トマトケチャップや野菜ジュースの大手メーカーのカゴメは3月3日、2026年度春夏の新商品発表会 兼 メディア向け体験会を開催した。
本会では原材料価格の高騰や安定供給の課題を背景に開発された「Beyond オレンジを使っていないオレンジ味の100%ジュース」や、アーモンドミルク飲料「アーモンド・ブリーズ プロテイン」を初公開。
○「野菜生活100」野菜配合量が"1食分"から"1/2日分"へ
本発表会は"食卓においしい驚きと発見を"がテーマ。飲料/食品のマーケティング本部担当者によるプレゼンに加え、会場内にはブランドごとの世界観を表現したブースが展開され、特設エリアでの新商品の試飲・試食などが実施された。
マーケティング本部飲料企画部部長・藤澤昭典氏は昨年度の振り返り、「節約志向の高まりと買い控えの影響で、とくに嗜好性の高い飲料の市場は苦戦が続いた」とコメント。そんな中でも原材料の素材がシンプルで栄養価値の高いトマトジュースや豆乳は、好調に推移していると説明した。
「昨年度の野菜飲料の市場動向は前年比96%。カテゴリー別ではトマトジュースが114 %の伸長で、トマトジュース市場においてカゴメのシェアは117%の伸長となっています。一方で野菜ミックス、野菜果実ミックスではシェアダウンという状況でした」(藤澤氏)。
トマトジュースは4年間連続で過去最高の出荷量を更新。また、野菜ミックスと野菜果実ミックスの中でも、「野菜生活」季節限定シリーズ(「地産全消」「本日逸品」の2シリーズ)が好調に推移したという。
こうした昨年度の状況を踏まえ、100%の野菜果実ミックス飲料「野菜生活100」では、野菜の配合比を従来の70%から88%まで引き上げるリニューアルを実施。令和6年の国民健康・栄養調査の結果と全世代の野菜不足量への対応を目指し、原料の配合技術などを工夫することで美味しさを維持しながら、野菜量をアップした(野菜の全成分を含むものではない)。
また、「野菜生活100」季節限定シリーズでは、この2月から産地と生活者とのつながりを深める「めぐみめぐるアクション」を始動させ、「野菜生活100」季節限定シリーズのロイヤリティの深化に取り組む。
○プロテインに着目したアーモンドミルク新商品
発売開始から2年目を迎える「アーモンド・ブリーズ」では、男性が積極的に取り入れたい栄養素・健康食品素材として、近年、上昇傾向にあるたんぱく質(プロテイン)に着目。「アーモンド・ブリース プロテイン」を4月14日に新発売する。
「アーモンド・ブリーズのトライアル理由としては『低糖質だから』という声が最も多く、購入本数別男女比を見ると、2本以上の複数購買いただいている方には男性が多いという傾向がありました。高たんぱくで低糖質、かつ1日分のビタミンEや食物繊維が摂れることも新商品のベネフィットとなります」(藤澤氏)。
低糖質への評価を受けて、既存商品でも無糖商品をひまわり油からアーモンドオイルへ変更することで糖質ゼロとするリニューアルを実施するという。
○オレンジを使っていないオレンジ味の100%ジュース
3月10日から発売される「Beyond オレンジを使っていないオレンジ味の100%ジュース」は、原材料価格の高騰などでオレンジジュースの飲用頻度が減った人などをターゲットにした野菜・果実100%ジュース。
新領域への挑戦となる商品で、カゴメのブレンド技術を用いてオレンジ果汁を使わず、にんじんなどをミックスしてオレンジのような味わいを実現した。
「オレンジの価格は昨年度の相場で言うと、この数年で3倍にまで上がっている状況です。店頭でのオレンジジュースの売価も非常に高く、フレーバー別の市場金額構成比を見ますと13%(前年比76%)まで減少しています。一方、オレンジジュースの市場性を踏まえると、30億円ほどの代替市場規模の可能性があると推計しています」(藤澤氏)。
○夏場に拡大する"火を使わない調理"とトマト需要
続いて登壇したのは、マーケティング本部食品企画部部長・袴田祥人氏。
コロナ禍から内食の需要・調理回数が増えていたが、昨年は外食の復調や総菜の購入が増加。家庭内の内食・調理回数が減り、和風・洋風・中華と全てのメニュー分類で、前年割れという状況のようだ。
カゴメ商品が関与する洋風メニューは前年比97%。手間が掛からない簡便志向の強いニーズや米価格の高騰なども影響し、洋風の中でもパスタメニューは前年比102%に伸長しているという。
外食ではトマトを使用したメニューの需要が拡大・定着。とくに猛暑・酷暑に見舞われる昨今の夏と相性の良い食材として、さっぱりと酸味が利いた味わいや彩りからトマトが見直されていると分析した。
「夏場の内食の調理形態では、フライパンだけで調理するワンパン調理はもちろん、電子レンジ調理や掛けたり混ぜたりするだけの調理で完結するメニュー領域が年々拡大しています。その中でもエスニック系メニューの人気が顕在化しており、当社には瓶入りのサルサ商品がありますが、タコスのメニュー出現頻度に伴って売上が伸びています」(袴田氏)。
同社の代表商品のひとつであるトマトケチャップは、汎用性の高さや安価素材との相性などが評価され、前年を維持。イベント実施などによる話題化も行い、購入率・ナポリタンの食卓出現頻度が大きく上昇するなど、需要喚起に成功したという。
2026年 春夏のプロモーションでは、食材やシーン、メニューや世代を問わない万能調味料としてトマトケチャップ独自の価値を訴求。
「近年、需要が伸びているサルサを唐揚げや肉料理にかけたり、ミートソースなど加熱調理型の用途が多いトマトソース商品を、そのままそうめんにかけたり。火を使うことがストレスになる暑く長い夏への対応として、トマト調味料をさまざまな食材にかけて楽しむメニュー提案を行い、「かけトマ」をコピーに夏場のプロモーションを展開します」(袴田氏)。
2026年の新商品ではチューブ型調味料の新商品「かけてカンタンデミソース」を2月24日に発売。プラントベースフード商品「大豆ミートのグリーンカレー」「レモングラス香るトムヤムスープ」を3月24日に上市する。
「デミグラスソースは家庭用の市場では苦戦しているカテゴリです。ただ、外食などではデミメニューがお子様を中心に非常に好まれる傾向で、つけ掛けできるお子さん向けの甘いデミソース商品に大きなチャンスがあると見込んでいます。
当社のプラントベース商品ではカレーメニューが非常に好調で、その後発売したスープメニューも2本目の柱に育ってきています。プラントベースの市場全体も緩やかではありますが伸び続けており、現在のエスニック人気をプラントベースフードに取り入れました」(袴田氏)。
なお、3月10日から15日までの6日間、「Beyond オレンジを使っていないオレンジ味の100%ジュース」の発売を記念した一般向けイベントも渋谷・三千里跡地で開催される予定だ。
伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。











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