今年3月に発表された「第16回 みんなで選ぶ 温泉大賞」。東日本1位は16年連続「草津温泉」、西日本1位には9年連続で「別府温泉郷」が選ばれた。

今回は「2025年温泉トレンド予測」第6弾として、9月3日に公開された「絶景!紅葉温泉」と「気絶温泉宿」を紹介していきたい。

■ビジュアルが美しい紅葉温泉

 今回紹介するのは、温泉賢人が独自の視点でおすすめする宿を選出した温泉宿リストから「絶景!紅葉温泉」と「気絶温泉宿」。

 まず「絶景!紅葉温泉」では、福岡を拠点に日本全国の温泉旅館を撮影する温泉カメラマンの杉本圭が、カメラ越しの目で惚れ込んだ全国の紅葉温泉宿を紹介。

 特におすすめなのが、長野県に位置する「小梨の湯 笹屋(白骨温泉)」。白骨温泉は、乳白色の湯で見た目は青白い色をしており、石灰成分が長い年月をかけて湯船の周りに白い淵模様を作り出しているのが特徴。露天風呂が一番美しいと語る杉本は「湯船の淵の白さと、その奥に広がる白樺林が素晴らしい。午後になると、奥のほうから日が差し込み、白樺の紅葉が美しく輝きます。」と紅葉の美しさについてもコメントした。

 また、熊本県にある「山みず木(黒川温泉)」も紹介。露天風呂は、男女どちらも目の前に川が流れており、白波が立つ川の風景は写真家をも唸らせるビジュアル。川の周りには、真っ赤や黄色に紅葉したもみじや、茶色のクヌギが点在し、昔話の世界を彷彿とさせるような雰囲気の中で、自然をゆったりと感じることができる。

 このほかにも、童話の世界に迷い込んだかのような温泉宿や、日本で一番早く紅葉露天風呂が楽しめる宿、紅葉に囲まれながらデジタルデトックスができる宿など全9選を紹介。ビジュアル重視で選んだという杉本は、「全て場所に写真では見えない『良い風』が吹いている」とコメント。
朝晩は寒い季節になる秋に、冷えた身体を温泉に入って温めながら、心地よく冷たい風を感じられる温泉宿でリフレッシュしてみてはいかがだろうか。

■日本人が意外と知らない穴場温泉宿も

 続いては、故郷のイタリア・ナポリでも、日本に来てからも温泉が大好きでよく巡るというパンツェッタ・ジローラモが、パートナーが気絶するほど感動すること間違いなしの「気絶温泉宿」を紹介。

 まず紹介するのは、東京のど真ん中、大手町にいながら温泉に浸かれるという意外性が気絶ポイントの「星のや東京(大手町温泉)」。客室、こだわりの食事、お酒のペアリングに至るまで申し分なしに洗練されているほか、最上階にある露天風呂では月が見えるときも。ジローラモは「夜中にひとりで入る月光浴温泉という至福のひとときも気絶ポイント。満月の日に行くのがおすすめ。」とコメントした。

 次に、2011年2月ギネス社に「世界最古の温泉宿」と認定された山梨県の「慶雲館(西山温泉)」を紹介。飛鳥時代の西暦705年に創業という由緒正しきお宿では、部屋のお風呂も温泉で源泉掛け流しというのが気絶ポイントはもちろん、全国日本料理コンクールで受賞経験のある料理長が手がける会席は多くの美食家を唸らせている。

 このほかにも、古い建物とイタリア家具のバランスが気絶するほどカッコいい宿や、自然の恵みを身体いっぱいに取り込める至福の温泉宿なども紹介。普段の疲れを癒すために、パートナーと少し贅沢をして、感動やサプライズがある気絶温泉に足を運ぶのもおすすめだ。

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