「いびきがうるさいと言われるけど、昔からだし」「日中眠いのは仕事が忙しいせい」──そう思っていませんか?

心臓病と関連性が高い疾患といえば、高血圧・脂質異常症・糖尿病といった生活習慣病をイメージする方も多いかと思います。ですが、循環器内科医の後平先生が指摘するのは、心臓病と睡眠時無呼吸症候群の切っても切れない関係性です。


今回のテーマは「心臓病と関係が深い、意外な疾患」です。
「睡眠時無呼吸症候群」が心臓を追い詰める

後平先生は、心臓病と関連がある疾患として「睡眠時無呼吸症候群」が重要視されていると話します。睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に無呼吸や低呼吸が繰り返される疾患です。いびきが突然止まったり、大きないびきが急に復活するのが特徴です。

睡眠時に無呼吸になっている方では、夜間に心臓や血管へ負担がかかりやすく、不整脈や心不全のリスクが高まることが研究で判明しました。つまり、眠っている間に、気づかないうちに心臓が悲鳴を上げている可能性があるということ。

寝ている間のことはなかなか自覚しづらい、というのも、気がついたときには進行しているという状況を招く一因です。
日中の強い眠気や起床時の頭痛に注意

睡眠時の無呼吸を自覚するのは難しいことですが、家族に指摘されることで気がつく人もいます。

一人暮らしの方では、日中の強い眠気や起床時の頭痛や喉の乾きなどで自覚するケースもあります。こうしたサインを「仕事の疲れ」「年のせい」と決めつけてしまうことが、発見を遅らせる原因になります。

後平先生が強調するのは、高血圧・脂質異常症・糖尿病につながる日頃の不摂生だけが、心臓病のリスクではないということです。まずは、睡眠習慣は健康的か、忙しさやストレスを我慢してしまっていないか、自身の状況を振り返ってみましょう。


早めの対処が、将来の心臓病リスクを大きく下げることにつながります。

○後平泰信(ごひら やすのぶ)

循環器内科医。徳洲会グループで初期・後期研修を経て循環器内科に従事し、札幌東徳洲会病院では医長、部長を歴任。あわせて睡眠・無呼吸・遠隔医療センター長として、睡眠医療と遠隔医療の診療体制づくりにも携わる。現在は医療法人徳洲会 札幌もいわ徳洲会病院 病院長。専門は循環器内科を軸に、睡眠全般・睡眠時無呼吸症候群、内科診療、スポーツ医学、遠隔医療、地域医療など幅広い領域で臨床と医療連携に取り組む。

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