ヘリテージ・オークションズは、2025年の年間総売上が21億5,820万ドル(約3,400億円)に達し、5年連続で過去最高を更新したと発表した。映画、美術、コミック、トレーディングカード、ラグジュアリーなど分野を横断して記録的な落札が相次ぎ、市場の広がりと層の厚さを改めて示した一年となった。

○映画史を塗り替えた1枚

このうち『スター・ウォーズ/新たなる希望』ポスター原画は、1977年公開の『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソード4)』のために、イラストレーターのトム・ユング氏が制作したもの。2025年12月のオークションで約387万ドル(約5億8,000万円)で落札された。

この結果は、スター・ウォーズ関連メモラビリアとして史上最高額であると同時に、映画ポスター作品としてもオークション史上最高額。映画関連アートが単なる資料ではなく、「美術作品」として確固たる評価を得たことを示す象徴的な出来事となった。
○世界に1枚だけのポケモンカード

また、トレーディングカードゲーム(TCG)部門でも歴史的な瞬間が訪れた。

PSA鑑定済みで世界に1枚しか存在しないとされる「ポケモン ベースセット プレリリース ライチュウ」カードが、55万ドル(約8,660万円)で落札。英語版ポケモンカードとして世界最高額を記録した。

子ども向けコンテンツとして始まったポケモンカードが、いまやグローバルな投資・コレクター市場で確固たる地位を築いていることを改めて印象づける結果だ。
○ラグジュアリーの“頂点”を集めた一夜

ラグジュアリー部門では、5月に開催された「世界最高峰のシャネル・ハンドバッグ・コレクション」が注目を集めた。

本コレクションは81万1,000ドル(約1億2,700万円)を売り上げ、同日のオークション全体では1日で336万ドル超という高水準を記録。シャネルのミノディエールや、ダイヤモンドを施したエルメスのクロコダイル・バーキンなど、アイコン的アイテムが揃い、ラグジュアリー・アクセサリー市場の強さを示した。

○「モノ」から「文化資産」へ

ヘリテージ・オークションズCEOのスティーブ・アイビー氏は2025年について「注目すべきなのは数字だけではなく、分野を超えて示された、ヘリテージの一貫した強さと層の厚さです」とコメントしている。


Imaged by Heritage Auctions, HA.com
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