高級腕時計の中には、製造本数や販売地域、販売時期が限られている「レアな」時計がたびたび登場します。本連載では、数々の腕時計を見てきたプロフェッショナルが厳選する、レアな腕時計を写真とともにお届けします。


今回は、現行モデルからヴィンテージモデルまで造詣深いロデオドライブ横浜関内店の中嶋研一さんに「A.ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・デシマルストライク ハニーゴールド Ref.143.050」を紹介してもらいました。
A.ランゲ&ゾーネ ツァイトヴェルク・デシマルストライク ハニーゴールド Ref.143.050※
○レア度:★★★★★「実物を見たらご利益があるかも? レベル」

どんな腕時計?

革新的なデジタル・ジャンプ・アワー表示を備えたデジタル式時刻表示の機械式時計として、2009年に登場した「ツァイトヴェルク」。非常に高い技術力が要求されるデジタル機構を実現したA.ランゲ&ゾーネは、2017年にハンマー打ち機構と呼ばれる機構を搭載した、Ref.143.050(通称ツァイトヴェルク・デシマルストライク ハニーゴールド)を発表します。

ハンマー打ち機構はハイブリット・プティット・ソヌリに匹敵し、文字盤右側のハンマーが10分間隔で高音を、左側のハンマーで正時ごとに低音を奏でます。大きな動力が必要になるデジタル機構とハンマー打ち機構の実用化ですが、A.ランゲ&ゾーネはオリジナルムーブメント「Cal.L043」で実現しました。
スタッフに聞いた、この腕時計がレアな理由

2017年に販売されたモデルですが、基本的にはブランドのVIP顧客で生産数に達してしまうので、一般ではまず買えません。こうした類の腕時計は誰かが手放すことで市場に出てくるケースがほとんどです。ただ、使われていないことも多いので、出てこればグッドコンディションということも多いですね。

また、A.ランゲ&ゾーネ独特の金調合となるハニーゴールドは、ホワイトゴールドよりも黄色く、イエローゴールドやピンクゴールドよりも淡いです。実際に見るととても品のある色合いですが、このハニーゴールドは特別なモデルにしか使われません。そのため「A.ランゲ&ゾーネのハニーゴールド」と言ったら、高額かつ高機能モデルもしくは何らかの記念モデルだということです。

中嶋研一 なかじまけんいち ロデオドライブ横浜関内店 アドバイザー 。
約20年にわたり数多くの名機に触れてきた、時計専門のスペシャリスト 。現行モデルのトレンドから、奥深いヴィンテージの世界まで幅広い造詣を持つ 。プロの視点による、ユーザー1人ひとりのライフスタイルに寄り添った誠実な提案に定評。
ロデオドライブ:https://www.rodeodrive.co.jp/shop この監修者の記事一覧はこちら

安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら
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