春、それは引っ越しの季節。新生活に胸をふくらませ、理想のひとり暮らしを夢見ていた――はずなのに。
いざ迎えた初日、「え、カーテンって自分で買うの!?」「Wi-Fi繋がらないんだけど!?」と、現実の洗礼に打ちのめされる人は意外と多いもの。

実際、「1人暮らしの引越し初日または翌日に『詰んだ…』と感じた経験」をテーマにアンケートを実施したところ、なんと、“2人に1人が何かしら詰んでいる”(46.9%)という結果が。今回は、そんな「引っ越し初日に詰んだ瞬間」を集めてみた!

○「引っ越し初日に詰んだ瞬間」ランキング

アンケートでは、家具や大型家電にまつわる“詰み”が目立った。使えるようにするまでに苦戦する人もいれば、そもそも部屋に入らないサイズ問題も。また、準備不足や確認不足によるミスも多く、初日からライフラインが使えなかったり、余計な手間や費用がかさんでしまうケースもあるよう。さらには、「住んでみたら…」という問題まで勃発し、実にさまざまなエピソードが寄せられた。では、実際どんな“詰み”を経験したのか、ランキング形式で紹介しよう!

○1位:家具の組み立てに大苦戦

初めての一人暮らしにおいて、最大の楽しみは“家具を選ぶとき”かもしれない。好きなインテリアに囲まれて暮らす日々を想像し、あれこれ揃えてみたものの……。

「組み立てるための工具がなかった」(男性/44歳)
「ベッドの組み立てが難航し深夜までかかった」(男性/45歳)
「家具の説明書が全部英語で、組み立てるのに相当時間をようした」(男性/46歳)
「色々家具をそろえて、アパートに搬入したら部屋がパンパンになった。ぜんぶ組み立て家具でどうしようもなくて、段ボールの中に埋もれて寝た」(女性/39歳)

意気揚々とお気に入りの家具を買いそろえてみたものの、組み立て式ばかり選ぶと大変なことに。筆者の経験上、家具の組み立てにはある程度の“慣れ”が必要で、想像以上に“時間”と“力”と“根気”を要するのだ。少しでも楽に組み立てたいなら、工具は電動がおすすめ。
しかし、そうそう出番のない工具にお金をかけたくはないのが本音だろう。そんな時は、1日数百円で借りられるホームセンターの工具レンタルサービスや、ベッドだけでも有料の組み立てサービスを利用してもいいかもしれない。
○2位:うっかりしがちなライフライン

引越しには多くの手続きが必要だ。さらには入学・就職準備まで重なって、とにかくやる事が多い。その結果、まさかライフラインの手配を忘れてしまうとは……

「ガスの契約をしてなくて水でシャワーを浴びた」(男性/47歳)
「電気の開通がおくれてしまい、家電設置後の試験ができませんでした」(男性/30歳)
「電気を通すのを忘れていて日が暮れたら寝るような生活をしていた」(男性/42歳)
「初めての一人暮らしで何もやってなかった」(男性/37歳)

ライフラインの手配を怠るなんて、うっかりするにもほどがある。だが、これが意外と多く、2位にランクイン。実家暮らしでは当たり前のように使えていたものだけに、意識が回らなかったのかもしれないが、“何もやってなかった”なんて強者もいた。引越し初日は汗だく必至。せめて温かいシャワーを浴びられるようにはしておきたいものだ。
○3位:間取りに合わせて選んだつもりが…

家具店や電気屋さんで見たときは余裕で入ると思ったのに、実際部屋に置いてみると想像以上にデカかった…なんてことは“あるある”。中には、そもそも部屋に搬入できないケースも…

「玄関ドアから搬入できない家具があった」(男性/35歳)
「ソファを買ったが為に部屋の空間がなくて通る時にソファの上を通って行き来するハメに」(女性/47歳)
「洗濯機が大きすぎて設置場所にはまらなくてしかたなく売って買い替えた」(女性/49歳)

大型家具・家電が玄関から入らないケースは少なくはない。だが、問題は玄関だけではない。
廊下や階段、エレベーターを通れるのかも考慮する必要がある。また、部屋にすべての家具・家電を配置した場合をシミュレーションしておかないと、動線が確保できない…なんてことも。一人暮らしに相応しいサイズにしておかないと、結局、窮屈な部屋で暮らすことになるだろう。
○4位:予想外の出費でひもじいスタート

引越し費用や賃貸料で想定以上に出費したり、思わぬ追加料金が発生することも多いよう。その結果、数カ月はかなりの節約生活を強いられることも……。

「想定以上に家電や家具の費用がかさんでクレカの支払いがやばかった」(男性/47歳)
「引っ越し手続きで忘れていたことがあり、出費が増えて、引っ越し業者を見直すことになった」(男性/36歳)
「とにかくお金がなくて、引っ越し後の1ヶ月間はひもじい思いをしたことがあります」(男性/47歳)

誰もが予算内で済ませようと奮闘するものの、そうは問屋が卸さない! 大なり小なり予算をオーバーすることはよくあることで、さっそく親からお金を借りる人も。予算ギリギリに見積もっていては、痛い目を見る羽目になるので気を付けたい。
○5位:ないと不便な日用品

トイレットペーパーや洗剤、お箸やコップといった日用品を買い忘れる人は意外と多い。実家暮らしでは当たり前にあったものだけに、盲点のようだ。また、カーテンや照明器具は備え付けられているものと勘違いしている人も……。

「トイレットペーパーや箸を忘れて急いで買いに行った」(男性/36歳)
「買い揃えるために、土地勘のない地域でいくつも店を回る羽目になり、体力的にしんどかった」(男性/30歳)
「初めての引っ越しでカーテンが無いことに気が付いた。外から丸見え。
カーテンなんてどこに売ってるのかも分からなかった。とりあえず百貨店に行ってみたがオーダーメイドカーテンしかなくて終わったと思った」(男性/42歳)

引越し先で揃えればいいと考えている人もいるようだが、引越し後は慌ただしく、土地勘のない場所での買い物は大変。予め日用品も買いそろえておいて、引越し荷物と同梱するか宅配便で手配しておくといいかもしれない。
○まだまだ出てくる“詰んだ”瞬間

このほか、6位「ネット・Wi-Fiが使えなかった」、7位「騒音・近隣環境に問題があった」、8位「駅から遠い・坂がきついなど、想像以上に立地が大変だった」、9位「冷蔵庫や洗濯機などが重すぎて動かせなかった」、10位「水漏れ・設備不良などの欠陥が発覚」という結果に。

Wi-Fi関連では、「携帯のギガがなくなり連絡とれなくなった」「Wi-Fiが使えると書いてあったが、遅すぎて使い物にならなかった」というケースも。家電の使い方、洗濯の仕方、レシピ、地域事情など分からないことだらけの一人暮らし。ネットだけが頼りだったのに、Wi-Fiが繋がらないのは確かに詰んでしまう。

また、住んでみてはじめてわかったご近所事情に頭を抱えるケースも。そう簡単に再度引っ越すことはできないため、入念な下調べが必要なのかもしれない。
○番外編

番外編では、「そんなことある?」「泣きたい!」と思うようなエピソードをピックアップ。

「重い物を1人で運んで腰を痛めて入社式に出られなかった」(男性・45歳)
「引っ越し初日、まだ荷解きする前で布団で寝ていたらキッチンの方からガサゴソ音がした。恐る恐る近づいたらでっかいゴキブリが夕飯に食べたコンビニ弁当の袋に…殺虫スプレーはまだ買っていない中、なんとか倒しましたが、初日にしてもう実家に戻りたくなってしまいました」(女性/41歳)

ぎっくり腰でも発症したのか、せっかくの入社式に出られないとはまさかの失態。
入社初日から出遅れてしまうなんて、絶対に避けたいところ。たとえ20代であっても容易に腰を痛めてしまうので、無理は禁物だ。

そして、一人暮らしで絶対に遭遇したくないのが、にっくき「G」の存在。エアコンの室外機に防虫ネットを設置し、お部屋を清潔に保って気を付けていても、悲しいかな、ヤツはどこからともなく現れる……。それが引越し初日だなんて、これは萎える。
○まとめ

引越し初日から何かしらのトラブルに見舞われることは多い。とりわけ家具・家電に関するものが多く上がったが、理想の一人暮らしを夢見るばかりに、ついデザインやカラー重視に。その結果、想像以上に組み立てに苦戦する人や、致命的なサイズ問題で“詰む”人が続出。さらには、ライフラインやカーテン、照明器具の準備や、東日本と西日本で電源周波数が異なる点も忘れてはいけない。こうした“詰み”は、しっかり準備しておけば防げるものだ。

一方、住んでみないと分からないことも多い。そもそも、引っ越しがすべてスムーズにいくなんて、実は幻想なのかも⁉ 大なり小なり、何かしらの“詰み”は起こるもの。
詰んでからが本番! 実家のありがたみを噛みしめつつ、慌てたり落ち込んだりせずに、ひとつずつ乗り越えてもらいたい。

調査時期: 2026年2月10日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 501人
調査方法:インターネットログイン式アンケート
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