暑い季節にエアコンは欠かせないものだが、ジメジメとした梅雨に気になるのが、エアコン内部の“カビ”だ。カビは一度生えてしまうと、除去するのが難しい。

そこで今回は、パナソニック「ナノイーX」が実施した、「2023年 エアコンのカビについて実態調査」の結果とともに、プロによる“カビ対策”を紹介していきたい。

■75%がエアコンのカビが気になった経験がある

 今回発表された「2023年 エアコンのカビについて実態調査」は、4月28日(金)から4月29日(土)までの期間、20~60代の男女550名を対象に、パナソニック「ナノイーX」がアンケートを実施したもの。

 まず、“エアコン内部のカビが気になった経験はあるか”という質問をしたところ、「頻繁にある」(17%)、「たまにある」(58%)と、実に75%がエアコンのカビが気になった経験があることがわかった。

 続いて、“エアコンの風からイヤなニオイを感じた経験はあるか”という質問では、「頻繁にある」(12%)、「たまにある」(62%)と、74%がエアコンの風からイヤなニオイを感じたことがあるという結果に。

 このエアコンの風のイヤなニオイ、特にエアコンシーズン初め、久しぶりにエアコンをつけて冷暖房の風がイヤな臭いがした場合は、カビの仕業の可能性があるという。


■プロが教えるカビ対策

 この“カビ風”を放置してしまうとどのような影響があるのか、家の中のカビ対策についてパナソニック エアーマイスターの福田風子氏が解説してくれた。

 まず、カビが生える条件は、主に“温度”、“湿度”、“栄養”の3つが挙げられ、これらの条件がそろうとカビが増殖してしまう。室内で発生するカビについては、温度20~30度、湿度60%以上の環境がカビにとっては好条件となっており、使用直後の結露が発生しているエアコンの内部は特にカビが生えやすい場所だと言える。

 家の中で繁殖したカビについては、花粉やダニなどと同様にカビの胞子もアレル物質となる可能性があり、カビが繁殖するような環境は改善することが必須だ。

 家でのカビ対策で重要なのは3つ。室内の空気中に浮遊している胞子などを屋外へ排出するための“換気”、湿度60%以下を心がける“湿度コントロール”、カビの栄養源となるホコリや汚れが溜まらない環境づくりのための“掃除や家電の手入れ”だという。

 特に、エアコンや空気清浄機といった家電類のフィルターはホコリが溜まりやすいので、定期的な手入れが大切。
さらに、エアコンのフィルターを外した内部に汚れやカビが付着しているときは、専門知識を持ったプロのエアコンクリーニングが必要となる。

【「2023年 エアコンのカビについて実態調査」概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:4月28日(金)~4月29日(土)
調査対象:20~60代の男女550名

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