あの頃を思い出させてくれて、ありがとう――知英はまぶしそうに海を見つめながら、また大切な記憶たちと静かに対話する。
カレンダーを撮影した沖縄の海辺。
「“楽しく生きたい”と思えるようになったんです」
穏やかに語る彼女の横顔には、かつての“頑張りすぎていた”自分とは違う、やわらかさと芯の強さが映る。
○KARAメンバーとの思い出も詰まった大切な場所・沖縄
2026年版のカレンダーで沖縄を撮影地に選んだのは、彼女自身の強い希望だった。KARAのメンバーと一緒に初めて訪れた日本の地――東京よりも先に、彼女にとっての“日本”は沖縄から始まった。
「KARAのお仕事だったのですが、初めて行った海外が沖縄でした。日本での最初のお仕事は、東京ではなく実は沖縄だったんです。私にとっては、ずっと心に残っている場所。2024年頃から沖縄でダイビングをするようになって、 “海同僚”と呼んでるダイビング仲間にも出会えて、休みがあったら行くようになりました」
いつも潜っているスポットや、イメージを伝えてスタッフが探してくれたお気に入りの場所で、知英は写真を通して“今”を残していく。現地の人々の優しさに包まれ、沖縄は彼女にとって第二の故郷になった。
「カレンダーにはすべての季節が入ってるのを想像されるかもしれないですが、今回は沖縄だけで撮ったので“冬感”はそんなに出ていません。でも、白を基調にした衣装で冬らしさを演出したり、秋っぽい色使いにしたり……沖縄の景色と共にいろんな表情を見てもらえたら嬉しいです」
○自分を追い込まずに「楽しく生きよう」
2024年、彼女は「もう少し楽しく生きよう」と心の在り方を変えた。
「仕事ばかりですごく忙しくしていて、自分を振り返る時間がなかったんです。『私って何がしたいんだろう』とか、『ちゃんと生きるってなんだろう』とか深く考える時間があって……。生きてるから“生きる”しかないですけど、『こうして生きてるからこそ、楽しく生きたい』と思えるようになったんです」
その変化は、仕事と向き合う上での心持ちにも表れるようになった。目の前の一瞬一瞬を大切にするためには、何よりも自分が楽しまなければならないのだと。
「最近やっと、そう思えるようになってきました。今までは“頑張らなきゃ”“やりきる”“負けられない”とか、自分にすごく厳しかったんですけど、ここ数年で“自分をそこまで追い込まずにもっと楽しく生きよう”という考え方に変わりました」
○憧れの篠原涼子と共演「すごく光栄です」
1月クールの日本テレビ系連続ドラマ『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』(毎週日曜22:30~)に出演中の知英。2024年11月から日本での本格的な活動再開後、ずっと願っていた“作品への出演”がようやく叶った。
「久しぶりに日本のドラマに出演できるのが、ただただ嬉しくて……。活動再開してから一番やりたかったのが“作品に出ること”だったんです」
初日の撮影は、尊敬する篠原涼子との共演シーン。かつて日本語の勉強をしていた頃、画面越しに見ていた憧れの存在と、今は肩を並べて芝居をしている。
「すごく光栄です。
日本でのドラマ出演は約7年ぶり。ドラマの公式サイトにも、「自分にとってチャレンジの役でもあり、毎日新鮮な気持ちで撮影に臨みたいと思います」と記されている。この、「新鮮な気持ち」にも気高い信念が表れている。
「慣れてしまう自分が嫌なんです。お芝居はもちろんですけど、スタッフさんとの時間も、“いつもの撮影”じゃなくて、毎回を大事に楽しくやりたい」
○「ハラちゃんがすごく好きだった曲をみんなで歌いました」
その心の奥には、いつも“あの人”がいる。知英は、2022年に再結成したKARAで、ハラさんの声を乗せた曲「Hello」を6人で歌った日のことを振り返る。
「コンサートで、ハラ姉さんのソロ曲『Hello』を、ハラ姉さんの声を入れて6人で歌ったんです。もともとその曲は、KARAが5人だった時、ヨンジちゃんが入る前にあった曲で、みんなレコーディングしていたんです。それから数年後、ハラちゃんが日本で活動するときに出したソロシングルに収録されて……そのハラちゃんがすごく好きだった曲をみんなで歌いました」
悲しみだけではない、確かな絆からあふれる涙。KARAのメンバー、そしてずっと支えてくれるファンとも繋がった瞬間だった。
「みんないつも一緒だねという気持ちがあったから……ファンの皆さんにとっても特別な時間になったと思います。ハラちゃんのことを思い出して、いつも一緒という気持ちが伝わったから、みんな泣いてしまったんだと思います」
2017年5月21日、東京・台場のZepp Diver Cityで行われた、自身初となる東名阪ソロツアー「JY 1st LIVE TOUR"Many Faces 2017"」。ステージ上で涙を流しながら、「いろんなことが込み上げて」「みなさんの3年もそんなに簡単じゃなかったと思います」とファンに語りかける姿が強く印象に残っている。その半年後、本人にその涙について聞くと、彼女は照れくさそうにこう答えていた。
「KARAってよく泣くんですよ(笑)。KARAの時も東京ドームですごく泣いた。それは正直な気持ちで、来てくれたみんながペンライトを振ってくれて、それをステージから見ると、本当に美しいビューなんです」(2017年12月16日掲載インタビューより)
「あのソロツアーは“感謝の気持ち”の涙だったんですけど、がんばっている自分を慰める気持ちも。そして、それまでの3年が一気に蘇ってきて出てきた涙でもありました」(同)
当時、彼女が大切にしていた言葉がある。日本語を学んだ頃に出会った「山あり谷あり」「初心、忘るべからず」。約10年前の取材でも教えてくれた二つの言葉とは? 改めて問いかけてみると、知英は「なんでしょう(笑)?」と目を輝かせる。
「人生は山あり谷あり? 正解? やったー! もう一つは……最善を尽くす?」
「1つは当たってよかった(笑)。『人生は山あり谷あり』、実は最近まで忘れていたんです。
目標に向かって駆け上がり、そしてまた次の頂へ。目の前にいくつもそびえたつ山々を見上げるたびに思い出す。今、この瞬間こそが大切なのだと。それはまさに、彼女にとってのかけがえのない“初心”だった。
「つい忘れがちになりますよね。自分にとって良くないことが起こって落ち込んでる時、ネガティブになって自分を責めがちじゃないですか。でも、谷があるから山もある。絶対にまた上がれると思っているだけで、ちょっとは楽になれる。悪いことが起こっても、絶対に良いことが待っている。それは忘れずに生きていきたいです」
○知英が大切にする3つの言葉
かつての記憶を呼び起こし、「『初心、忘るべからず』も大切な言葉ですね」「デビューしてから18年ぐらいにはなりますが、これからも忘れないようにします!」と笑顔を見せる知英。「最善を尽くす」は、“家訓”として彼女の胸に刻まれていた。
「韓国では小学生のときに“家訓”を書く授業があるんです。
彼女が大切にしている3つの言葉――「初心、忘るべからず」「人生は山あり谷あり」、そして「最善を尽くす」。それらは、異国の地で言葉を覚え、ステージやカメラの前に立ち、ファンに愛されながら生き抜いて来た知英の歩みそのものでもある。
「こうして生きてるからこそ、楽しく生きたい」
穏やかに笑うその姿は、あの頃よりも強く、そしてたくましい。知英は次の頂に向けてまた最善を尽くし、今日という一日を笑顔で生きていく――これからも変わらぬ“絆”を胸に。
■プロフィール
知英
1994年1月18日生まれ。大韓民国出身。2008年、KARAに加入。韓国・日本を中心にアイドル、俳優、モデルとして活躍。KARAは15周年である2022年に再始動し、ライブなど精力的に活動している。2026年1月スタートの日曜ドラマ『パンチドランク・ウーマン -脱獄まであと××日-』(日本テレビ系日曜22時30分~)に出演中。











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