住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、今後の金利情報についてお伝えします。解説は、取締役CMO:塩澤崇です。
■3月の住宅ローン金利の動き
2026年3月の住宅ローン金利情報をお伝えします。
12月18・19日の日銀金融政策決定会合で政策金利が0.25%引き上げられた影響から、三菱UFJ銀行と三井住友銀行がそれぞれ変動金利を引き上げました。従来は4月と10月に金利を見直すことが一般的でしたが、前倒しで金利を引き上げたのは異例です。
三菱UFJ銀行の新規貸出向け金利ですが、政策金利の上昇幅年0.25%よりも大きい、年0.275%の引き上げとなりました。三菱UFJ銀行は、以前には日銀利上げを変動金利に反映させず適用金利を維持する作戦で市場シェアを伸ばしたこともありましたが、2025年12月に年0.075%引き上げ、今回さらに年0.025%引き上げたことで、件数重視から収益重視に回帰しているものと考えられます。
今回金利を引き上げなかったその他の銀行の多くは、4月以降に基準金利を引き上げるでしょう。日銀利上げ幅と同じく年0.25%の上昇と考えられます。
固定金利は、多くの銀行で上昇しているものの一部銀行では低下となっています。これは、上昇を続けていた日本の10年国債利回りが2月半ばから落ち着きだしており、固定金利をプライシングしたタイミングによって各金融機関でバラつきが出ているものと思われます。
なお、通常、固定金利は固定期間が長いほど金利が高くなる傾向にあります。長期固定にすればするほど、金利上昇を回避するための保険料が高くなる、と考えて頂ければと思います。
ですが、直近は10年固定とフラット35の逆転現象が起きており、フラット35を運営している住宅金融支援機構が、長期金利上昇にもかかわらず金利上昇を抑制していることが見て取れます。
■僅かな金利差でも金利総額に大きな差が! 金利比較がより重要に
続いて、各銀行グループの変動金利の動きを見てみます。
下図の通り、3月はメガバンクが大きく上昇し、ネット銀行が優位に見える状況となっています。ただし、メガバンクは先行して金利を引き上げただけであり、4月にはまた同水準に並ぶ見込みです。三菱UFJ銀行が日銀の政策金利以上に引き上げたこともあり、4月もイレギュラーな動きをする銀行が出てくる可能性があります。
最近は不動産価格の高騰を受け、長期高額の借り入れの傾向が顕著です。僅かな金利差でも大きな金利総額の差になるため、金利比較の重要性がより一層高まっています。
主要金融機関の適用金利の先月との比較は下記表の通りです。PayPay銀行はキャンペーン終了の影響で変動金利が年0.1%上昇となっています。固定金利は、銀行によって差が出る結果となりました。
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