恋に本気になれない6人の男女が織りなす群像ラブストーリー『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜22時)。5月9日(月)放送の第4話では、桜沢純(広瀬アリス)と長峰柊磨(松村北斗)の距離が大接近! 40秒を超えるキスシーンに、多くの反響が集まった。

(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください

■沼落ちさせる柊磨のテクニック

 “ほれてはいけない男”の代表例のような柊磨。誰にでも優しくて、誰とでも寝る。もちろん、特定の彼女は作らない。こんな男を好きになったって、幸せになれるはずがない。純も、そんなことは痛いほど分かっている。しかし、一度会ってしまったら最後。確実に沼落ちしてしまうのが、柊磨という男なのだ。

 前回、“お試しの恋”をスタートさせた純と柊磨は、ゆっくりと恋を育んできた。初体験を済ませたい純にストップをかけて、柊磨はピュアなデートを提案する。ここですぐに手を出さないのが、彼のテクニックなのだろう。「意外と、紳士的なの?」と勘違いさせるのが、ズルい。


 その策略にまんまとハマった純は、「恋って、悪くないのかも」と思うように。コンプレックスを捨てるためだけに恋をしようとしていたことを考えると、良い変化のように思える。ただ、相手が悪かった。やはり、初めて恋をする相手に柊磨は刺激が強すぎる。柊磨に思いを寄せる竹内ひな子(小野花梨)の登場で、純はふたたび心を閉ざしてしまう。

 今回、裏テーマにもなっていたのがSNS問題だ。柊磨に好きな女ができたと察したひな子は、彼の家に泊まったという、うその投稿をする。それが火種となり、純と柊磨の間に亀裂が入ってしまった。パパ活女子・真山アリサ(飯豊まりえ)も、買ってもいない洋服をあたかも自分が購入したかのようにSNSに写真を投稿する。そして、「サイズが合わなかったんで」とあっさり返したのには、驚かされた。

■40秒超えキスシーンに反響!

 見栄と虚構が渦巻くSNSに踊らされることなく、自分の目で見たものだけを信じる。本来、純はそういう考えを持っているはずだ。
しかし、恋をしてしまったから、相手の周囲にいる女の影が気になって仕方がない。「その手のインスタは、偽装も多いから」と言われても、何度もひな子の投稿を開いてしまうのだ。何かの間違いのはずだ…と自分を安心させるために確認しているのに、不安ばかりが募っていく。

 意を決して柊磨に聞いてみても、「いや、泊めてないね」とどこか釣れない返事。ただ、“誰かに取られるかもしれない”という不安は、恋を加速させるもの。柊磨は、それを分かっていて、わざとひょうひょうと返したのかもしれない。彼の思惑通り、恋する気持ちがマックスになった純は、ひな子に直接対決を挑む。「恋なんて、時間の無駄遣い」と言っていた彼女が、面倒くさい三角関係に自ら巻き込まれにいくなんて…。

 「こういうことなんだね、人を好きになるって。嫉妬むき出しで、人を蹴散らして、醜くて、カッコ悪くて、どうしようもない」

 初めて本当の恋を知った純は、「こんな自分、嫌いだよ。なのにやめられないの、好きでいるの」と大粒の涙を流す。彼女の冷めた恋愛観を知っている柊磨は、心を動かされたのだろう。
だから、純の腕をつかんだのだと思う。来る者拒まず、去る者は追わずで生きてきた彼が、去っていく人を初めて追いかけた瞬間だったのかもしれない。

 ひな子がいる前での40秒を超える、純と柊磨のキスシーンには、「キスシーンで初めて叫んだかもしれん」「キスするって分かってても絶叫しちゃったよ」とSNSなどで多くの反響を集めた。また、柊磨の完璧な手の位置には、「キスもさることながら、手の添え方や角度が大変素晴らしい」「柊磨の右手が最高です。形やら、角度やら!」と絶賛の声が上がっていた。

 この二人以外にも、清宮響子(西野七瀬)と岩橋要(藤木直人)、アリサと内村克巳(岡山天音)とそれぞれの恋がじわじわと進んだ第4話。次回の放送が待ちきれない!

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