『ちいかわ』でおなじみのイラストレーターのナガノが手掛ける「じいさん」をご存知だろうか? 9月12日(金)に初の「マスコット」が発売されたのだが、「ナガノマーケット」公式通販では完売になるほど、今人気を博している。“なんか小さくてかわいいやつ”通称『ちいかわ』から程遠い、“なんかでっかくていかついおじさん”がなぜ注目を集めるのか…? 今回は「じいさん」の魅力をひも解いていく。
■ギャップが魅力的な「じいさん」
現在人気急上昇中の「じいさん」は、ナガノが海の生きものを描くシリーズ「ナガノの水族館」で登場する、作業着のようなものを着用した人物。初登場は、2024年4月21日。「ホ・チ・キスて~こわいよね・エ」と言いながら<竜宮所>へ侵入してくるオウムガイを追い払う謎の人として登場した。当初は『ちいかわ』に登場したブラックサンタに似ていると指摘する声もあったが、つながりは不明なまま。
アザラシとの初共演は2024年5月18日の回で、冷やし中華を調理中のじいさんにアザラシが「きくらげ~」と言い、じいさんから「コリコリするだけッ」と返される。
それから二人は度々マンガに登場し、じいさんが体調不良になったり、アザラシがじいさんに年賀状を届けたり、ラーメン屋に行ったりと行動を共にしてきた。自由奔放なアザラシと鋭いツッコミのじいさんの掛け合いは、回を重ねるごとに人気を博し、初共演回のいいねが約8万件なのに対し、「ウミウシ」をめぐる人気エピソードでは15万件を超えるいいねを獲得している。
「ウミウシ」のエピソードは、アザラシが「ねこ拾ったァ~」とウミウシを連れて来るところからスタート。何回かに分けて投稿され、アザラシに放置されたウミウシとじいさんは一夜を共にすることになる。しかし情が芽生えたところで、ウミウシの仲間がやってきて、ウミウシは振り返ることなく、じいさんの元から去っていった。
じいさんの切ない背中が描かれた翌日、「なんかきたァ~」とアザラシが登場。オウムガイかラッコを想像していたじいさんだったが、目の前に現れたのはウミウシで「いつでもこいッ!!」とじいさんは歓迎する。
このように、一見いつも怒っているように見えて、実は情が深いところがじいさんの魅力。『ちいかわ』などナガノキャラクターズの「マスコット」の相場は約1500円前後だが、サイズが大きいじいさんは2090円(税込)とちょっぴり高め。それでもネットで売り切れてしまうのは、そばに置いておきたい不思議な魅力があるからなのだろう。
外出先などでかわいく写真を撮る“ぬい撮り”もはかどるのもユニーク。ちょっとした日常でもシュールな瞬間に変わるので、いろいろな場所に連れていきたくなるはずだ。
引用:「ナガノ」X(@ngntrtr)