日本インフォメーションは、全国の16~69歳の男女1,039名を対象に「2026年の展望に関する調査」を実施した。本調査は、2026年の暮らしや消費行動、AI利用意識などについて把握することを目的に、2025年12月23日~24日の期間、インターネットリサーチにより行われたもの。

○2026年の見通し、国内情勢への期待は回復も自身・家庭は横ばい

2026年の「良い・明るい」見通しについて、「自身・家庭」は32.2%で前回調査の33.4%と同水準となった。一方、「日本国内の状況・情勢」は21.8%となり、前回の13.5%から8.3ポイント上昇した。

「世界の状況・情勢」の「良くない・明るくない」見通しは44.9%で、前回の51.0%から減少しており、不安感はやや緩和している。ただし、日本との対外関係では日中関係への不安が依然として高く、6割以上が「良くない・明るくない」と回答した。株価や日本経済の改善に期待する声がある一方で、物価上昇への不安が引き続き自身や家庭の見通しに影響している様子がうかがえる。
○2026年の消費行動、節約志向は継続

2026年のお金の使い方について、「増やしたい・充実させたい」が「減らしたい・節約したい」を上回ったのは「預貯金」のみだった。

「増やしたい・充実させたい」の上位は、「預貯金」(33.4%)、「国内旅行」(18.7%)、「投資・資産運用」(17.9%)となった。一方、「減らしたい・節約したい」は「外食」「お酒・アルコール」「お菓子・スイーツ」がそれぞれ3割弱で上位となっている。前回調査と比べて大きな傾向の変化は見られず、2026年も引き続き幅広い分野で節約意識が継続する見通しとなった。また、「国内旅行」「外食」「衣類・ファッション」などレジャー関連支出では、支出意欲の低下傾向もみられる。
○2026年に期待することと心配事、健康と金銭面が中心

2026年に楽しみにしている、期待していることでは、「音楽イベント・ライブ」「旅行」に続き、「FIFAワールドカップ」「WBC」が上位となった。人やグループでは、前年に続き「Snow Man」が最多となり、「HANA」「M!LK」「たくろう」が続いた。


一方、心配なこととしては「健康・体調管理」「病気・怪我の予防」が多くを占めたほか、「物価高・物価上昇」など金銭面への不安、「災害」「詐欺・犯罪」「熊の出没」など社会的な話題に関連した回答も挙げられた。

○AI利用の実態、検索や文章作成が中心も未利用層が過半数

2025年にAIを利用して行ったこと、2026年に利用を増やしたいことはいずれも「知りたいことの検索や情報収集」「文章や資料などの作成や校正」が上位となった。生成AIの普及が進んだ2025年であったものの、全体の半数以上はAIの利用経験がなく、2026年についても利用したいと考えていない層が多数を占めている。非利用・非利用意向は年代が上がるにつれて高まる傾向があり、男女ともに熟年層ほど割合が高い結果となった。
○生活への影響評価、約4割がプラスと認識も世代や属性で差

AIの普及による生活への影響について、「仕事や家事、勉強」がプラスになると考えている人は38.6%、「プライベートや余暇」がプラスになると考えている人は37.4%となった。
職業別では、「仕事や家事、勉強」へのプラスの影響は学生(勉強)が46.5%で最も高く、有職者(仕事)が40.2%、専業主婦(家事)が35.8%となっている。

「プライベートや余暇」については、男性は30~40代、女性は10~20代で4割を超え、比較的高い評価が見られた。
○商品・サービス選択では「AI非関与」を選ぶ層が上回る

2026年の商品やサービス、コンテンツ選択について、「AIが関わっているものを選ぶ」は15.1%にとどまり、「AIが関わっていないものを選ぶ」は29.1%と上回った。男性30代のみ「AIが関わっているものを選ぶ」が上回ったが、それ以外の年代・性別では「AIが関わっていないものを選ぶ」が優勢となった。ただし、全体の半数以上は「AIが関わっているかどうかは気にしない」と回答している。
○まとめ

今回の調査から、生活者は日本経済や国内情勢の改善に一定の期待を寄せる一方で、物価高を背景に慎重な家計姿勢を維持しており、消費行動においても節約志向が根強く続いていることが明らかになった。また、AIについては生活や仕事へのプラス効果を期待する声がある一方で、利用経験や活用範囲は限定的であり、商品・サービス選択においても慎重な姿勢が見られるなど、期待と不安が交錯する過渡期にある実態が浮き彫りとなった。


※日本インフォメーション(株)調べ
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