“年収プラス100万円”が視野に入ると話題の書籍『普通の会社員のための高配当株×インデックス 二刀流投資術 - 自動的に年収プラス100万円を目指す -』(プラズマコイ/ワニブックス)。著者であり、Xで人気上昇中の兼業投資家・プラズマコイさんが自ら実践している「配当金を受け取りながら資産を増やす」ための方法を、書籍の中から抜粋して紹介します。
今回のテーマは『インデックス投資の主要な投資先を比較する』。
○人気トップ2の超安定型「オルカン·S&P500」
定番のインデックスファンドであるeMAXISSIim全世界株式(オール·カントリー/以下、オルカン)や同シリーズの米国株式(以下、S&P500)の最大の強みは、世界や米国の協力な成長を取り込みつつ、幅広い分散と低コストで長期的な安定成長を目指せる点にあります。
オルカンは現在のところ米国株の比率が約6割ですが、今後他国が台頭すれば自動的に組み替えられ、「より成長力の高い銘柄に多く投資するようになる」という仕組みがあります。
一方、S&P500は米国を代表する優良企業で構成されており、長期的な安定成長が期待できます。
安定的な成長が期待できる状態で、世界経済や米国経済の成長の恩恵を取り込めるのがオルカンやS&P500だというわけです。
インデックスファンドの中でも王道かつ超安定の選択肢といえるでしょう。
実際、オルカンやS&P500が純資産総額や出来高で常に上位に位置し続けているのは、長期的な成長実績(S&P500の場合は、過去100年間でインフレ調整後の年率が約7%)と今後の成長期待が評価されているからです。
では、オルカンやS&P5O0以外にはどのようなインデックスがあるのでしょうか。
ここではNASDAQ1O0、FANG+、Nifty50について解説します。
○IT·ハイテクに集中するNASDAQ100
NASDAQ1O0は、ハイテクやIT関連企業が多く上場するNASDAQ市場において、金融セクターを除いた時価総額上位100銘柄で構成される株価指数です。
金融セクターが除外されているため、金融市場の下落リスクに比較的強いという特徴があります。
最大の特徴は、構成比率の約6割をIT·ハイテク銘柄が占める点です。
S&P500におけるIT·ハイテク比率が約33%であることを考えると、その約2倍の比重が置かれています。
また、時価総額加重平均型のため、時価総額の大きな銘柄の値動きが指数全体に強く反映される仕組みになっているのも特徴的です。
構成銘柄には「GAFAM」の略称で知られる米国の超大手ハイテク企業があり、世界規模のIT企業が含まれているため、グローバルなIT成長の恩恵を取り込みやすくなっているのが大きな強みです。
しかし、こうした大きなメリットは大きなリスクと表裏一体であることを覚えておく必要があります。
上位10社だけで時価総額の過半を占めるため、よくも悪くもハイテク大手の値動きが指数全体にダイレクトに影響するのです。
オルカンやS&P500ほどの分散も効いていないこともあり、規制強化や業績失速が起きれば指数全体が下落しやすいのです。
パフォーマンス面ではオルカンやS&P500を上回ることもありますが、その分下振れリスクも大きい点に注意が必要なインデックスです。
さらに、NASDAQ1OOに連動するつみたて投資枠対応ファンドは信託報酬が比較的高めになっています。
長期運用の視点では、オルカンやS&P5O0に分があるといえるでしょう。
ただ実力としては申し分なく、2025年8月時点では、過去5年間のNASDAQ100のリターンはオルカンやS&P500を上回っており、依然として人気の高いインデックスです。
○NASDAQ1OOよりハイテク集中度の高いFANG+
FANG+は、米国の超大手IT銘柄10社のみで構成された指数です。
米国株式市場を牽引するハイテクの巨人たちだけに投資する仕組みで、NASDAQIOO以上に銘柄を集中させて高パフォーマンスを狙います。
このインデックスは、「結局、世界を牽引しているのはトップ数社なのだから、その企業群に投資するのが最も効率的だ」という考えに基づいています。
実際、2025年8月時点で過去5年のFANG+の年率リターンはオルカンやS&P500、NASDAQ1OOを上回っており、巨大テクノロジー企業の恩恵を強く反映しています。
ただし、分散効果は弱くなっています。
FANG+はわずか10銘柄に集中投資していますから、単純計算でNASDAQ100の10分の1、S&P500の50分の1しか分散効果がありません。
10銘柄のうち1社でも下落すれば、指数全体が下落の影響を避けられません。
さらに、構成銘柄のすべてがハイテク企業であるため、業界全体に逆風が吹けば大幅下落のリスクも高まります。
そのため、現在のようなハイテク全盛期には極めて高いリターンが期待できる一方で、不況期には非常に大きな下落を招く可能性があります。
安定投資というよりは、投機的な性格を持つインデックスといえるでしょう。
○新興国を牽引するインドに投資できるNifty50
近年、中国やインドといった人口大国における経済成長が注目されています。
特にインドは人口約14億人を抱え、世界最大の人口規模を誇ります。
都市化の進展やデジタル化、インフラ投資の加速により、消費と生産の両面で急成長しています。
その結果、インドは世界GDPランキングで第4位(2025年時点)に位置し、世界有数の消費·生産大国となりました。
米国だけでなく先進国·新興国に対しても影響力を強めており、存在感は年々高まっています。
インドの株価指数Nifty50は、同国を代表する大手50社で構成され、金融·IT·消費関連など主要セクターを幅広く含んでいます。
人口増と内需拡大の波を取り込みやすく、新興国の長期成長に参加したい投資家にとって魅力的な指標です。
一方で、弱点もあります。
第一に通貨リスクです。
インドルピー安(円高ルピー安)が進行すると、円やドルに換算したリターンは目減りします。
第二に政策リスクが大きく、予期せぬ規制変更で相場が揺れやすい点です。
情勢が不安定であるので、ちょっとした政策の変化で市場も揺れ動きやすくなっているのです。
さらに、海外資金の出入りや地政学リスクも強く、企業の情報開示やガバナンスの透明性にも課題が残ります。
こうした点から、インドの成長力は魅力的である一方、安定性には欠けます。
したがって、長期のインデックス投資においては、やはりオルカンやS&P500の安心感が一歩抜きん出ているといえるでしょう。
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