不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、「みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)」を発表。“借りて住みたい”1位には、神奈川・本厚木が、“買って住みたい”1位には、東京・勝どきが選ばれた。



■“借りて住みたい街”は郊外化

 今回発表された「みんなが探した!住みたい街ランキング(首都圏版)」は、「LIFULL HOME’S」に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、2022年における実際の問合せ数からユーザーの“本気で住みたい街”を選出したもの。

 「借りて住みたい街ランキング」では、コロナ禍で順位を伸ばした神奈川の“本厚木”が、3年連続トップにランクイン。

 次いで2位には埼玉の“大宮”、3位には東京の“八王子”、4位には千葉の“柏”、5位には東京の“三鷹”と、準近郊・郊外の駅で多くが占められており、昨年よりもさらに賃貸ニーズが郊外化していることが明らかになった。テレワークが定着したことや、消費者物価も上昇していることなどの影響が考えられる。

 都心周辺では6位に“葛西”が選ばれたほか、12位に“池袋”、15位に“荻窪”、16位に“三軒茶屋”が上位に留まっており、Withコロナに慣れたいま、人気も徐々に回復傾向にあるといえる。

 また、ランキングTOP100に入った駅のうち、前回から順位を上げた駅をランクアップの大きい順に並べた「借りて住みたい街『急上昇ランキング』」では、1位に東京の“笹塚”、2位に埼玉の“所沢”、3位に東京の“町屋”が選出。交通利便性とのバランスに加え、円安やサプライチェーンの逼迫による消費者物価高騰の影響で、利便性の割に賃料相場が比較的安価なエリアが急激にランクアップした。


■“買って住みたい街”上位は神奈川の人気エリア

 一方「買って住みたい街ランキング」では、都心にありながら広いことも評価され、幅広い層から支持を受けている東京の“勝どき”が、4年連続の1位に輝いた。

 また神奈川の人気エリアである“横浜”が2位、“平塚”が3位、“茅ケ崎”が4位と、そろって上位に登場。都心の新築タワーマンションが1億円を上回る価格帯で販売されるようになったのに対して、湘南エリアでは比較的手の届きやすい価格帯で販売されていることも大きな要因だ。

 そのほか5位の東京“田町”など、久しくなかった新たな大規模な物件開発に関連した駅も。エリアというよりは物件自体に対する注目度の高さが反映した結果となった。


 さらに「買って住みたい『急上昇ランキング』」TOP10は、すべて都心に位置する駅ばかりとなり、都心・近郊の潜在的な需要は依然として高いと言える結果に。コロナ禍で需要が落ち込んだとされる都内の各駅も、周辺で開発プロジェクトが始まったことで話題性が高まり、ランクアップに繋がったとみられる。

【「2023年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング」概要】
調査期間:2022年1月1日(土)~2022年12月31日(土)
調査対象:「LIFULL HOME’S」ユーザー ※首都圏版は東京、神奈川、千葉、埼玉
調査方法:「LIFULL HOME’S」に掲載された賃貸物件・購入物件のうち、実際の問合せ数を駅別に集計

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