「普通に話しているつもりなのに、相手をイラッとさせてしまった」「よかれと思って言ったのに、傷つけてしまった」「職場の同僚や友人の輪に、なかなか溶け込めない」こんな悩みはありませんか。この記事では、これまで2万人以上の個別相談を受け、延べ6万人以上に企業研修・講演を行ってきた大野萌子氏の著書『いつも感じがいい人はこんなふうに話している』(アスコム)から一部を抜粋して紹介。
誰でも感じがいい人になれる、言葉の選び方について解説します。

今回のテーマは『パートナーの料理がまずい、さて何と言う?』。

○パートナーの料理がまずい、さて何と言う?

問題
パートナーが作ってくれた料理が、美味しくなかったとします。それなのにパートナーに「どう? 美味しい?」と聞かれたら。あなたならどうしますか?
(A)必ずどこかを褒める
(B)正直な感想を伝える
(C)できるだけオブラートに包んで「美味しくない」ことを伝える

さて、どれを選びましたか? 普段から「NO」をきちんと言えるタイプの人でも、ダイレクトに伝えるのはちょっと躊躇してしまうシチュエーションだと思います。

私は、どちらかが、ただじっと我慢をすることがよい選択だとは思いません。

我慢をした側はそこで納得したわけではなく、「我慢をした」という記憶がしこりのように残ると思うからです。では、どうするのがいいのか?

私は基本的には正直な感想を伝えるほうがいいと思います。つまり、答えはBということになります。

「え、それは地雷を踏む行為では?」と思いますか? お互いの意見を率直に伝えることができてわかり合うことが、最終的に理想的な目標だと思います。

とはいえ確かに、ただバカ正直に「マズイね」と伝えてしまったら、やはり喧嘩に発展してしまうかもしれませんね。

正直な感想を伝えるといっても、いくつか条件があります。

○普段から味の感想をマメに伝えている

正直な感想を言うのは、美味しい時は「美味しい!」と、普段から伝えていることが前提です。本当に美味しい時は「美味しい」と言っているからこそ、「ちょっと微妙かな」と言った時にも本当の感想だということが伝わりますよね。

普段何も感想を言っていない人が、美味しくない時だけ急に「マズイ」と言えば、それは喧唾になっても仕方ないと思います。
○「マズイ」というネガティブでダイレクトな言葉は使わない

伝えるにしても、やはり「マズイ」というダイレクトな言葉をぶっければ、相手もよい気分はしないでしょう。また、ただ「マズイ」と言われても、何をどうすればいいのかもわかりません。

せめて、「ちょっと辛すぎるね」「中が硬すぎたね」など、具体的な言葉を探してみましょう。
○「私は~」と、「I」メッセージで希望を伝える

ここでも主語を「私」にして伝える、「I」メッセージが有効です。

「私はもうちょっと塩味が強いほうが好みかな」

「私にはちょっと甘みが足りないかもね」

「私は茹でるより焼いたほうがいいような気がする」

など、できるだけ具体的に、どんな味だからどうするといいと思うか、という提案を入れたり、次回に生かせるような、建設的な感想にして伝えてみましょう。

まとめると、

普段から本音の感想を伝える
言葉を和らげる
具体的な提案をする

ネガティブな内容を伝える場合でも、こういうことを考え実践できるのが、“感じがいい人”なのです。

○『いつも感じがいい人はこんなふうに話している』(大野萌子/アスコム)

どうすれば、感じのいい話し方ができるのか。 そもそも、感じが悪い言葉遣いも、悪気があって発せられることはほとんどありません。むしろ、本人は「よかれ」と思っていることさえあります、いわば無意識に感じの悪い言葉が出てくる状態です。
「無意識なら防ぎようがない。やっぱり、どうしたらいいのか分からない」と思うかもしれませんが、大事なのは「考え方」を変えること。普段から「感じのいい考え方」をしていれば、感じのいい言葉が頭に浮かんできます。この本では、読むうちに「感じのいい人の考え方」が自然とインストールされるように工夫しています。「考え方を身につけよう」と頑張る必要はありません。本文中に身近なシーンを題材にした具体例や、根拠となる心理学的エビデンス、さらにあなた自身に考えてもらう設問も用意しました。つまり、「読んで終わり」ではなく、「読んでいるうちに変わる」本。いってみれば、読むだけで感じがよくなる本です。読み終える頃には、あなたの中に「感じがよくなる考え方」がしっかりと根づいているはずです。
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