レバレジーズは3月17日、同社の子会社であるレバテックが20~59歳のIT人材3000人を対象に実施した「静かな退職」に関する実態調査の結果を発表した。自身が「静かな退職」に該当すると答えた人は約45%で、その理由としては「自分の努力や成果が、給与や昇進などの待遇に正当に反映されないと感じたから」が最多となった。
一方で、仕事を通じた達成感や成長実感が「静かな退職」の抑止力になっていることも明らかになった。

○やりがいやキャリアアップを求めず、仕事を淡々とこなす「静かな退職」

レバテックによると、「静かな退職」とは、業務において必要以上のやりがいやキャリアアップを求めず、決められた仕事を淡々とこなす状態を指す。調査によると、自身の状態が「静かな退職」に該当すると回答したIT人材は全体の約45%にのぼった(「そう思う」16.4%、「どちらかというとそう思う」28.5%の合計)。

年代別では20代が58.7%と最も高く、30代でも45.9%と半数近くが該当すると回答。40代・50代でも3割後半が該当するとしており、若年層に限らず世代を問わず広がっている実態が明らかになった。

「静かな退職をしている」と回答した層にその理由を聞くと、「自分の努力や成果が、給与や昇進などの待遇に正当に反映されないと感じたから」が42.5%で最多となった。次いで「担当の業務量が多く、心身の健康を優先したいから」(37.3%)、「キャリアアップをしたいと思わないから」(31.7%)と続いた。

一方、「静かな退職をしていない」と回答した層では、「仕事にやりがいを感じているから」(43.2%)が最も多く挙げられ、「昇進や昇給のために努力が必要だと思うから」(40.5%)、「仕事と私生活のバランスが取れているから」(35.1%)が続いた。レバテックは、報酬以上に、仕事を通じた達成感や成長実感といった内発的動機が、エンジニアの主体性を支える重要な要素であるとしている。

レバテック執行役社長の泉澤匡寛氏は、「努力や成果が給与・昇進に正当に反映されていないと感じていることが最大の理由となっている点は、評価に対する納得感がエンゲージメントを大きく左右していることを示している」とコメント。そのうえで、「企業に求められるのは、単に高い報酬を提示することだけではない」と指摘し、評価制度の透明性向上と、成果が正しく報われる仕組みの整備、成長実感を得られる業務機会の継続的な提供が重要だとしている。また、「仕事を通じた達成感や成長実感といった内発的動機こそが、主体的なキャリア形成を後押しし、結果としてIT人材の離職防止と組織の持続的な成長につながる」とも述べている。


この調査は2025年11月12日から11月19日にかけてインターネットで実施された。調査主体はレバテック、実査委託先はGMOリサーチ&AIで、有効回答数は20歳~59歳のIT人材3000人。
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