「人のサポートを受けることで、自分の学習を一歩引いた視点で見直す、いわゆるメタ認知ができるようになります。
疲れている日に『今日はこれしかできなかった……』と自分を責めて挫折してしまうのか、それとも『今日は体調に合わせて量を減らし、その分を明日で調整しよう!』と前向きに計画を組み直せるか。後者の考えを持てるようになることが継続の鍵となります。AIで効率化しつつ、人のサポートを受ける。忙しい社会人はこの両輪がそろうことで、より学習を続けやすくなります」
橋本 岬 2014年に法政大学大学院を中退後、女性ファッション誌の編集者を経てフリーランスに。得意ジャンルは、IT、スタートアップ、エンタメ、女性の働き方。2022年4月から2023年2月までカナダに語学留学。 この著者の記事一覧はこちら











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