畑芽育×大橋和也がW主演を務める“うぶキュン”ラブコメディ『君がトクベツ』(MBS・TBS系/毎週火曜1時28分)。10月7日(火)に放送された第4話は、さほ子(畑)とえみか(矢吹奈子)の無意味すぎる恋のバトルに「コントみたいでおもしろすぎ」との声が集まった。

(文=菜本かな) ※本記事はネタバレを含みます。ご注意ください。

■えみかの一言に傷つくさほ子と思いきや?

 第4話のサブタイトルは、「世界で一番、無意味なバトルが始まる」。さほ子は皇太(大橋)が好きで、えみかは叶翔(木村慧人)が好き。とてつもなくシンプルな構造のはずなのに、さほ子とえみかの勘違いのせいで、なぜかめちゃくちゃ面倒な方向に…。

 さほ子はただ皇太と会いたいだけなのに、「皇太を利用して叶翔くんに近づく作戦なんでしょ?」と疑いをかけるえみか。そして、えみかに「わたしの方が頑張ってるし、絶対負けないから!」と宣戦布告されたさほ子も、「えみかも皇太のことが好き…」と思い込んでしまう。その勘違いが、無意味なバトルを引き起こすのだった。

 ある日、皇太の家に、さほ子、叶翔、えみかが集まり、宅飲みをすることに(異色メンツすぎる)。そこで、さほ子に嫉妬をしたえみかは「さほ子ちゃんって、すごいよね。だって、別にめっちゃかわいいわけでもないのに、こんな誰もが羨む2人と仲良くなれちゃって。すごいよね」と思わず嫌味を言ってしまう。


 きっと、彼女もこんなことを言いたかったわけではない。ただ、叶翔にもっと自分のことも見てほしかっただけ。テレビの向こうの叶翔に恋をしたのがきっかけで、「なんとかもっと近い存在になりたい」と思い、芸能界入りをしたえみか。女優としてはスター街道を突き進む存在になれたのに、肝心の恋はうまくいかない。「私の方が、人生を捧げて恋をしているのに、なんで?」という気持ちもあったのだろう(すべては勘違いなのだが…)。

 しかし、こんなことを言われたさほ子は、さぞかし傷ついただろう…と思ったのに、「めっちゃ素直に納得してました。たしかに、私すごいなって。前世で国でも救ったんでしょうか?」とあっけらかんと言っていたので驚いた。さほ子のネガティブ思考&自己肯定感の低さに初めて救われた瞬間…! 個人的には、さほ子のこの発言を聞いた皇太の「おもしれぇ女…」と思っていそうな表情にときめいてしまった。

 さほ子とえみかの無意味なバトルを中心に描かれた4話のラストスパート、「七瀬さんにだって、負けてられません。だって、わたしだって皇太くんのことが大好きだから」、「そっか、そんだけ皇太のことが…。えっ、皇太? 叶翔くんじゃなくて?」。
さほ子とえみかの誤解が解ける瞬間のテンポ感は、じわじわ笑えた。昨日の敵は、今日の敵。皇太の高校の同級生で、彼のことをいろいろ知っていそうなえみかは、さほ子の偉大な協力者になってくれること間違いなし! 2人の友情にも注目していきたい。


■皇太の“ギャップ”は大橋和也そのもの!

 今週は、皇太の“ギャップ”を強く感じた回でもあった。いつも笑顔で明るいのに、急にとてつもない色気を出してくる皇太。これは、演じている大橋とも共通する部分がある。大橋も、『初心LOVE』や『ハッピーサプライズ』など、なにわ男子のポップでキュートな楽曲をパフォーマンスする時は、人一倍ニコニコしているが、『The Answer』や『2 Faced』などクールな楽曲になると、「同一人物…?」と思うくらい大人な表情を見せる。『君がトクベツ』でも、そのギャップは健在だ。

 たとえば、仕事場にさほ子が来た時のこと。最初は満面の笑みで「さほ子ちゃーん!」と言っていたのに、ほっぺにキスをしたあと、「無理、今日のさほ子ちゃんかわいすぎ」といたずらほほ笑んだり、宅飲みの時も「あいつら、すぐに返すから。俺が2人になりたいの」と耳元でささやいたり…。さらに、「最後にお願いしていい? 好きって言ってほしい」とかわいく言ったかと思えば、さほ子に“皇太くん”呼びされて「いきなり名前に“くん”付けはやばいって…」とつぶやいたのも、キュンキュンが止まらなかった。
SNS上で、「毎シーンごとにドキドキしすぎて記憶飛んでる」「4話はなんか今まで以上にキュン過多で苦しい」と第4話を見たファンから声が上がるほど、胸キュンシーン満載だった。

 また、国民的アイドルと交際しているさほ子が不安になるのは分かる。しかし、皇太がさほ子以上に不安になっているところが最高…! リップサービスではなく、本気で「さほこちゃんを狙う男が現れたら、どうしよう」「かわいくするのは、俺の前だけにしてね?」と心配している姿を見ると、心の底からさほ子のことが好きなんだな…と思うことができる。

 この2人の“うぶキュン”が、いつまでも続きますように…と願いながら、次週の放送を待ちたい。

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