本田翼主演ドラマ『君の花になる』(TBS系/毎週火曜22時)が、10月18日(火)にスタートした。本作は、元高校教師の仲町あす花(本田)が、崖っぷちのボーイズグループ、8LOOM(ブルーム)の寮母となり、ともにトップアーティストになる夢を追いかけていく物語。
■アイドルファンの夢を映像化してくれる?
本作のあらすじを読んだ時は、まるで“夢小説”のようなドラマだと思った。ボーイズグループが暮らす寮の寮母になり、彼らの生活を支えていく。“推し”がいた経験がある人なら、誰もが一度は思い浮かべるシチュエーションではないだろうか。
『君の花になる』は、そんなアイドルファンの夢を映像化してくれるような作品。視聴者からも、「寮母さんはオタクにとって夢のお仕事」「どれだけ本田翼を“私”として見られるかにかかってるな」などの声が多く上がっていた。
しかし、あす花の現実はそう甘くはない。かつての教え子・佐神弾(高橋文哉)と感動の再会を果たしたかと思えば、「俺、あんたのこと覚えてないから」と冷たく突き放されてしまう。“覚えてないから”って言い方、絶対に覚えているじゃん…。朝ごはんのおみそ汁だって、明らかに欲しそうな顔を浮かべていたのに、結局食べずに出かけてしまったし…。
個性豊かな8LOOMのメンバーのなかでも、とくに扱いづらい弾。グループ活動も存続したいはずなのに、社長の花巻由紀(夏木マリ)にクビ宣告をされたら、あっさりと納得したフリをしてしまう。その素直じゃないところが、あす花の母性本能をくすぐっていくことになるのだろうか。
■初回から怒涛の胸キュンシーンが展開
弾の心のなかにスッと入っていくのも、あす花の言葉なのだと思う。彼女の言葉には、余計なノイズがない。「こう思われるかな?」「こう思われたい! 」などの打算がなく、まっすぐに自分の思いを相手に伝えていく。だから、たまにチグハグなことを伝えてしまったりするのだが、ロボットのようにかたくなになった弾の心を溶かせるのは、あす花のように人間味のある人物しかいないのかも?
ただ、現状あす花から弾に対する恋心は皆無だろう。弾があす花にタオルをかけて、「あんたの夢も、俺がかなえてやるよ」とささやいたシーン。ネット上では、「高橋文哉マジ罪やろ」「あんな低音で囁かれたら一瞬で気失いそうなんだけど」との声が上がっていたが、あす花はあくまで“寮母”として喜んでいたように見えた。ときめいたというよりも、気持ちが通じ合ったことへの喜びの方が大きいような気がする。
しかし、弾にとってのあす花が特別な存在であることは間違いない。高校時代に、夢を追いかけるきっかけを与えてくれたのが、副担任だったあす花のまっすぐな褒め言葉。
■8LOOM&CHAYNEYのパフォが激アツ!
劇中で披露された8LOOMのパフォーマンスも、「カッコよくて感動した」「みんな他のお仕事と撮影もありながら、あのレベルでパフォーマンスは本当にすごい」など多くの反響を集めた。7人が魅せた約4分のステージ。ダンス、ボーカルが未経験なメンバーもいながら、ここまでのクオリティーに仕上げてくるとは…。7人それぞれが、本作に懸ける熱い思いが伝わってくる時間だった。
そして、INIのメンバーの藤牧京介、高塚大夢、木村柾哉、松田迅、田島将吾がふんするライバルグループ“CHAYNEY(チェイニー)”も、迫力のステージを披露した。INIの持ち曲である「BOMBARDA」が流れると、ネット上は大盛り上がり。「激アツでした」と感動するMINI(INIのファンネーム)の声が多く上がっていた。
時折、ドキュメンタリーを見ているかのような錯覚に陥る『君の花になる』。INIなど実在するアイドルグループが作品に出演しているのも、理由の1つになっているのだろう。
※高塚大夢の高は「はしごだか」が正式表記