自宅のリフォームで上質さと洗練されたデザインを追求しすぎた結果、かえって住みにくくなるケースがあります。高価な大型設備を設置したものの、メンテナンスに時間がかかり、煩わしくなってしまうケースも。
ここでは、高級感重視のリフォームで失敗した事例、注意すべきポイントを解説します。

こんなはずじゃなかった……”高級感重視”リフォームの失敗例

自宅のリフォームによって洗練された空間にしたい家庭は多いもの。しかし見た目や雰囲気のみを重視した結果、住み心地や快適性が失われてしまった失敗例を3つ紹介します。
○1. 光が届きにくくなったリフォームで健康まで崩した

部屋のデザイン性を重視するため、窓をコンパクトなサイズにしたり、位置を変更したりすることがあります。近年ではプライバシーやセキュリティ重視のため、窓をなくすリフォームをすることも。

Aさんのお宅では窓の大きさや位置を変更した結果、光が入りにくくなり、室内が暗くなりました。とくに冬場は日光がほとんど届かず、家庭も暗い雰囲気になり、Aさんはしだいにメンタル面で落ち込むことが多くなりました。

窓からの通風も悪くなって湿気がこもるようになり、カビが大量に発生。子どもが咳き込むようになり、健康まで崩す結果となってしまいました。

採光や通風の重要性を軽視し、季節による太陽の位置の変化を考慮していなかったのが、主な失敗の原因です。
○2. スタイリッシュなリフォームで収納スペースが消えた

Bさんは余分なものを持たないシンプルな暮らしが好みで、収納もあまり増やしたくないと考えていました。そこで収納スペースを極力なくし、広々とした空間となるようなリフォームを行いました。


その状態で生活をしてみると、生活用品や衣類の置き場に困るように……。家族の衣類、キッチンの道具、掃除用品など、日常で必要なものは思った以上に多く、収納できずに部屋が散らかった状態に。

スペースは広いものの生活があまりに不便なため、収納家具を追加で購入せざるをえませんでした。
○3. 高級感重視のリフォームでメンテナンスが煩雑になった

Cさんは高級感のある洗練された設備や家具が大好き。メーカーのショールームにもよく出かけています。そこで見つけた大理石のキッチンカウンターに一目ぼれして購入しました。

ピカピカで美しい大理石キッチンに最初は満足していたBさんですが、だんだんと手間がかかるように。汚れが目立ちやすかったり、小さな子どもがいるため傷が付かないかとヒヤヒヤしたりするようになりました。

しかも熱い鍋を直接置かない、コーヒーなど色素の濃い飲食物はすぐふき取る必要があるなど、美しさを長持ちさせるにはさまざまな注意点があることを改めて知り、さらに憂鬱に。共働きで家事だけをするわけにいかないCさんにとっては、こまかな掃除やメンテナンスが必要な環境はストレスでしかありません。
デザイン重視のリフォームで抑えておきたいポイント

リフォームでデザインにこだわるのは悪いことではありませんが、それだけに偏ると後悔する可能性があります。事前に抑えておきたいポイントをまとめましょう。

○リフォームの知識をつける

業者任せにせず、自分でも基本的なリフォームの知識を身につけることは重要です。

設備や素材の特徴・取り扱い方法
部屋の構造に関する知識
リフォームの相場

インターネットや雑誌で情報を得て、ショールームで実物を確認しましょう。
○明確なプランを立てる

リフォームは何回も行えるものではないため、最初のプラン作りが重要。長期的な視点で、優先順位をきちんと決めます。

デザインありきではなく、家族で現状の住まいの不満点を出し、そこから優先順位をつけていくといいでしょう。
○業者とコミュニケーションを取る

工事中に「あれ?」と疑問に思ったり、追加工事が予定より増えてしまったりしたときに、すぐ相談に乗ってもらいましょう。そのためにも、信頼できるリフォーム・リノベーション会社を選ぶことが重要です。

選ぶべき業者のポイントは以下のとおりです。

ヒアリングの対応がていねい
写真付きで公開している実績が多い
アフターサービスが充実している
疑問に対して誠実に回答してくれる

相見積もりを取り、担当者との相性や実績を見ながら決めましょう。

安藤真一郎 あんどうしんいちろう マーケティング会社に勤務した後、フリーランスのライターに転身。 多種多様なジャンルの記事を執筆するなかで、金融リテラシーを高めることや情報発信の重要性に気づき、現在はマネー系ジャンルを中心に執筆している。 ライターとして、知識のない人でも理解しやすいよう、かみくだいた文章にすることが信条。
ファイナンシャルプランニング技能士2級、日商簿記検定2級取得。 この著者の記事一覧はこちら
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