9月1日(金)は“防災の日”。いざというときのためにも、防災について改めて考えるきっかけにしてみてはいかがだろうか? そこで今回は、手軽にできる備蓄術として注目される「ローリングストック法」について紹介したい。



■「ローリングストック法」とは

 今回「エリエール」が紹介しているのは、防災のスペシャリストであるNPO法人プラス・アーツの小倉丈佳氏がレクチャーする備蓄のポイントや、紙モノ日用品の活用術。

 避難所の不足やタワーマンションの増加に伴い、災害発生時にそのまま自宅で生活を送る“在宅避難”が注目されているが、在宅で避難する場合、あらかじめ備蓄をしていないと生活は苦しくなる。

 そこで推奨されるのが「ローリングストック法」だ。「ローリングストック法」とは、日用品や食品を少し多めに買い置きしておき、古いもの(消費期限や賞味期限が近いもの)から日常的に消費して、減った分を買い足し補充する方法のこと。

■備蓄のポイントをプロが解説

 小倉氏によると、非常食や防災グッズは専用品ではなくていいのだそう。普段使いのものと備蓄品を区別しないため、特別な保管場所を用意する必要もなく、いざというときに期限切れといった失敗もない。

 また、備蓄品は1ヵ所にまとめず、こまめに分散して保管することもポイント。地震でドアがゆがんだり、棚が倒れたりして取り出せなくなることがあるためだという。

 そして、備える量は1週間分を基本とし、自宅の状況に合わせて10~14日分備蓄することをおすすめしている。


■“水をいかに使わないか”が重要

 では具体的に、どのようなアイテムを備蓄するのがよいのだろうか?

 災害時は、断水することも珍しくない。そこで、“水をいかに使わないか”を考えることが有効だと、小倉氏は言う。

 ティシューや、からだふきなどの“紙モノ”日用品は、掃除、洗顔、お風呂など、生活の中で水を使わなければならない場面での「困った」を解消してくれるアイテムだ。


 ほかにも、お箸やフォーク、お皿などを使い終わった後、ノンアルコールのウエットティシューで拭いてから洗えば、洗う水の節約になる。

 また紙モノは、日常生活においてもあると役立つことが多い。災害のためにわざわざ用意するというよりは、日常的に使いながらストックする「ローリングストック法」での備蓄が最適だ。

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