働き方の価値観が多様化するなか、「ウェルビーイング」という言葉を耳にする機会が増えています。では、実際に“働く個人”はウェルビーイングをどのように捉えているのでしょうか。


パーソル総合研究所が実施した最新調査では、ウェルビーイングに対して「ほっとした」「ゆるい」「私生活中心」といったイメージを想起する人が多く、特に若い層でその傾向がやや強いことが明らかになりました。今回は、同研究所が発行した『《ウェルビーイング入門》10の質問から解き明かす「働く人のウェルビーイング」』より、働く個人が抱くウェルビーイングのリアルなイメージについて紹介します。

○若い世代ほど「ゆるい」「ほっとした」状態をウェルビーイングとして想起?

働く個人(就業者)における「ウェルビーイング」という言葉の認知度は27.1%だった(①)。ニュアンスの近い概念と比較すると、先行して普及している「エンゲージメント(24.6%)」をやや上回る結果となった。

「エンゲージメント」とは、従業員が企業活動に積極的に参与・参画している度合いを指す。一方、「仕事におけるウェルビーイング」は、働くことを通してその人自身が感じる幸せや満足感を含み、ニュアンスは似ているが意味は異なる。

それぞれの言葉から想起されるイメージを見ると、両者とも「意欲的」「継続的」「真面目」といった共通点がある(②)。

その一方で、エンゲージメントは「ガツガツした」「仕事中心」「厳しい」「忙しい」印象がやや強く、ウェルビーイングは「ほっとした」「私生活中心」「ゆるい」「余裕がある」などの印象がやや強い。エンゲージメントが組織目線のイメージが強いのに対し、ウェルビーイングはより従業員目線に近く、共感を得やすい概念と言えるだろう。

ウェルビーイングに対する「ほっとした」「私生活中心」「ゆるい」イメージは、若い層ほど想起しやすい傾向が見られた(③)。しかし、「仕事におけるウェルビーイング」のイメージ全体を見ると、「健康的で明るく、楽しみながらも意欲的な状態」や「ゆったりと構え、余裕が保てている状態」と整理できる(②)。

つまり、多くの人にとってウェルビーイングとは、楽を好む《ゆるさ》や仕事への意欲低下を意味するのではなく、過度な力みのない《自然体》が想起されていると言える。


○《ウェルビーイング入門》10の質問から解き明かす「働く人のウェルビーイング」

発行:パーソル総合研究所
2026年3月23日公開

■詳しく見る(パーソル総合研究所サイト)
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