6月16日(金)にオープンする、映画『ハリー・ポッター』シリーズの世界が体験できるウォークスルー型施設「ワーナーブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(以下、「スタジオツアー東京」)。オープンに先駆け、5月11日(木)に、世界で初めて「スタジオツアー東京」だけに誕生する“魔法省”のセットの完成記念イベントが開催され、映画コメンテーターのLiLiCoと、『ハリー・ポッター』の大ファンで知られる加藤諒が登壇した。



■大迫力の“魔法省”が完成!

 今回公開された“魔法省”は、魔法界の政府機関として、法の管理と施行を行っている主要統治機構。映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』では、ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人が、魔法省職員になりすまして潜入したことがある。

 面積は900平方メートルを超え、壁の高さは9m以上あるという本セットは、手作業で作られたとは信じ難いほどの大迫力。まずは、本セットの大きな見どころを3つ紹介する。

 まず1つ目は、19世紀に建てられたビクトリア様式の建造物をモデルにした「オフィス棟」。約3万枚ものタイルが敷き詰められているのだが、実はこれ木製なのだそう。タイルの制作作業は30人がかりだったといい、各タイルは6色に塗装された後、セラミックタイルのように見せるため、ラッカー塗装が施された。配置によってグラデーションが異なるので、気の遠くなりそうな作業を肌で感じることができるだろう。

 2つ目は、魔法省の中心に建つ印象的な銅像「魔法は力なり」。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』で、魔法省がヴォルデモート卿に掌握された際に登場したもので、台座には弾圧された58体ものマグルがデザインされている。恐ろしい思想が反映された本銅像は、スチロール材を彫り上げた造形物で、手作業で色づけされているとのこと。あまりの迫力に息をのむこと間違いなしだ。


 そして3つ目は、電話ボックスやトイレから移動する魔法省の入口となる「巨大な暖炉」。映画の中では、魔法省の職員たちが通勤するために、電話ボックスやトイレ、高さが3m近い巨大な暖炉のいずれかからフルーパウダー(煙突飛行粉)を使って移動していたが、ここ「スタジオツアー東京」では、魔法省の職員たちと同じように暖炉の1つに入り、スモークや照明効果によってフルーパウダー(煙突飛行粉)を体中に振りかける、魔法のような体験の写真や動画を撮影することができる。

 そのほか、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でヴォルデモート卿とダンブルドアの戦闘シーンでちらりと映った「アトリウムの売店」なども展示。

 思わずお腹が鳴るほどリアルな軽食の小道具が並んでいるのだが、注目してほしいのは展示の説明欄。そこに書かれたダニエル・ラドクリフのエピソードが、とってもほっこりする内容なので、ぜひ現地で確かめてみてほしい。

 ちなみに、魔法省のセットを一人の人間が作るとすると、20年以上、休むことなく作業を続けなければ完成しないそう。実際の撮影では、このセットだけで、建設に22週間もかかったという。そんな本セットの完成記念イベントがスタートすると、LiLiCoと加藤が、興奮を抑えられない様子で登場。

■セットの裏話にLiLiCo&加藤が大興奮

 加藤は、ハリー杉山と小関裕太と“ハリポタ会”を結成するほどの大の『ハリー・ポッター』ファン。今日はその二人に「お先に失礼します」と言ってから、この場に来たと明かす。

 一方LiLiCoは、『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開された2001年に映画コメンテーターの仕事を始めたそうで、『ハリー・ポッター』とともに成長してきたと語るほど、作品への強い愛をアピール。続けて、旦那の小田井涼平と最近会えていないということで、「オープンしたらここでデートしたいなと思っています」とも話した。


 さらに、本イベントでは、アシスタント・コントラクション・マネージャーのジョン・ソーカップ氏も登壇。三人でのトークが繰り広げられ、魔法省のセットの裏話で大いに盛り上がった。

 例えば、本施設の魔法省のセットは、実際に映画で使ったインテリアよりも丁寧に仕上げられているそう。ソーカップ氏は「撮影の場合、もう少し雑でも良かったので、当時映画で使ったものはここまで細かく作っていないんです。ですが、今回はさらにディティールにこだわり、このまま映画が撮れるくらいに仕上げています」と語り、LiLiCoは「映画を超えているということですよね!」と驚いた様子を見せた。

 また、映画製作の裏側も学びたくて多摩美術大学に通ったという加藤は、「タイルも触っていいんですよね? 触れた~い!」とセットの細かさに大はしゃぎ。

 作品のファンはもちろん、『ハリー・ポッター』初心者でも楽しめる施設になっているとLiLiCoは語り、「全作のプレミアを訪れて、キャストの皆さんとファミリーのような距離感のわたしでも、もう1回全部見たいと思えるスケールでした」と魅力をアピールした。

 「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」は、6月16日(金)にオープン。完全事前予約制で、すでにチケット販売は公式サイトで始まっている。料金は、大人6300円、中人(中・高生)5200円、小人(4歳~小学生)3800円だ(いずれも税込)。

【「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 - メイキング・オブ・ハリー・ポッター」概要】
開業日:6月16日(金)

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