日本では性格診断の影響で馴染みがある血液型ですが、近年の研究で血液型の分布比率が感染症の流行の影響をうけていることが分かりました。

本記事では血液型が感染症やがん、心血管疾患の起こりやすさやけがの重症化リスクとどのように関係しているのかを解説した『血液型でわかる病気とケガのリスク』(深瀬浩一 著/宝島社 刊)から一部を抜粋して紹介します。

○日本人の死因の第2位

2023年の厚生労働省の調査によると、日本人の死因の第1位は「悪性新生物(がん)」、第2位は「心疾患」でした。

心疾患とは、心臓に起こるさまざまな病気の総称で、その代表格が急性心筋梗塞です。これは、心臓に酸素や栄養を運ぶ血管(冠動脈)が詰まることで起こる病気で、心疾患の死亡者の中の約19%を占めています。

では、なぜ血管が詰まってしまうのでしょうか。その「犯人」は、血管の内側にできる血栓です。血栓は血管内で血液が固まってできる「血の塊」のことで、これが心臓につながる血管を塞いでしまうことで発症する心臓の病気を、まとめて「心血管疾患」といいます。
○心血管疾患の恐ろしさ

心血管疾患のもっとも恐ろしいところは、突然発症することです。
極端なことをいえば、発症の1秒前まで無症状であることが多く、健康だったはずの人が、一瞬にして重篤な状態になってしまいます。
そして最悪の場合、一度の発症で死に至ってしまうこともあるのです。
たとえば、急性心筋梗塞を起こすと死亡率が約30%といわれており、病院にたどり着く前に死に至ることが多いとされています。

よく「心臓病でも何でも、ポックリ死ねたらいい」と言う人もいますが、想像してみてください。
それが運転中だったら?しかも、家族といっしょにドライブをしているときだったら?心血管疾患は、自分の人生だけでなく、まわりの人生までも一瞬で変えてしまう可能性のある病気なのです。

○血液型による心血管疾患のリスク格差

ハーバード公衆衛生大学院で、約8万9,500人を20年ほどにわたって追跡した大規模調査など、いくつもの調査・研究により、心血管疾患の発症リスクは血液型によって明確な差があることがわかっています。

相対的な傾向としては、O型がもっともリスクが低く、AB型がもっとも高い結果となっています。
A型はやや高め、B型は中程度のリスクです。
これは決して偶然ではなく、血液型による生化学的な違いが、実際に病気のリスクを左右しているのです。

O型のリスクが低い理由は、血液を固める因子である「vWF(フォン・ヴィルブランド因子)」と「第Ⅷ因子」が、ほかの血液型に比べて少なく、血栓ができにくいためです。

○『血液型でわかる病気とケガのリスク』(深瀬浩一 著/宝島社 刊)

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