みなさんは、心臓病と聞くとどんな人がなると思いますか?「肥満体型の人だけがなる病気だ」——そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。実は、それは大きな誤解です。


循環器内科医の後平先生が警鐘を鳴らすのは、心臓病予防をめぐる誤解の多さです。正しい情報を見極めないまま、自分は大丈夫だと安心してしまうことが、かえってリスクを高める可能性もあります。

今回のテーマは「心臓病にまつわる誤解されやすい情報」です。
「痩せているから安心」は誤解

心臓病について、「痩せていれば大丈夫」「運動さえしていれば塩分は気にしなくていい」といった情報を耳にすることがあります。しかし、後平先生はこうした考え方に警鐘を鳴らします。

たしかに、肥満は心臓病のリスク要因ですが、痩せていても血圧が高い人はいますし、運動していても塩分過多は血管に負担をかけます。心臓病のリスクがあるかどうかは、単純な一つの要素だけでは決められません。

つまり、見た目の印象や運動量だけで「自分は大丈夫」と判断してしまうことが、リスクを見逃す原因になるということです。
正しい情報の見極め方は「極端さ」を疑うこと

また、心臓病に関する注意すべき情報として、後平先生が強調するのは、サプリメントの極端な表現に踊らされないことです。

「血管が若返る」などの断定的な言葉は魅力的に見えますが、現実はもっと地道な積み重ねが基本です。サプリメントだけで血管が若返ることはありません。正しい情報を見極めるには、「これだけで大丈夫」といった極端な表現を疑うことが大切です。


後平先生は「心臓病予防に近道はない」と強調します。派手な宣伝文句に飛びつくのではなく、地道な生活習慣の改善と定期的なチェックが重要です。毎日の積み重ねが、10年後、20年後のあなたを支えます。

○後平泰信(ごひら やすのぶ)

循環器内科医。徳洲会グループで初期・後期研修を経て循環器内科に従事し、札幌東徳洲会病院では医長、部長を歴任。あわせて睡眠・無呼吸・遠隔医療センター長として、睡眠医療と遠隔医療の診療体制づくりにも携わる。現在は医療法人徳洲会 札幌もいわ徳洲会病院 病院長。専門は循環器内科を軸に、睡眠全般・睡眠時無呼吸症候群、内科診療、スポーツ医学、遠隔医療、地域医療など幅広い領域で臨床と医療連携に取り組む。

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