コスモエネルギーホールディングスは3月14日、山口県下関市で「コスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン」を実施し、約130名の参加者が清掃活動を行った。海外でも人気の高まる観光地・下関にはどんなゴミが落ちている? 密着取材を敢行した。


清掃活動を開始!

「コスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン」は清掃活動、地域との連携、環境啓発プログラムを組み合わせ、暮らしの中に「捨てない」「循環させる」意識が広がることを期待してコスモが実施している取り組みだ。この日の会場は海上交通の要衝として知られる下関。参加者が集まった早朝の唐戸市場からは、ひっきりなしに行き交う大型船舶の姿を見ることができた。

開会式では下関市 環境部の吉田誠氏が登壇。コスモエネルギーホールディングスが取り組んでいる「Fry to Fly Project」について紹介した。

コスモエネルギーホールディングスでは食用油(廃食用油)を回収し、それを原料に持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)を作るFry to Fly Projectを進めている。SAFはCO2排出量を約80%削減できる航空燃料で、日本ではコスモが初めて量産化を実現した。吉田氏は参加者に「下関市役所でも、コスモさんの取り組みを応援しています。1人ひとりの行動は小さくても、みんなで取り組んでいくことが環境保護につながっていきます」と語りかけた。

かくして清掃活動がスタート。参加者は「どこにゴミが落ちていそうか」を相談しながら、姉妹都市ひろば、海峡沿いのウッドデッキ、唐戸市場、市立しものせき水族館 海響館、はい!からっと横丁の周辺でゴミを探した。

観光地で見つかったゴミは?

観光客も利用するベンチの脇の茂みには、醤油の入れ物や箸の入っていた袋が落ちていた。
歩道沿いでは観光パンフレット、タバコの吸い殻を発見。花壇の草花には、お菓子の包装紙が絡みついている。参加者は「風に吹かれて海に落ちてしまう前に」と、慎重にトングでつかんではゴミ袋に入れていく。

参加した高校生は「このあたりには、普段からよく遊びに来るんです。でもこうして歩くと、ゴミがけっこう落ちてますね」と話す。

清掃エリアには、所々に環境問題に関するクイズのパネルが設置されていた。海響館の前には「海響館や唐戸市場では、電気やガスを工夫して、あるものをゼロにするチャレンジをしています。それはなんでしょう?」という難しい問題が。

1時間半の清掃活動を終えると、あるかぽーと親水緑地に再集合。ここでゴミの分別をした。その結果、燃やせるゴミは満杯の状態。ビン、缶、その他のごみも、それなりの量が集まった。


コスモエネルギーホールディングスの担当者によると、現在は年に3回ほど、全国津々浦々でこうしたイベントを継続しているという。「下関でも過去に何回か開催していますが、リピートで参加してくださる方も多い印象です。お子さんたちに環境保護の大切さを伝えたい、という思いもあるようです」とのことだった。

なお受付では、家庭から出た古い油を前にして「これが飛行機の燃料になるの?」という驚きの声もあったようだ。「身近なことでもエコアクションに参加できるんだ、という実感を持っていただけたら嬉しいですね」と担当者は話していた。

トークショーの様子

イベントの最後にはタレントの兼頭のぞみさん、ゴミ拾いのスペシャリストでYouTuberのメガネ山口さんによるトークショーが行われた。身近なエコ活動、という話題で兼頭さんは、「スーパーで買い物をするときは、すぐに使う食材であれば棚の手前の商品を購入しますし、消費期限が迫っていて値下がっているものを手にとります。人参などのお野菜は、よく洗ったうえで皮ごと使っています。いかにゴミを出さずに済むかにも気を付けているんです」と話した。

4年半をかけて、ゴミ拾いをしながら山口県内を1周した経験を持つメガネ山口さんは、「海岸に流れ着く漂着ゴミの多さに心を痛めました。どこの国が悪いというのではなく、お互い様。世界規模で考えなきゃいけない問題ですね」と話す。
そのうえで、「周防大島で清掃活動している方がおっしゃったことが、いまでも心に残っています。1度でもゴミ拾いを経験した人は、2度とゴミは捨てん、という言葉でした」と山口さん。山口県を日本で最も綺麗な県にすべく、今後も活動を継続していくと誓っていた。

トークショーには「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトに清掃活動を通じた地域貢献を続けているNPO団体 グリーンバード 下関チーム代表の竹本さんがゲストとして登壇。唐戸エリアでも毎月第2土曜日の朝、第4火曜日の夜に20人ほどでゴミ拾いを行っており、歓楽街では1時間で20kgものゴミが集まることもあるとした上で、「誰でも身近なことからエコアクションを起こせます。皆さんにも、気軽な気持ちで参加してもらえたら」と呼びかけた。

JRC(青少年赤十字)の活動として地域の清掃に携わっている高校生たちもステージに立った。月に数回、グループで手分けして町を綺麗にしているという。メンバーは「地元の人から感謝の声をかけてもらえるときが嬉しい」「ほかの学校も巻き込んで活動を大きくしていきたい」「思い立ったが吉日という言葉があります。ゴミ拾いをしてみたい、と思ったときに勇気を出して行動してみてください」などと話していた。

近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。
通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら
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