JO1の鶴房汐恩が、ドラマ『ブルーバースデー』(カンテレ/毎週火曜24時55分)で、主役の一人を演じている。本作は、2021年に韓国で配信された同名のWEBドラマを日本版にリメイクした作品で、17歳で亡くなった初恋の相手・蒼馬准(鶴房)を忘れられない尾崎花鈴(松井愛莉)が、准の死の真相を突き止めて運命を変えていくというタイムリープ・サスペンス・ラブストーリーだ。
■恋愛ドラマは「恥ずかしい」気持ちがあった
――ドラマ『ブルーバースデー』への出演が決まったときは、どんな気持ちでしたか?
これまでもドラマに出演させていただいた経験はあったのですが、今回は主演ということもあって、最初は不安が大きかったです。ただ、撮影を重ねるごとに徐々に感覚がつかめてきて、芝居にのめり込めるようになりました。
――本作は恋愛も一つのテーマですが、学生時代に恋愛ドラマは見ていましたか?
『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)は見た記憶があるのですが、ほかは正直あんまり記憶にないですね…。学生の頃は『Nのために』や『夜行観覧車』(いずれもTBS系)などサスペンス系のドラマを好んで見ていました。
――恋愛ドラマはこれまであまり触れてこなかったジャンルだったんですね。
そうなんです。恋愛ドラマって、ちょっとドキドキするような場面もあるじゃないですか。そういうシーンを家族や友達に見られるのは恥ずかしいなという気持ちが最初はあったんです。
ただ今回『ブルーバースデー』に出演させていただき、監督の熱い思いを聞いたり、撮影を重ねたりする中で「准を演じ切りたい」と思うようになりましたし、(恋愛ドラマに対して)恥ずかしいという気持ちはなくなりましたね。
――ちなみにJO1のメンバーの皆さんはドラマ出演が決まったとき、どういう反応をされましたか?
みんなまだ少年の心を持っているので、僕が恋愛ドラマに出ると言ったら「うぃー!」「ひゅー!」みたいな感じで盛り上がっていました(笑)。
――仲良しですね(笑)。同時期に木全翔也さん、豆原一成さん、與那城奨さんとメンバーのドラマ出演が続いていますが、芝居についてメンバーと相談することは?
話したかったのですが、撮影やほかの仕事のスケジュール的になかなかじっくりと会話する時間がなくて。それでも「そっちの撮影はどう?」「お互い頑張ろうや!」と声を掛けたり、励ましあったりしていました。
――では、蒼馬准を演じる上で難しかった点は?
僕は17歳と27歳の准を演じていまして、どちらもクールで感情を表にあまり出さないという点に変わりはないのですが、17歳の頃はまだ高校生なりの子供っぽい感じ、一方の大人になった彼は少し柔らかくなっていて、笑顔も見せます。その違いを出すのが難しかったですね。
――なるほど。
あと、今回は共演者の方と近い距離で向かい合って話すシーンがあって、そういうときは、セリフを言い終わってからカットがかかるまで、見つめ合っていないといけないんです。それなのに、准じゃなくて汐恩が急に出てきて、笑ってしまうときがあって。何度かそれでNGになったので、今後はそういうことがないようにしたいです。
■学生時代は「頭はよかったですよ」
――演じるにあたり、監督とは何か相談されましたか?
初顔合わせのときに監督から「原作にとらわれ過ぎないでほしい」という話があったんです。なので、原作をあまり見ずに、自分なりのスタンスと役への解釈で現場に突っ込んでみました。
それでも、撮影を重ねるごとに蒼馬准をつかんでいけて。とあるシリアスなシーンを撮り終えたとき、監督が僕のところに来て「いいね、准!」と言ってくれたんです。あれは気持ちよかったですね(笑)!
――過去の准は17歳の高校生ですが、鶴房さんはどんな学生時代を過ごしていましたか?
友達と楽しいこと・面白いことを見つけるのが大好きな少年でした。3歳から水泳を10年間続けていたので、それも頑張っていましたね。高校生からはアルバイトをしながら友達と遊ぶ計画などを立てて、楽しい学生生活を送っていました。あっ、頭はよかったですよ。
――『しょうもない僕らの恋愛論』(読売テレビ・日本テレビ系)で木全さんにインタビューしたときも「成績優秀だった」と話していました(笑)。
恐らく、彼は成績優秀ではなかったでしょう! 実際のところ、僕も含めてメンバーみんなおばかだと思います。メンバーの中で一番勉強してきたのは、(河野)純喜くんじゃないかなぁ。でも僕、地頭はいいと思っていて。
――記憶力がいい?
記憶力はめちゃくちゃいいと思います! 今回のドラマのセリフも早く覚えられた気がします。
――すごい! そのほか、今回のドラマ出演を経て、役者として成長したと感じることや発見したことはありますか?
僕、普段はあまり緊張することがないんです。ただ、ドラマの撮影で長いセリフを言うとき、胸が締め付けられるような感覚になって。セリフを頭に入れてきたはずなのに、なぜか出なくなっちゃったんです。緊張するってこういうことなのかと学びましたし、それを乗り越えたとき、いい緊張感を持って演じられるようになった気がして。貴重な経験になりました。
――今後も演技の仕事にも取り組んでいきたい?
その気持ちは大いにあります。今回のようなクールでカッコいい役もいいですが、ダサいキャラクターやおばかな役も演じてみたいですね。「カッコいい」もうれしいですが、芝居が「すごい」と言われるようになりたいです。
■JO1の楽曲がドラマのプラスになれば
――本作のタイトルは『ブルーバースデー』ですが、鶴房さんが印象に残っている誕生日の思い出やプレゼントは?
デビューしてからJAMの方にお祝いしてもらっていて、それがもう本当にうれしいですね。
――親友との仲の良さが伝わってきました(笑)。本作は恋愛ドラマということで手をつないだり、ハグしたりなどのシーンもありますが、鶴房さんが思う憧れのシチュエーションは?
今はもう実現できないからこそ、学生のときに友達とダブルデートするというシチュエーションは、ちょっと憧れるかもしれないです。行き先はテーマパーク。絶叫系に乗りたい。でもホラー系はだめ。お化け屋敷は怖くて、僕が守られちゃいますからね。
――なるほど(笑) 。本作でJO1は主題歌も担当していますね。
「Romance」という楽曲なのですが、一言でいうと神曲です。ミディアムバラードで、『ブルーバースデー』の物語に沿ったような歌詞やメロディーになっています。ドラマの終わり間際にいいタイミングで流れるのがグッドです! 僕はJO1の「Blooming Again」という曲が大好きなのですが、それと肩を並べるか、超えるくらい好きですね。
――今後もドラマの主題歌を歌っていきたい。
そうですね! 僕らはアーティストなので、JO1の楽曲がドラマのプラスになればいいな。楽曲からJO1のことを知ってもらえたら、なおうれしいです!
――最後に、今後の見どころを教えてください。
ここからは回を重ねるごとに「サスペンス」の要素が強くなってきます。目まぐるしく展開していくので、見逃さないでください!