日本製鉄は3月18日、旭化成および日鉄物産と協業し、食塩電解セルの製造工程で発生する純チタンスクラップを純チタン原料として再資源化するリサイクルスキームを構築したと発表した。

取り組みの概要


純チタンはチタン製品の中で最も加工性の良い素材だが、高純度を保つために異材・異物の混入を防ぐ厳格な品質管理と前処理が求められる。


利用加工工程で発生するスクラップはトレーサビリティーの確保が難しく、これまでは鉄鋼添加材などへのオープンループリサイクルが中心となっていた。

新たなリサイクルスキームでは、旭化成が宮崎県延岡市の食塩電解セル製造工程で発生する純チタンスクラップを、デジタル技術を活用した管理体制のもとでトレーサビリティーを確保しながら規格に応じて分別する。分別されたスクラップはすべて日鉄物産が回収・加工し、その一部を日本製鉄へ戻して純チタンの再溶解プロセスの原料として使用する。

今後、日本製鉄は両社との連携をさらに深め、純チタンとしてのリサイクル比率向上を目指す。あわせて、チタンスクラップの調達・リサイクルを通じたサーキュラーエコノミーの推進とCO2削減に取り組むとしている。
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