5人組グローバルグループ、TOMORROW X TOGETHERのVRコンサートツアー第2弾「TOMORROW X TOGETHER VR CONCERT:HEART ATTACK」が、10月10日(金)から公開。本VRコンサ-トは、ハイパーリアルな8K実写撮影や、Unreal EngineベースのVFX、AI超解像技術を駆使し、12K解像度でアーティストを再現。

観客は、まるでステージの真ん中に立っているかのような臨場感と没入感の中でパフォーマンスが楽しめる。今回クランクイン!トレンドは、ファンクラブ会員145名が集まったプレス試写会に参加。上映開始と同時に大歓声で包まれた会場の様子やVRコンサートを初体験した感想を、音楽・コンテンツ事業 事業代表のイ・スヒョン氏へのインタビューとともに届ける。

■上映前からコンテンツが盛りだくさん!

 今回の「TOMORROW X TOGETHER VR CONCERT:HEART ATTACK」は、昨年上映された「HYPERFOCUS」に続くVRコンサート第2弾で、日本では東京と大阪で公開中のほか、11月14日(金)からは愛知と福岡で順次公開される。さっそく館内へ入ると、本作のビジュアルを使用したメンバーのパネルが展示されており、MOA(=TOMORROW X TOGETHERのファンネーム)がグッズやうちわと一緒に撮影を楽しんでいた。所々から「ビジュやばい」「かわいい」などの声も聞こえてきて、観客のテンションは上々の様子。MOAの声に後押しされた筆者もワクワクした気持ちで劇場内へ向かう。

 劇場内では本編が始まるまでTOMORROW X TOGETHERのミュージックビデオが流れており、上映前からとにかくコンテンツが盛りだくさん! 座席には、グループのロゴをあしらったVRヘッドセットが各1台ずつ常備されている。ちなみに、ヘッドセット着用時は入場の際に1人1つ配られるゴーグル用マスクを着ける必要があるが、穴が広いためアイメイクが崩れる心配はなさそうだ。

 本編が始まる前に、スクリーンに映し出される手順に沿ってゴーグルを装着していくのだが、ゴーグルが思いのほか重くてびっくり。劇場内には準備をサポートしてくれるスタッフが待機していて、装着時に不具合や違和感を感じたらすぐに駆け付けてくれるので、何もかもが初めての筆者も安心して鑑賞までの準備を進めることができた。

 また、VRヘッドセットは装着者の手を認識することが可能。
拳を握るとペンライトの映像が出るか、目の前に映し出されるフォトカードを選択できるかなど、手元の操作確認まで完了すると、いよいよ本編がスタート! 本稿の2ページ目では、“神席”以上の距離感、そして圧巻のパフォーマンス映像に大興奮した本編体験時の様子を振り返る。

■想像の何倍もの距離感に熱狂

 満足度99.5%を記録した第1弾の経験を踏まえて製作された第2弾の「HEART ATTACK」は“ときめき”がテーマ。スヒョン氏に本作の魅力を伺うと、「前回は非現実的な空間をメンバーと旅するようなコンセプトでしたが、今回はメンバーとファンがキャンパス内で一緒に生活しているようなコンセプトで、『HEART ATTACK』というタイトル通り、メンバーが最初から最後までファンの心を打ち抜くようなドキドキ体験を楽しめるのが魅力だと思います」と、リアリティーのある設定、さらにメンバー自身がカメラをファンだと思って撮影したという演出へのこだわりを教えてくれた。

 そんな本編は、ピンク色の雲が浮遊する空のシーンからスタート。まるで自分自身が空を飛んでいるようなシーンからキャンパス内の映像に切り替わると、観客はここでストーリーテラーとなるメンバーを選ぶという大変悩ましい選択を迫られる。本作のために髪をピンクに染めたというHUENINGKAIや、メガネ姿のSOOBINなど、とにかく全員ビジュアルがいいうえに、ストーリーがメンバーごとに異なるという。制限時間はおよそ60秒。筆者が試してみたところ、5人全員を一通りチェックすることはできたので、焦らず選ぼう。

 選択が終わると、いよいよ目の前にメンバーが現れるのだが、とにかく距離が近い! コンサートなどで、いわゆる“神席”とされる最前列の比にならない近さはまさに“ゼロ距離”で、思わず後退しそうになるほどの距離感(実際は背もたれがあるので後退できない)。会場内は「ギャー!!!」「やばいやばいやばい」など、もん絶するファンの大きな歓声であふれかえっていた。

 そして、多彩なシーンを舞台に展開される歌唱映像やコメントもほぼゼロ距離のまま進行していくのでドキドキが止まらず、正直息つく暇がない。キラキラとした演出が散りばめたられた「Love Language」や、レーシングトラックで繰り広げられる「Danger」などのクールなパフォーマンス、神秘的な冬景色の中で歌う「Blue Spring」など全6曲が披露されるが、メンバーと目が合わない時間はなかったと思えるほど。
「今回はメンバーたちも“カメラ=ファン”だと思って撮影しているので、本当に見つめられている気分になるんです。自分のために目の前で5人が歌ってくれているような。ほぼ180度すべてに映像が映し出されるので、目の前でメンバーが歌ってる時に横を向くと、隣のメンバーと目が合ったり、自分の視野に応じて視点を変えられるのも楽しいです」とスヒョン氏もアピールしている。

 本編は約1時間の上映。撮影の裏側を収めたメイキング映像もあり、「今日一では!?」と思うほどのメンバーとの急接近体験も待っているので、最後まで気を抜かないように要注意だ。

 映画は通常声出しNGだが、本作は歓声やメンバーへのアピールなど大歓迎! 「みんな目隠ししているから誰が叫んでいるか分からないので、そういった意味で、ちょっとしたストレス発散をしていただきたい。また、(映像の)ペンライトを振りながら、本当にコンサート会場にいるような形で楽しんでいただきたい」と語るスヒョン氏は、これから劇場に足を運ぶファンへ向けて、「365日メンバーが日本にいられない中で、メンバーに会いたいというファンの皆さんの気持ちを考えて我々がたどり着いたのが今回のVRコンサートです。リアルに近い、それを伝えたくてたどり着いた作品なので、本当に楽しんでいただきたい」と熱い思いを笑顔で明かしてくれた。

 TOMORROW X TOGETHERが自分のためだけにコンサートを開催してくれる夢のような時間を体験できる本作。声を出さずにはいられないメンバーとの距離感、そして圧倒的スケールの中で繰り広げられるパフォーマンスに、ファンはくきづけになることだろう。

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