moomoo証券が「新NISAに関する調査」を実施。新NISA開始から3年目の利用実態と“使いこなし層”の特徴をまとめた調査レポートを公表した。
85%超が利用する一方、非課税枠を使い切る層は約4人に1人だった。

moomoo証券は、2025年10月28日~11月30日の期間に「新NISAに関する調査」を実施し、2,311人の回答を集計した。調査対象はリアル店舗「moomoo証券ストア 表参道」の来店者で、新NISA開始から3年目となる2026年の現状を分析した。

調査で、新NISA利用者の85.6%が現在NISAを利用しており、つみたて投資枠と成長投資枠を併用する割合は52.0%に達した。開始から2年で、NISAは一部の投資家だけでなく幅広い層に浸透しつつある状況が示された。

一方で、非課税枠を年間上限近くまで使い切る“フル活用層”は26%にとどまり、残る約7割は非課税枠を使い切れていないか様子見の状態だった。フル活用層の約62%は30~40代で、住宅や教育、老後資金という現実的な課題を抱える現役世代が中心だった。

フル活用層の投資スタイルでは、つみたて投資枠と成長投資枠を長期的な資産形成の視点で利用する傾向が強く、短期的な“ギャンブル的取引”を避け、長期目線で戦略的に枠を使う傾向が見られた。

調査結果を構造的に見ると、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用している人」は52.0%に達している一方で、非課税枠を年間上限近くまで使い切っている“フル活用層”は26%にとどまっている。

つまり、制度の仕組み自体は理解されつつあるものの、実際の投資額の積み上げにはまだ慎重な層が多いことになる。特にフル活用層の中心が30~40代である点を踏まえると、資産形成への意識は高まりつつも、生活費や住宅、教育費などとのバランスを取りながら段階的に投資額を増やしている利用者像が浮かび上がる。新NISAは「使われ始めた制度」から「使い切るかどうかを検討する制度」へとフェーズが移りつつある状況と言えそうだ。
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