“緑のマルチアーチスト”のキャッチコピーを掲げ、楽曲制作や映像制作、デザインなど多岐にわたる活躍を見せるこっちのけんとが、映画『ズートピア2』の日本版声優に参加。本作は、動物たちが人間のように暮らし、誰もが何にでもなれる楽園“ズートピア”を舞台に、ドラマチックでミステリアスな物語を描く、“もふもふなのに深いメッセージ”で社会現象を巻き起こしたディズニー映画『ズートピア』の最新作。
■『ズートピア』は良い意味で“ずるい作品”
――まずは『ズートピア2』の出演が決まった時の感想を改めてお聞かせください。
こっちのけんと:もともと『ズートピア』が好きだったので、『ズートピア2』が公開されると知った時も絶対に見に行こうと思っていたんです。それがまさか声優として参加できることになるなんて…お話をいただいて、最初はドッキリか何かだろうと思いました(笑)。ディズニー作品に携われるというのももちろんですし、その中でも好きな『ズートピア』の世界に入れることが本当にうれしかったですね。
――『ズートピア』にどんな印象をお持ちですか。
こっちのけんと:良い意味でずるい作品だと思います。人間のように過ごす動物たちがいるからこそ、現実世界をそのまま描いたとしてもなんか面白くなる。そういう1つのずるい設定があるからこそ、なんでもできるというか。何をやっても見ている側は楽しくて、パロディーを入れるなどルール無用なところが魅力だと思います。
例えば、フラッシュ(CV:村治学)の動きもそうです。
――そんな魅力的なキャラクターが多い『ズートピア』ですが、ご自身が演じたケント田貫にはどんな印象を持ちましたか。
こっちのけんと:めっちゃカワイイと思いました! それから、自分のことを動物に例えるなら、タヌキかなと思っていたので、ドンピシャでディズニーさんと意見が一致した奇跡がうれしかったです。
――ご自身を動物に例えると、タヌキなんですね。
こっちのけんと:タヌキってイメージはできるけど、あまり見かけないですよね。外に出ないというか、人目につかないところで幸せに暮らしている感じが僕と似ている気がします。
■「自分のシーンが出るごとに心臓がギュッて」
――ケント田貫は日本のためだけに作られたオリジナルキャラクターです。演じるにあたり、特に意識したことや印象に残っているディレクションがあれば教えてください。
こっちのけんと:日本限定キャラクターということで、日本のアナウンサーっぽくしたいと思っていました。国によってアナウンサーの形みたいなものが違う気がして、例えばアメリカなど英語圏の方は低めの良い声で話すイメージですが、日本は淡々と、少し客観的に伝える方がそれっぽいかなとか。
アフレコだと感情を入れた方が良いなと思い悩んだ時は、ディレクションの方が「一旦映像を見ずにやってみよう」と言ってくれたので、いろいろと練習させてもらいながらなんとか形にできましたね。あとはキャラクターが小さめなので、「声を少し高くした方がいいかな?」なんてことも考えていました。
――ご自身の演技をスクリーンで見た時はいかがでしたか。
こっちのけんと:自分のシーンが出るごとに心臓がギュッとつかまれる感じで、緊張が止まらなかったです。特にケント田貫は序盤から出てくるので油断できなくて…「もう出た!」と思ったら中盤や終盤にも出てくるから、そのタイミングで定期的に緊張してました。でも2回目を見た時は、時間も空いたのでリラックスして見ることができて「割と良いのではないか」と自分の中で印象が変わってうれしかったです。
――余談ですが、こっちのけんとさんがケント田貫役と発表される前に本作を見た際に、エンドロールを見た客席から「え! こっちのけんとなの!?」という声が聞こえました。
こっちのけんと:マジっすか! えー、うれしい。ひらがなだから目立つので、見てくれた友達も気づいて連絡をくれたんです。でも(発表前で)僕はまだ言えなかったから、見事に未読スルーばかりしてましたね(笑)。
――気づかれるとは思っていましたか。
こっちのけんと:名前を見ずとも気づかれると思っていたんですけど、意外とみんな気づいてなかったので、(役作りが)正解だったのかもしれません。
――ディズニー映画の声優は『モアナと伝説の海2』に続いて二度目となりますが、前作の経験は生かせましたか。
こっちのけんと:『モアナと伝説の海2』はセリフがなくてリアクション1つだけみたいな感じだったんですけど、声優さんが使うレコーディングブースに入れたことは経験として生かされたと思います。ボーカルで使うブースとはまた違う空気感があって、ちょっと広くてソファや映像を流すテレビがあることが僕の中で違和感だったんです。歌を歌う際はリズムがあるので、どちらかというと耳と声を使ってリズム通りに声を出せば良いけど、映像だと目と声になるから違う感覚をつなぎ合わせないといけない。これを『モアナと伝説の海2』で気づけたから、今回はある程度安心感を持ってできました。
――今回はセリフの量も多くて大変だったかと思いますが…。
こっちのけんと:大阪出身なので、関西弁が出そうになったりとイントネーションが難しかったです。ジュディ・ホップスが関西弁になりかけたりして修正するんですけど、「また(関西弁ぽく)なってたよ」って言われたりして、今でもどれが正しいのか分からなくなります(笑)。あとは、ゆっくりしゃべりたいけど間に合わない…とか。
――タイミングの難しさもあったんですね。ちなみに、歌手も声優も声を使うお仕事ですが、ご自身の声にはどんな魅力があると思いますか。
こっちのけんと:低音成分が含まれているところですかね。
■約2ヵ月のセーブ期間を経て大活躍の1年に
――『ズートピア』といえば、今回の劇中歌である「Zoo」をはじめとするキャッチーな音楽も注目ポイントです。もし、こっちのけんとさんが『ズートピア』の曲を作るとしたらどんな曲を作ってみたいですか。
こっちのけんと:ちょっとずるいんですけど、『ズートピア』はジャングルっぽさも感じるので、オオカミの遠吠えから始まるとか動物の鳴き声を入れたいですね。爽やかなジャングルをイメージしながら、スキャット(「ラララ」など歌詞の代わりになる意味のなさない音声でメロディーを歌う技法)みたいな感じで動物の声や鳴きまねを歌詞に入れたいです。
――鳴き声を絶対に入れたい動物は?
こっちのけんと:大型犬の“ワン”じゃなくて“バウ”みたいな声をサビ前にドン!と入れるのも良いですね。大型犬が複式呼吸で歌ってるような感じで。遠吠えもですが、発声が良い気がします。あとはニワトリも良いな。あんな特徴的な鳴き方をする動物はほかにいないので、メロディーがある鳴き声を入れるのも良いですね。
――最後に、ご自身のこともお聞かせください。2025年は1月から約2ヵ月間セーブ期間に入られましたが、活動再開後はアニメ『ヴィジランテ ‐僕のヒーローアカデミア ILLEGALS‐』のオープニングテーマとなった「けっかおーらい EP」で初めてCDリリースをされたり、大型フェス「ROCK IN JAPAN FES.2025」に初出場されたり、さらに『ズートピア2』で声優をやられるなど怒涛(とう)の活躍ぶりを見せていただきました。
こっちのけんと:2024年も初めてのことがいっぱいあったんですけど、2025年は歌手としてさらに多岐にわたる活動をさせてもらいました。CDリリース、アニソンやドラマの主題歌、大型フェスデビューなど、やりたいことが全部かないました。2024年に「はいよろこんで」で活動していた時に、いろんなアーティストさんがドラマの主題歌やアニソンを歌ってるのをそばで見ていたので、そこで吸収した経験を活かせた、形にできた1年でしたね。
やりたいことが全部できたので、2026年はどうしようか悩んでしまって…。目指すべきものがふわっとしてるんですけど、とにかく目の前の楽しいことに全力で取り組みたいです。いらないことを考えすぎてしまうタイプで、曲を作ってるときも「なんか違うな」と思った時点でボツにしたりするので、ある意味で集中力を高める練習として、本当に楽しいと思うことに向き合う1年にしたいです。
――プライベートの目標はどうでしょう?
こっちのけんと:海外に行って遠出したり…あ、雪を触りたいです! カナダとかThe 冬みたいな場所に行って雪とたわむれる体験をしてみたい。大阪出身なのであまり雪を見てこなくて、東京もあまり降らないので雪には憧れがありますね。
(取材・文:杉崎絵奈 写真:上野留加)
映画『ズートピア2』は全国公開中。
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