第4次韓流ブームを巻き起こしたコンテンツのひとつである韓国ドラマ。今回は懐かしの名作を振り返ります。
■俺様タイプのヒョンビンが新鮮
『シークレット・ガーデン』は、ある男女の魂が入れ替わってしまうファンタジー・ラブロマンス。韓国で2010年から2011年にかけて放送された人気作です。主演はヒョンビン&ハ・ジウォンで、脚本は『トッケビ ~君がくれた愛しい日々~』や『太陽の末裔 Love Under The Sun』を手掛けたキム・ウンスクが担当しました。
ヒョンビンが『愛の不時着』で演じた、口数が少なくても確かな愛を伝え、いつも隣で優しく見守る男リ・ジョンヒョクに恋に落ちた人も多かったでしょう。ですが、このドラマでは正反対の役柄。いつも傲慢(ごうまん)で俺様タイプのヒョンビンが新鮮に映ります。
ヒョンビンが演じるのは、御曹司のキム・ジュウォン。容姿端麗、学歴、家柄ともに申し分なく、ロエルデパートのCEOを務める敏腕経営者です。一方、ジウォン演じるキル・ライムは天涯孤独の下積みスタント女優。二人は最悪な出会いを果たしますが、ジュウォンはライムが気になる存在に。
入れ替わるシーンは、声を出して笑ってしまうほど楽しませてくれます。後半にかけてはホロリとする場面も。ファンタジーだけでは終わらない、笑いあり、涙ありの本作は、今では多数の作品で主演を務めるイ・ジョンソクやユ・インナの駆け出しの頃が見られるのも嬉しいポイントです。
【配信場所】
Amazon Prime Video、Hulu、U-NEXTほか
■最高視聴率47.1%を叩き出したドラマ
2009年に韓国で放送され、最高視聴率47.1%を叩き出した『華麗なる遺産』。タイトル通り、ヒロインが遺産を巡るさまざまなたくらみに翻弄されながらも運命を切り開いていくシンデレラストーリーです。財閥の後継争い、継母からの嫌がらせ、財閥×一般人など当時の韓国ドラマあるあるが詰め込まれながらも、家族の愛や絆を描く見応えありの一作。
社長令嬢のコ・ウンソン(ハン・ヒョジュ)は、父の会社が倒産、さらにその父が事故死する不幸に見舞われます。その上、保険金を横取りした継母から、弟のウヌと家を追い出される始末。さらに追い打ちをかけるように、ウヌが行方不明になってしまいます。そんなある日、ウンソンは、道端で倒れていた老婆のスクチャ(パン・ヒョジョン)を助けます。実は、スクチャは、チンソン食品という大企業の社長。スクチャは、恩人のウンソンを家に迎え入れ、全財産を相続すると言い出して…。
どんなに苦しくても、明るく前向きなウンソン。「こんなにいい子が、なぜひどい目に…」と涙が止まらず、つらくなるときもありますが、次々と起こる展開に引き込まれていきます。スクチャの孫でワガママ坊っちゃまのソヌ・ファン(イ・スンギ)が、ウンソンと出会ったことで変わっていく恋模様も見どころ。ウンソンをいじめる継母がとことん悪役なため、ウンソンに幸せになってもらうまで終われないという気持ちで一気に視聴してしまうはず。
【配信場所】
Hulu、U-NEXTほか
■イ・ミンホのスター性を堪能
『相続者たち』は2013年に韓国で放送された学園ロマンスドラマ。主演のイ・ミンホとパク・シネをはじめ、キム・ウビン、キム・ジウォン、カン・ハヌル、パク・ヒョンシクらが脇を固め、今をときめく人気俳優が勢ぞろいしています。同年のSBS韓国ドラマ大賞を総なめにした大ヒット作です。
舞台となる名門私立の帝国高校には、経営相続者集団、株相続者集団、名誉相続者集団、社会配慮者集団の4つの階級が存在。貧しい家庭で育ち苦労してきたウンサン(パク・シネ)は、世間の評価を気にして仕方なく入学させた“社会配慮者集団”に属します。物語の中でウンサンは、御曹司でありながらも事情を抱えるキム・タン(イ・ミンホ)と、心を通わせていくことに。親の都合で作り出された世界で生きる財閥家の若き相続者たち、それぞれが背負う傷や悩みが描かれています。
本作は、イ・ミンホの圧倒的スター性を、改めて堪能できるドラマとなっており、ミンホは、何度見返しても、まぶしいくらいにカッコいい…! ヒロイン役の代表として駆け抜けてきたパク・シネが泣くシーンは、高確率でこちらも涙を誘われるのでティッシュのご用意を。
【配信場所】
Netflix、Hulu、U-NEXTほかほか
※各サイトの配信情報は2022年4月末時点のものです