Anthropicは2月12日(米国時間)、GICとCoatueが主導するSeries Gラウンドで300億ドル(日本円換算で約4兆6000億円)を調達する発表した。資金調達後の評価額は3800億ドル(同約58兆9000億円)に達し、共同主導にはD. E. Shaw Ventures、Dragoneer、Founders Fund、ICONIQ、MGXが名を連ね、MicrosoftとNVIDIAによる既存投資の一部も含まれる。
調達資金は、最先端AIモデルの研究開発、エンタープライズ向け製品の強化、グローバル規模でのインフラ拡張に充当される。
創業3年で脅威の成長

Anthropicは創業から3年で急成長を遂げており、現在の売り上げは年換算で140億ドル規模に達する。売り上げは過去3年間、毎年10倍以上のペースで拡大してきたという。エンタープライズAI分野での存在感は急速に高まっており、AIモデル「Claude」を年間10万ドル超利用する顧客数は過去1年で7倍に増加。さらに、年間100万ドル超を支出する顧客は500社を超え、Fortune 10企業のうち8社がすでにClaudeを導入している。

成長を牽引しているのが、エージェント型コーディングを前面に打ち出した「Claude Code」だ。2025年5月に一般提供を開始して以降、Claude Codeの売上は急拡大し、現在は年換算で25億ドルを超える水準にある。

2026年初頭からわずか数カ月で売り上げは2倍以上に成長し、週次アクティブユーザー数も倍増。グローバルにおけるGitHub上の公開コミットの約4%がClaude Codeでの生成さと推定されており、AIが実際のソフトウェア開発に深く入り込んでいる実態を示している。
1月にClaudeが企業AIの中核に

Anthropicはコーディング分野にとどまらず、財務・データ分析、営業、サイバーセキュリティ、科学研究など、企業活動の中核業務へとClaudeの活用領域を広げている。

2026年1月だけでも30以上の新製品・新機能を投入し、知的労働全般を支援するAIプラットフォームとしての位置付けを強めている。医療・ライフサイエンス分野では、HIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)準拠の「Claude for Enterprise」の提供も開始している。


インフラ面では、ClaudeをAWS(Amazon Web Services)、Google Cloud、Microsoft Azureの3大クラウドすべてで利用可能にする体制を維持している点も特徴。AWS Trainium、Google TPU、NVIDIA GPUといった複数のAIハードウェアを使い分けることで、ワークロードに応じた最適化と高いレジリエンスを実現している。同社は今回の大型調達を通じ、エンタープライズAIの本格普及フェーズに向けた主導権をさらに強める構えだ。
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