セイコーウオッチの「プレザージュ」ブランド、そのクラシックシリーズから「SARJ011」を取り上げよう。色味と曲線を軸に、装飾に寄らない表現をまとめた機械式モデルだ。


藍色の文字板、丸みを帯びたケースライン、シンプルな3針、その中で24時間のインダイヤルとオープンハートが奥行きと機械式時計の情緒を生む。プレザージュのラインナップでも比較的穏やかな立ち位置の印象だ。色・形・見え方といった基本要素の積み重ねで個性を形づくっている点が、このモデルの性格をよく表している。

○濃いめの藍色がつくる文字板の表情

プレザージュは日本の美を世界に発信するブランドだが、さらにクラシックシリーズは日本の伝統(色彩・素材・質感など)と「用の美」を表現している。

SARJ011の文字板は深みがあってややスモーキーなテイストも感じる藍色。藍色はジャパンブルーとも言われる色だ。放射状のサンレイパターンによって、光の具合や角度の違いで静かに表情を変える。針とインデックスはすっきりしており、ややマットな感じのシルバーは文字板の色味を邪魔しない。ともすると存在感が希薄になりそうだが、時刻の判読性は良好だ。

ステンレススチールのケースはエッジが優しく丸められ、側面からラグにかけて滑らかにつながる。懐の深い、柔らかな輪郭だ。ケース径は40.2mmで厚さは13mmと、それほど小ぶりというわけではないが、袖口の手首周りに余裕のあるシャツを合わせると身に着けやすい。


ムーブメントは自動巻(手巻つき)機械式の「キャリバー 6R5J」だ。日差は+25秒~-15秒となっており、約72時間のロングパワーリザーブがありがたい。最大に巻き上げた状態なら、約3日間、手首に巻かなくても動き続ける動力がある。

○色と形でまとめた日常使いのプレザージュ

SARJ011は、藍色の文字板と柔らかなケースラインによって、プレザージュらしい落ち着いた表情をつくり出している。ブレスレットもほどよくドレッシーであり、オンでもオフでも大人のスタイルに似合う。このたたずまいは腕元から物静かな穏やかさを演出してくれるだろう。プレザージュ クラシックシリーズの「用の美」が分かりやすく伝わってくる1本だ。

製品名/型番:セイコー プレザージュ クラシックシリーズ「SARJ011」
ケース/ブレスレット素材:ステンレススチール
ケースサイズ:縦46mm×横40.2mm×厚さ13mm
風防:デュアルカーブサファイアガラス(内面無反射コーティング)
裏ぶた:シースルーバック
防水性能:日常生活用防水(10気圧)
ムーブメント:メカニカル 自動巻(手巻つき)「キャリバー6R5J」
精度:日差+25秒~-15秒
パワーリザーブ:約72時間
価格:15万4,000円

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