冬真っ只中のこの時期は、体の芯まで凍える毎日が続く。少しでも体に負荷をかけると一気に体調を崩してしまう。
特に一人暮らしだと、身の回りの世話をしてくれる人がいないから病気で寝込んだときにとても困る……と今までは思っていた。

だが、テクノロジーが発達して利便性が追求された現代社会においては、どうやらそんな不安は杞憂だったようだ。今回は独身男性が陥ったある窮地にまつわる実体験を紹介しよう。

Uber Eatsって薬も買える!

ああ、やってしまった……。新年早々からやってしまった。完全にあれだ。風邪だ。

忘年会に新年会、親戚の集まりに、連日の夜更かし。日ごろの仕事で蓄積されたストレスやうっ憤を晴らせたのは楽しかったが、そのツケはきっちり身体に回ってくるらしい。朝起きた瞬間、喉がヒリつく。唾を飲み込むたびに違和感が走り、声も若干かすれている。まだ高熱というほどではないが、これはもう完全に喉風邪の入口に片足を突っ込んでいる。


一人暮らしにとって、体調不良は地味にしんどい。誰かが薬を買ってきてくれるわけでもなければ、温かいごはんが自動で出てくるわけでもない。薬を買いに行こうにも、着替えて外に出る気力がない。ましてやこの寒さだ。布団から出るだけで一仕事。うーん、だるい。気だるい。

とは言っても、腹は減る。朝食を兼ねたランチをサクッとUber Eatsですませようとアプリを開いたら……。

「あれっ、今まで気にしたことがなかったけど、ウーバーってドラッグストアも利用できるんだな……」

健康なときは完全にスルーしていたが、弱っている今となっては、これ以上ない福音である。

半信半疑で近所の某ドラッグストアチェーンを覗いてみると……おおっ、普通にある。改めて見ると、ドラッグストアって何でも揃っているんだな。
風邪薬、のどスプレー、飲み物、日用品……。今さらだけど、Uber Eatsがデリバリーしてくれる物は食べ物だけじゃないんだね。完全に灯台下暗しだった……。

ぼんやりする頭のまま、必要そうなものを順番にカゴへ放り込んでいく。まずは、指定第2類医薬品の風邪薬。年末年始で酷使した身体を、一度ちゃんと落ち着かせたい。こういうときは、変に我慢せず、素直に薬に頼るに限る。

続いて、第3類医薬品ののどケア用スプレー。喉の違和感は、放っておくと長引くイメージが強い。早めに対処しておきたい。

なんか汗も出てきた気がするな…飲み物も買おう。あとはマルチビタミン配合のゼリー。
食欲がなくても、最低限の栄養は入れておきたい。……っていうか、「よく一緒に購入される商品」とか表示されるのもいいな。店頭の商品棚よりも効率的だし、見ているうちに「あ、これも必要かも」と気づかせてくれる。

さて、そろそろひと通り揃ったかな……と思いつつ、ここで終われないのが一人暮らしだ。画面をスクロールしているうちに、頭が勝手に家の在庫状況をチェックし始める。

「そういえば、ティッシュも切れかけてたな……体調を崩したから、部屋の中を清潔に保つために詰替用の除菌ウエットシートも買っておくか」

などと独り言ちつつ、最後にレンチンするだけで食べられる冷凍うどん(3食入り)もポチッ。今すぐ食べるというより、少しよくなってきたとき用の保険として買っておこう。

薬や日用品が到着!

しばらくするとUber Eatsの配達員さんが到着! 玄関先に置き配してもらったんだけど、いざ持ち上げてみたら……結構重たいね。なんせこれだけで3kg以上あるんだから重くて当たり前だが……。

しばらくすると、インターホンが鳴った。薬を購入したからか、対面でないと荷物が受け取れないようだ。ということで玄関先で配達員さんから直接袋を受け取り、感謝を伝えて部屋へUターン。
これでようやく薬が飲める……。ありがとう、配達員さん……!

まずは風邪薬を服用し、のどケア用スプレーをシュッとひと吹き。ああ~、ちょっとしみるけど、なんかこれだけでちゃんと対処している感を実感できる……。少なくとも、布団のなかで己の免疫力にのみ頼っていたときより、はるかに安心感がある。

次に、マルチビタミン配合ゼリーもいっちゃおう。食欲は湧かなくても、これならいける。身体に最低限の燃料が入った感覚がある。これで一眠りすれば、少しは調子も違ってくるんじゃないか。

鼻をかむ回数が増えると、ティッシュの消費は一気に跳ね上がる。まとめ買いしておいて正解だった。除菌ウエットシートでスマホやテーブルを軽く拭くと、気持ち的にも少し安心できる気がする。

そうこうして数時間横になっているうちに、喉の痛みはちょっと和らいできたような気がする。
そう思うと何だか……腹が……減った……。体力を早く回復させるためにも胃に何か詰め込んでおこう。

ということで、先ほど届いた冷凍うどんを電子レンジで加熱。鍋に白だしを薄めたつゆを作り、卵を落とし、刻みネギを散らす。梅干しと余りものの三つ葉も乗っけておくか。

調理時間は3~4分ほど。温かくて、やさしくて、喉にも胃にも負担がない。今の自分にちょうどいい。熱々のうどんをフーフーして、汗をかきながらすする。そうこうしているうちに、またちょっと本調子に近づいてきた気がする。ああ、うまかった……。冷凍のうどんって、麺がモチモチ&ツルツルでおいしいよね。
ごちそうさまでした。
「必要なものを揃えられない不安」を払しょくしてくれた

さぁ、もう一眠りするか……と布団に戻りながら、ふと思う。一人暮らしで風邪をひいたときに一番つらいのは、「外に出られないこと」よりも「必要なものを揃えられない不安」かもしれない、と。そういう意味では、Uber Eatsは薬や飲み物、日用品、食べ物も全部、外に出ずに手に入る。このなんとも言えぬ安心感は、体調を崩して初めて実感する。

年末年始、はっちゃけすぎた代償は確かにあった。でも、Uber Eatsのおかげで、大事には至らずにすんだ気がしている。本当にありがとう。おかげさまで次の年末年始もまた、安心して暴飲暴食&不摂生ができそうだ……。
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