高級腕時計の中には、製造本数や販売地域、販売時期が限られている「レアな」時計がたびたび登場します。本連載では、数々の腕時計を見てきたプロフェッショナルが厳選する、レアな腕時計を写真とともにお届けします。
今回は、現行モデルからヴィンテージモデルまで造詣深いロデオドライブ横浜関内店の中嶋研一さんに「カルティエ CPCP タンク ルイ カルティエLM Ref.W1527851」を紹介してもらいました。
カルティエ CPCP タンク ルイ カルティエLM Ref.W1527851 (217万8,000円)※
○レア度:★★★★★「見たらご利益があるかも? レベル」
どんな腕時計?
カルティエのプライベートコレクションという意味を持つ通称「CPCP」(コレクション・プリヴェ・カルティエ・パリ)。その名の通り、特別なコレクションで、これまで歴代の特別な代表作を少量のみ現在に蘇らせてきました。中でも、創業者であるルイ=フランソワ・カルティエの名を冠する「タンク ルイ カルティエ」は、カルティエの顔とも呼べるモデルです。
1970年代のタンク ルイ カルティエ エクストラフラット同様の薄型ケースを採用する「カルティエ CPCP タンク ルイ カルティエLM Ref.W1527851 」。ダイヤルのブランドロゴ下には「CPCP」の証となる「PARIS」の文字が刻まれるとともに、全面にギョーシェ彫りが施されます。また、ムーブメントにも、エクストラフラットと同じ「Cal.21MC」を搭載しています。
スタッフに聞いた、この腕時計がレアな理由
2017年に復活した「コレクション プリヴェ」の影響もあって、近年は機械式時計の最上級となるCPCPが再評価されています。もともとカルティエ CPCP タンク ルイ カルティエLM Ref.W1527851は「日本に何本あるのか」というレベルの貴重な腕時計ですが、なかなか市場には出てこないですね。
それでも腕時計のサイクルを考えれば、今後は少し期待できるかもしれません。
実は、ここ10年ほどは1980年代の時計が市場に結構出ています。これは当時40歳50歳の頃に腕時計を買っていた世代が、70歳80歳になって手放したためですが、同じことが次は1990年代の時計で起こると考えられます。
当店もカルティエ CPCP タンク ルイ カルティエLM Ref.W1527851の入荷は10年以上ありませんでしたが、2025年は初期型と後期型を入荷しました。ただ、その2本も結局はすぐに売れてしまったので、入手困難な腕時計という位置付けは変わらないとは思います。
中嶋研一 なかじまけんいち ロデオドライブ横浜関内店 アドバイザー 。約20年にわたり数多くの名機に触れてきた、時計専門のスペシャリスト 。現行モデルのトレンドから、奥深いヴィンテージの世界まで幅広い造詣を持つ 。プロの視点による、ユーザー1人ひとりのライフスタイルに寄り添った誠実な提案に定評。
ロデオドライブ:https://www.rodeodrive.co.jp/shop この監修者の記事一覧はこちら
安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら











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