「プリキュア」シリーズの最新作でアイドルをモチーフにしたアニメ『キミとアイドルプリキュア♪』(ABCテレビ・テレビ朝日系/毎週日曜8時30分)。その劇場版『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』が、9月12日より全国公開中。

不思議な「アイアイ島」を舞台に、“宇宙1”のアイドルフェスティバルに出演することになったアイドルプリキュアが、島と世界に襲い掛かったピンチを救うため大奮闘。劇場版の公開を記念して、クランクイン!トレンドでは、キュアアイドル/咲良うた役・松岡美里、キュアウインク/蒼風なな役・高橋ミナミ、キュアキュンキュン/紫雨こころ役・高森奈津美、プリルン/キュアズキューン役・南條愛乃、メロロン/キュアキッス役・花井美春にインタビュー。作品の見どころに加えて、それぞれが“宇宙1”好きなこと・ハマっていることを聞いた。
※高橋ミナミの「高」は「はしごだか」が正式表記

■推し活をしているみなさんにとってもすばらしい映画になる

――本作の台本を読んだときの感想を教えてください。

松岡:種族が違う色々なアイドルさんが出てきたり、“宇宙1”のアイドルフェスティバルというスケールの大きさだったりと、TVシリーズとはまた違った特別感のある劇場版だなと感じました。ぜひ「キミ」の推しを見つけてほしいなと思っています!

高橋:台本を読んだときに、推し活の酸いも甘いもすべてが詰まっているなぁと感じました。私もふだんから推し活をしているのですが、あまりにも自分に投影でき過ぎて、台本を読んで泣いちゃいました。推し活をしている我々の感情がすごく表れている物語です。推し活をしているみなさんにとってもすばらしい映画になると思いますので、はやく観てほしいですね。

高森:劇場版ならではの熱いセリフが散りばめられているなかで、私は『ひろプリ』(『ひろがるスカイ!プリキュア』)さんと『わんぷり』(『わんだふるぷりきゅあ!』)さんという先輩プリキュアの言葉に強く心を動かされました。あまりの熱さに私も涙したので、先輩方のセリフにも注目していただけたらなと思っています。

南條:私もたぶん、同じところで泣きました(笑)。
先輩プリキュアの活躍も観てほしいですし、ひとつひとつのスケールの大きさも劇場版ならではだと思いました。後半に行けば行くほど盛り上がりがどんどん積み重なっていって、最後にはそれが大解放されるので、はやく劇場の大きなスクリーンと迫力ある音響で楽しんでほしいです。

花井:ストーリーや映画オリジナルキャラクターとのやり取りもすごく色濃く描かれています。今回敵対する相手もただ怖いだけではなく、バックボーンがちゃんとあるキャラクターなので、そこにも目も向けてみてください。そして、何といってもライブ! “宇宙1”のアイドルフェスティバルというだけあって、本当にスケールが大きいんですよ。ぜひスクリーンの前で一緒にキラキライトを振って楽しんでいただけたらと思います。

■先輩方が1年かけて積み上げてきた、最後まで走り切った頼もしさを感じました

――アフレコ現場はいかがでしたか? 思い出に残っているエピソードを教えてください。

高森:TVシリーズのシリーズディレクターである今千秋さんが遊びに……いや、応援に来てくれて(笑)。ななの好きなバナナのお菓子を差し入れに持って来てくれました。

高橋:「バナナのお菓子だからななは絶対に食べて!」と言われて差し入れをいただいたのですが、そのお菓子が4つしか入っていなくて。私たち、5人いるのに!

高森:「これは喧嘩かな?」と5人で言っていました(笑)。

高橋:私たちはそういう気持ちでしたが、今さんはバナナのお菓子と笑顔を置いて帰っていきました(笑)。
それもいい思い出です。

――歴代プリキュアのアフレコ現場も5人で見学されたとお聞きしました。

高橋:カッコよかったです!

南條:今まで戦ってこられた歴史みたいなものがにじみ出ていて。先輩の背中を見せていただき、私たちもこうならなければと気合が入りました。本当にカッコよかった。

松岡:先輩方の声を聞いたとき、ピンチであっても「絶対に助かる!」と思いました。すごく心強いなと思わせてくれる力がありましたね。

花井:それぞれの先輩たちの色がシリーズごとにすごく濃く出ていたのも印象的でした。

高森:プリキュアの先輩方が1年かけて積み上げてきた、最後まで走り切った頼もしさを感じました。

南條:合わせゼリフもバシッと決まっていて。先輩プリキュアのアフレコを見て、「私たちもいいところを先輩たちに見てもらわなきゃ」という気持ちになりました。

――みなさんが“宇宙1”好きなことやハマっていることを教えてください!

松岡:私、お腹いっぱいに食べることが大好きなんです! 最近はお腹いっぱいを超えて、口いっぱいにおいしいものを詰めるのが楽しくて仕方なくて。


高橋:みんなでご飯に行ったとき、すごく大きい料理が出てきちゃって、私が食べ切れなかったんです。そしたら松岡ちゃんが「私、いけます!」って言って食べてくれて。本当に頼もしかった。

松岡:食べるのが得意なので任せてください!

花井:食べ物関係でいくと、私は梅のお菓子が小っちゃい頃から大好きで。お家にはストックがいっぱいありますし、今でも絶対にカバンに入っているくらい好きなんです。

高橋:私たち、アフレコスタジオですぐお菓子をシェアしちゃうのですが、そのとき食べた梅のお菓子が感動するレベルで! 

花井:はじめて出会ったんですよ、その梅のお菓子に!

高橋:あまりの感動にその場で一緒にネットで注文しました。いま2人の家には大量にそのお菓子があると思います(笑)。

高森:私はクッキーが好きです。それもシンプルであればあるほどうれしくて!

南條:一緒にクッキーフェス行ったよね。

高森:たらふく買いましたねぇ。本能のままにあんなにクッキーを買ったことがなくて。あそこで私の大事な何かが外れてしまった(笑)。
もう、今後もクッキーを我慢することはないと思います。

高橋:私は食べ物じゃないんですけど、アイドルがすごく好きで。それこそ食べ物みたいに毎日摂取しないと生きていけないくらいなんです。毎日みなさんが踊ったり歌ったりしている姿を“宇宙1”見ています。夢の中も含めて24時間アイドルのことを考えています(笑)。

南條:私はメニューを見るのが大好きなんですよ。居酒屋さんのメニューとかいっぱいおいしいものが書いてあるじゃないですか。もうワクワクが止まらなくて。いっとき、待ち受けにしたら幸せかもと思っていたくらいです(笑)。あとはゲームも大好きで、寝る間を惜しんでやっています。自由に生きています(笑)。

高橋:それがいちばんいい!

■キラッキランランをキミのもとに全力で届けられる作品になりました!

――最近、みなさんが「キラッキランラン」だと感じたことを教えてください。


高橋:私はアイドルのライブの演出を見るのも大好きで。最高の演出と出会ったときに、「この演出は今まで見たことない、最高っ!」って、ライブ会場で思わず拳をつきあげちゃいました。あの瞬間に「いまキラッキランランだわ」と思いましたね。

南條:私は姪っ子たちが『キミプリ』を観てくれていて。プリルンもかわいがってくれているみたいなんです。ゲーム仲間のお子さんも観てくれていて、最近「推し」って言葉を覚えたって報告してくれました。あとは、七夕の時期に地元へ帰ったときにはドラッグストアに飾ってあった短冊に「プリキュアになりたい!会いたい!」って書いてあって。そういうのを見ると、届いているなって感じてキラッキランランだなと思うんです。うれしいですし、感動しました。

花井:私、推しのカップ焼きそばがありまして。それが、すごく辛いんですよ。少し前まではよく見かけていたのですが、最近はパタッと見なくなって。
箱買いするくらい大好きだったのに急にいなくなって寂しいなぁって思っていたのですが、この前コンビニにフラッと立ち寄ったら、辛さ50%減になって帰ってきていました! すぐに買って、当時のことを思い出しながら食べてキラッキランランしたんです。カップ焼きそばが、推しは推せるときに推せというのを改めて感じさせてくれました。

高森:その流れ行くと、私は最近、人生で一度は生で観たかった人たちのライブに行く活動をしていて。今年行ってすごく楽しかったのは、氣志團さんとグループ魂さんの対バン。子どものときから好きな人や一度は観てみたい人たちを生で観ては、推しが活動してくれているありがたさを噛み締めて、キラッキランランになるという活動をしています。

松岡:『キミプリ』の歌は、聴いているとつい走りだしたくなってしまうんです。私は『キミプリ』の歌が本当に好きで日常的に聴いているのですが、あるとき、「なんか全力で走りたい!」と、「キラキラ」のかけらみたいなものを見つけて。「これは、今かもしれない!」と思い、『キミプリ』の歌を聴きながら近くの公園を走るという活動を始めました。走るのは少し荷が重かったのですが、曲を聴いたことでやりたいと思えるようになったんです。それはキラッキランランだなと思いました。

――劇場版の公開を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。

花井:“宇宙1”のアイドルフェスティバルということで、宇宙から集まったアイドルの子たちが集結して、歌って踊ってファンサして、物語が進んでいきます。みなさんも一緒にキラキライトを振って楽しんでいただけたらなと思います。

南條:みなさんのなかにキラッキランランなものがあふれてくるような劇場版になっています。映画オリジナルキャラクターの方たちも、とっても楽しくて素敵なお芝居をしてくださっていますので、そちらも併せて楽しんでいただけたらと思います。

高森:観てくれる「キミ」たちにとって初めての映画かもしれないし、初めてのライブかもしれないし、初めてのフェスかもしれないし、初めてのバカンスかもしれない。そんな、初めて尽くしの劇場版になるんじゃないかな。楽しみ方が色々なところに散りばめられているので、絵も音も音楽もすべて余すところなく、楽しんでもらえたらと思います。

高橋:笑いあり涙あり、歌あり、そしてキラッキランランありという、本当にすばらしい大好きが詰まった劇場版です。ぜひあなたの人生に残る作品のひとつにしてもらえたらうれしいですね。そして、いつかこの劇場版のことを思い出してもらえたらなと思っています。私たちも一生懸命にお芝居させていただきました。プリキュアも一生懸命に戦っていますので、ぜひ劇場にキラキラな心を持って応援しに来てください。待っています!

松岡:本当にキラッキランランを「キミ」のもとへ全力で届けられる作品になりました! 観ていると、きっと色々な感情になると思いますが、その感情すべてが「キミ」なんです。感じたこと、いまキラキラだと思ったことを忘れずに、これが自分なのだと受け止めてもらえたらなと。そんなあなたも本当にすてきなので! ぜひ劇場版を観て、キミのキラッキランランを見つけてもらえたらなと思います。全力で楽しんでください!

(取材・文=M.TOKU 写真:高野広美)

 『映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』は公開中。

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