Uber Eats Japan合同会社は3月6日、3月末で閉校を迎える埼玉県立皆野高等学校(埼玉県秩父郡皆野町)で、卒業を控えた生徒たちに向けたサプライズイベントを実施。人気クリエイターが配達パートナーとして登場し、注文した料理を届けるという特別企画で高校生活最後の思い出づくりを後押しした。
皆野高校でスペシャルイベントが開催された理由
皆野高校は2026年3月をもって閉校し、同年4月から秩父高等学校と統合して新たに「秩父高校」として再スタートする予定となっている。現在は3年生のみで生徒数は30人に満たないが、それだけ生徒たちの距離感は近いと言えるだろう。
そんな3年生から「卒業前にクラスみんなでUber Eatsを頼んで楽しみたい」という声が寄せられたことがきっかけとなり、同社が「高校生活最後の思い出となる時間を届けたい」と特別プロジェクトを企画。卒業式を直前に控えた「みんなで過ごす最後のランチ」をスペシャルな時間として過ごしてもらうべく、今回のイベントを実施するに至ったという。
同社にとって、今回のイベントは「チャレンジング」な意味合いを持っていた。なぜなら、これまで埼玉県秩父市、皆野町、長瀞(ながとろ)町、横瀬町はUber Eatsの未配達エリアだったからだ。
だが、Uber Eats Japan 戦略企画部 吉田起基氏は「今回こういったご縁をいただき、『今日をきっかけにみなさんの生活にもっと寄り添える形はないか』と考え、3月9日からこのエリアでも正式にUberを開始させていただくことになりました」と説明。
さらに「みなさんもこれからすごく大変なことがいっぱいあると思いますが、そういったときにUberが生活を支える存在になれたらいいなと思っています」と続け、新しい門出を迎える卒業生たちに向けてUber流の「エール」を送った。
サプライズに教室騒然
次にテスト用のアプリで、実際に生徒がUber Eatsでの注文に挑戦した。アプリ上の画面を見ながら、地元で親しまれているイタリアンレストラン「PIZZA AROMA」のピザをオーダーしていく。人生初のUber Eatsの操作に生徒はたどたどしさがありながらも、どこかワクワクした表情を浮かべながら注文を完了した。
Uber Eatsは配達パートナーが目的地に運んでいる状況をリアルタイムで確認できるが、配達パートナーの位置を示すアイコンが動いている様子を見つめる生徒たちからは期待感が伝わってきた。
商品が届くのを待っている間、長瀞のかき氷や人気ファミレス店のメニューなど、生徒たちは実際に注文してみたい店舗や商品の話題になり、まさに高校の昼休みのような光景だった。
すると、ここでサプライズが! 人気クリエイター「くまとか」のくまさんと、皆野町地域おこし協力隊として以前から皆野高等学校の生徒とも面識がある「ゆとり heaven」のいよさんが、配達パートナーに扮して登場してくれたのだ。
商品が届いたことに加え、人気クリエイターの登場に生徒たちは興奮して歓声をあげる。くまさんといよさんから各机に「PIZZA AROMA」のピザを配布されていくと、生徒たちの顔も自然と笑顔になっていった。
そしていよいよ昼食タイムに突入。苦楽を共にしてきた友人たちだけではなく、その成長過程を見守ってきた教員の方もランチに参加。みんなでピザを思いっきり頬張ったり談笑したりと、皆野高校の教室中に笑顔があふれていった。
「この思い出を今後集まったときに話せたら」
今回の企画について皆野高等学校のある生徒は、「普段の昼休みはグループごとに別々で食べていますが、今回のようにみんなと同じ空間で揃って食べる機会はなかなかないので、とてもよい思い出になりました」とニッコリ。
別の生徒は「以前『PIZZA AROMA』には行ったことがあるのですが、まさか学校で食べられるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。仲間と離れる寂しさはありますが、今回一緒に食べた思い出を今後集まったときに話せたらいいなと思います」と最初で最後の思い出ランチを振り返ってくれた。
皆野高校の久保先生は「やはり特別な学年の生徒なので、卒業するにあたって『何かできないか』と考えていたところ、Uber Eatsさんからのご提案があり、生徒が喜ぶ姿を期待して当日を迎えました。想像以上に盛大なイベントになり、生徒たちの笑顔が広がっている様子を見て、感謝しています」と喜びを口にした。
配達パートナーとしてサプライズ登場したくまさんは、「教室に入るまでは『自分のことを知っている人はいるのか?』『普通に配達に来た人だと思われないか』とガタガタしていたのですが、知っている人がいてホッとしています。生徒たちと一緒にピザを食べたりして、すごく懐かしい気持ちになれました」とコメント。
同じく登場してくれたいよさんも、「今回『柔軟で面白い大人がたくさんいることを生徒に知ってほしい』『その瞬間に立ち会いたい』という思いで参加しました。世の中にはいろいろな働き方や人生があることを感じ取ってほしいと願っています」と、参加を決断した理由を明かしてくれた。
Uber Eats Japanの吉田氏に今回の企画を実施した手応えを聞くと「生徒の笑顔を見られてよかったです」と胸をなでおろした様子。そのうえで『日本中どこでもUber Eatsが使える社会』を目指しているので、今回のような地方都市やコミュニティとの密な連携は今後も力を入れていきたいです」と今後の展望を述べてくれた。
同校では3月7日に第58回卒業証書授与式および閉校舎イベントが実施された。長かった歴史に一つの幕を閉じてしまう形になったが、最後の在校生たちの想いが結果的に秩父市、皆野町、長瀞町、横瀬町へのUber Eats配達実施を後押ししたという事実は、今後も色あせないだろう。











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