暑い季節によく耳にするのが熱中症。しかし、熱中症回避の助けとなるはずのクーラーが、さまざまな体調不良を招くこともあります。
■クーラー病とは?
「バスリエ」は、2021年7月から5月までの期間、クーラー病に関心のある女性200名を調査。クーラー病罹患(りかん)者に聞く実際の症状や、予防のためにしている対策についてアンケートを実施しました。
クーラー病とは、冷房で冷え切った部屋と灼熱の屋外を行き来することにより、自律神経が乱れてしまい発症する病です。調査では、全体の36%以上の人がクーラー病をかかったことがあると回答。実際の症状としてトップに上がったのは“体のだるさ”で、頭痛・足の冷え・寒気といった意見も見られました。症状だけでクーラー病と判断するのはなかなか難しいかもしれませんが、クーラーによる冷えを感じる人は多いと言えるでしょう。
■クーラー病の対策は?
続いてクーラー病予防のためにしている対策を調査したところ、“エアコンの温度調整”や“服装の工夫”といった意見が多数集まりました。なかでも注目は、“湯船に浸かる”という回答。やはり手っ取り早く簡単に身体を温める方法として、お風呂を予防・罹患後の対策として取り入れている方が多いようです。
ただし入浴といっても、1分や2分という行水のような浸かり方では夏の冷えを解消したり、自律神経を整えたりすることは難しいといいます。
■夏の入浴におすすめの工夫
暑い夏、湯船に浸かるのは気が進まないという人も多いのではないでしょうか。ここからは、“夏でもお風呂を楽しめる工夫”をご紹介。正しい入浴法(設定温度や入浴時間)で入ることは、自律神経を整え、クーラー病の症状緩和や未然の予防につながります。
・クール系の入浴剤を使用する
暑い時期になると、メントールやハッカなど、クール系の入浴剤が店頭に並びます。メントールが効いた入浴剤を使用すると、入浴中はもちろんお風呂上がりも爽快感が持続。ほかにも、柑橘系の香りのする爽やかな入浴剤や、炭酸ガス系の入浴剤も、夏の入浴に最適です。
・夏向けのボディソープやシャンプーを使う
入浴剤と同様に、ボディソープやシャンプーもメントール入りや柑橘系を選ぶとよいでしょう。爽快感のあるアイテムを使用することで、身体中がさっぱりします。
・入浴時は換気扇を点ける
浴槽の湯気が浴室にこもると、夏場は非常に気苦しく感じるもの。換気扇を点けて息苦しさと暑さを解消しましょう。
・半身浴で身体を温める
夏場の全身浴に抵抗感がある方には、半身浴で少し長めに入浴するという方法も。時間は15分より少し長めにすれば、しっかり身体も温まります。
普段あまり意識されていない”クーラー病”。今年の夏は熱中症と合わせて、クーラー病対策もしてみてはいかがでしょうか?
【「クーラー病についての調査」概要】
調査期間:2021年7月~2022年7月5月
調査対象:クーラー病に関心のある女性200名
調査方法:インターネット調査