高級腕時計の中には、製造本数や販売地域、販売時期が限られている「レアな」時計がたびたび登場します。本連載では、数々の腕時計を見てきたプロフェッショナルが厳選する、レアな腕時計を写真とともにお届けします。
今回は、鑑定士歴10年、8,000点以上の査定実績を持つKOMEHYO SHINJUKUの萩原大介さんに「ブランパン ヴィルレ ウルトラスリム Ref.6224-1127-55B」を紹介してもらいました。
ブランパン ヴィルレ ウルトラスリム Ref.6224-1127-55B
【レア度】
レア度:★★★☆☆
どんな腕時計?
1735年に創業し、現存する腕時計ブランドの中で世界最古の歴史を誇るブランパン。その伝統と美学を体現する最もクラシックなコレクションと呼ばれているのが「ヴィルレ」です。今回ピックアップするRef .6224-1127-55Bは、2018年頃に登場したケース径38mmの超スリムモデルです。
注目は、美しいホワイトダイヤルの3時位置にレイアウトされるデイト表示。ブランドの象徴であるダブルステップベゼルを採用するクラシックモデルという位置づけの中、現代的な造形を違和感なく取り入れられています。搭載する自動巻Cal.1150は、薄型ながら約100時間のロングパワーリザーブが可能。まさに時代に左右されないデザインと卓越した実用性を兼ね備えた逸品です。
スタッフに聞いた、この時計がレアな理由
インデックスに印字されるブランド名や数字の丸みを帯びた独特のフォントと、一点の曇りもないホワイトダイヤルとが相まって、個人的にはまるで腕時計全体から清楚な雰囲気が漂っているように感じます。エナメルのような深い奥行きと光沢が感じられる文字盤には、ラッカー仕上げを施しており鮮やかな白色が楽しめます。秒針に注目すると、平らで非常に薄い作りで、BLANCPAINのBがあしらわれています。ムーブメントの小型化と同様に、こういった細かな細工も腕時計メーカーの技術力を物語るポイントです。
ブランパンと言えば、ダイバーズウォッチの元祖としても有名な「フィフティ ファゾムス」を思い浮かべる方が多いかもしれません。その陰に隠れて実はこんな名作もあるということを知っていただければ、時計好きとして嬉しいですね。
安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら
萩原大介 はぎわらだいすけ KOMEHYO SHINJUKU シニアチーフ。 鑑定士歴10年、8,000点以上の査定実績を持ち、ファッション観点でのトレンド把握を得意とする。徹底して顧客に寄り添う姿勢を持ち、リピーターからの信頼も厚い。趣味は休日の洋服屋巡り。
KOMEHYO:https://komehyo.jp/ この監修者の記事一覧はこちら











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