多くの大人たちを虜にする腕時計。部品の精巧さや機能性の素晴らしさを理解すると、腕時計の世界がもっと楽しくなるだろう。
そこでこの連載では、腕時計の初心者から長年のコレクターまで、知っておきたい腕時計の豆知識をクイズ形式でお届けする。
なめらかに動く秒針と、一秒ずつ動く秒針、2種類ある理由とは?

腕時計には、秒針が一時停止することなくなめらかに動くものと、一秒ずつ目盛りに一時停止して何秒かを表示する2つのタイプがあります。異なるタイプが存在するのはなぜでしょうか?

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【答え】腕時計を動かす力が違うから

2種類ある針の動かし方のうち、秒針が一時停止することなくなめらかに動くタイプを「スイープ運針」、毎秒目盛りに一時停止をするタイプを「ステップ運針」と呼びます。前者は主に機械式時計に採用され、後者は主にクォーツ時計に見られます。

機械式時計は、内蔵しているゼンマイを動力にしています。ゼンマイには「巻いたらほどけようという力」が働きますが、この力を1秒間に8回止めて生まれる振動ごとに秒針を止めたり動かしています。この動きがあまりにも細かいので、一般的にはなめらかに秒針が動いているように見えます。

一方クォーツ時計は、電池で腕時計を動かします。時計の針には大なり小なり重さがあるため、動かす時には電池を消費します。針を常に動かすよりも、1秒間に一度のみ動かす方が省エネです。つまり電池の消耗を防ぐため、一秒間に位置目盛りずつ停止して動いてを繰り返す「ステップ運針」が採用されているのです。

『トケイ通信』編集主幹&主筆 須川誠 株式会社コメ兵 商品部のエキスパート。
レア物から王道まで、腕時計を見つめ続けて19年。KOMEHYOが運営しているブログマガジン「トケイ通信」の編集長。記事内容の決定から執筆まで一人でカバーし、マニアが楽しく読めるツボをしっかり押さえていると、本当の時計好きから支持されている。専門性としては、「製品の良し悪しの判断」、「ムーブメント」、「真贋」などを得意とする。トケイ通信:https://www.komehyo.co.jp/tokei-tsushin/ 株式会社コメ兵:https://komehyo.jp/ この著者の記事一覧はこちら
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