パイロットコーポレーションは、消せる筆記具「フリクションシリーズ」からシリーズ初となる、消せるインキと消えないインキを1本に搭載した新商品「フリクションボールスイッチ」(880円)を3月5日に発売する。この商品1本で、手帳など消えてほしい場面と、重要書類など消えてほしくない場面のどちらでも対応できる利便性がアップ。
消えないインキはこの商品のために新開発されたという。

○油性インキとフリクションが1本になった「フリクションボールスイッチ」

発表会で、グローバルマーケティング本部 伴野晃氏は「フリクション」シリーズが世界累計販売数50億本を突破したことを報告。

「フリクションシリーズは、30年以上にわたる開発期間を経て、2006年にヨーロッパでキャップ式のフリクションボールを先行発売、その後2007年より日本での販売を開始いたしました。現在では10以上の国と地域で販売され、2025年12月末の時点で累計販売本数50億本を達成しております」(伴野氏)

続いて、開発担当であるグローバル企画部の長田康暉氏が登壇、新商品「フリクションボールスイッチ」について解説した。

「フリクションボールスイッチ」はこれまで「フリクションと油性が一本になっている多色ボールペンが欲しい」「持ち替えるのが面倒」という声が多くあったとしたうえで、開発をすることになったと説明。コンセプトは「どんな場面にも適応できる持ち歩き便利な筆記具"最強の1本"」と話した。

「消せると消えないが1本になった」ことを伝えるため、ポスターには目を惹くグラデーションのデザインを採用、さらに「スイッチ」と商品名に入れることで、切り替えが1本でできることを連想しやすくしたという。

「フリクションボールスイッチ」は、現行品の「フィクションボール」と同じ形で、通常のスライドレバーの黒・赤・青はフリクションに、クリップ部分のスライドレバーが新開発の消えない油性になっている。

油性インキをなぜわざわざ新開発にしたかというと、フリクションインキと1本のペンにしたことで、油性で書いた文字をうっかり消去用ラバーでこすってしまうことがあると考えたため。たとえ間違えて油性をこすったとしても、筆跡がこすれにくく汚れにくいインキを開発した。

長田氏は、「今回のスイッチ用の油性インキは筆跡堅牢性に優れた油性顔料インキで、水に強い耐水性、光に強い耐光性、アルコールに強い耐アルコール性、そしてこすれに強い耐擦過性の性能がある」と自信を見せる。

ラインナップは大きく2種類あり、1つがフリクション0.38ミリと油性0.5ミリ、もうひとつがフリクション0.5ミリと油性0.7ミリで、それぞれ5色展開。


○実際に使ってみた

実際に「フリクションボールスイッチ」を使ってみることができた。フリクションの3色は従来通り書きやすいが、新開発の油性顔料インキもスムーズでとても書きやすい。

試しに4色を上からすべて消去用ラバーでこすってみると……?

一方、従来のボールペンとフリクションボールスイッチの油性顔料インキで文字を書き、上から消去用ラバーでこすってみたところ、あきらかに汚れ具合に差があった。

0.38mm、0.5mm、0.7mmという細さはこれまでのフリクションユーザーにとっては慣れている細さ。好きな細さの組み合わせを選べるのも安心だ。

○発売前にフリクションボールスイッチを試せるチャンスも

プロモーションを担当するグローバルマーケティング課の菊池麻里奈氏によると、3月5日の発売前にフリクションボールスイッチを試せるチャンスがあるという。

「2月12日から14日の11時から19時までJR大阪駅アトリウム広場にて、さらに2月26日から28日の11時から19時まで東京駅八重洲中央口にて体験イベントを実施いたします。駅での実施ということで、旅立ちや乗り換えの場所として、"フリクションボールスイッチに乗り換えていただく""新しく気持ちを入れ替えていただきたい"ということで企画しました。さらにTSUTAYA SHARE LOUNGEでも4か所でそれぞれ試筆・展示を行います」(菊地氏)

予定変更があった場合に何度でも書き換えられるなど、特に手帳では欠かせない存在のフリクション。一方で重要書類などでは使用できないネックもあった。フリクションボールスイッチならいかなる場面でも対応できる。まさに待っていた商品! 発売を楽しみに待ちたい。
編集部おすすめ