通常、アーティストの結成日やデビュー記念日というのは、5周年や10周年など、キリの良い数字の際に盛大にお祝いされることがほとんどだろう。しかし、本日1月22日(木)にデビュー6周年を迎えたSixTONESに至ってはグループ名に“Six”が付いていることや、メンバーが6人であることなどもあり、一度しかない6周年を盛大にお祝いしている印象だ。

なぜ彼らは“6”に重きを置くのか、“6”にはどんな思い入れがあるのか。期待する今後の活躍とともにひもときたい。

■“バカレア組”として脚光を浴びた6人

 SixTONESが結成されたのは2015年5月1日のこと。しかし、その歴史を語る上で欠かすことができないのは、それから遡ること3年前の2012年に放送されたドラマ『私立バカレア高校』である。

 同作は、ジュニアとAKB48がタッグを組み初共演した連続ドラマとしても話題になった作品で、バカばっかりだが熱くストレートなヤンキーがそろう男子校“馬鹿田高校”と、お嬢様たちが在籍する名門女子校“第一カトレア学院”の合併によりできた“第二カトレア学院”が舞台の物語。最初は亀裂が入っていた2校の生徒が歩み寄っていく姿を描いた内容だった。

 本作でジュニアから選抜されたのが、森本慎太郎、松村北斗、京本大我、田中樹、ジェシー、高地優吾(※「高」は正式には「はしご高」)の6人だ。この6人は、ドラマをきっかけにグループ名こそないもののファンを中心に“バカレア組”と呼ばれるようになり、当時放送されていた『ザ少年倶楽部』などで大きな話題を掻っ攫った。

 しかし、2013年に入り、その風向きは変わる。これまで6人で活動していたのが、松村とジェシーの2人組ユニット、そして森本、田中、京本、高地の4人に分かれることが増えていったのだ。当時、グループ名こそなかったが、同ドラマは映画化されるほどの人気もあり、6人での活動も自然なことのように思えていた印象。それゆえに「今さら6人が分裂するなんて…」と衝撃を覚えたことが記憶に残っている。


■「この6人で」決意を固めた10年前の記憶

 6人バラバラの状態が続いていた中、2015年に日比谷のシアタークリエで開催された「ジャニーズ銀座」にて、6人からグループの結成と新ユニット名が発表された。再結成後、再び6人でステージに立つことになった際、初めて彼らのオリジナル曲として与えられた「この星のHIKARI」の衝撃は忘れない。

 バカレア組と呼ばれていた時代にはKAT-TUNやKis-My-Ft2のクールな楽曲を歌うことが多かったのもあり、白のセットアップに身を包んだ6人が切ないラブソングを美しく歌う姿はとても眩しかった。

 そして、これ以降SixTONESは本気で6人でのデビューを目指すようになる。公式YouTubeチャンネルの一端を担っていた2018年の秋には、YouTubeが世界各地で展開している「YouTubeアーティストプロモキャンペーン」に抜てき。ジュニアにして都内各所に大きなポスターが飾られ、そこを訪れるファンも多くいた。さらに、そんなYouTubeの中で6人が“デビュー”という言葉を繰り返し述べていたのも思い出深い。正直なところ、再結成後に行われた彼らの単独コンサートの際、ファンは「そろそろデビューではないか」といつも緊張していたのではないだろうか。

 満を持してデビューが発表されたのは2019年8月8日のこと。デビュー曲の「Imitation Rain」は、X JAPANのYOSHIKIが作詞・作曲・編曲を担当したことも話題を集め、彼らへの注目度はさらに高まっていく。

■ファンと共に歩むことを大切に

 SixTONESといえば、良い意味で“アイドルらしくない”己の道を突き進んだ楽曲が魅力である。正直なところ、デビューするにあたって、彼らの“らしさ”が削がれていくことを少なからず心配したのだが、それはデビューから6年経った今、杞憂だったと振り返る。


 彼らのらしさを語る上で、アーティストとしての顔とバラエティ番組で魅せる顔のギャップは欠くことができない。1つの例えだが、アーティストとして音楽番組に立つ際には、6人全員がサングラスをかけ、世界観に入り込むことも珍しくないのがSixTONESだ。しかし、バラエティ番組に出た際には、大きく口を開けて笑い合い、とにかくボケてツッコミまくる、そして仲が良いことを惜しみなく出す。

 そんなSixTONESの仲の良さが見れる番組といえば、レギュラー放送されている『Golden SixTONES』(日本テレビ系)だろう。加えて、6周年の今年は、TBSが年に6回放送する大型特別番組『6SixTONES』(TBS系)も進行中だ。ここで、また新たなるファンをキャッチするのではないかと期待したい。

 自分たちの“らしさ”を貫き通しながらも、SixTONESはファンのことを置き去りにしないグループでもある。6周年という1度しかない記念イヤーに、11都市50公演を回るライブツアー「MILESixTONES」を開催するのだ。

 正直、昨年5代ドームツアーを完走したSixTONESが、あえてアリーナクラスの会場で50公演も回るという選択には驚いたのも事実。しかし、これについて森本と田中は冠ラジオ『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)で、「周年だからファンの人の近くで、物理的近さも感じてほしい」、「多くのところに回りたいって思いと、多い公演数を確保できるように」と思いを明かしている。

 SixTONESらしくも、あくまでも支えてくれたファンファーストで…。そんな6人がこの6周年にどんな仕掛けを添加していてくれるのか今から楽しみだ。
(文=於ありさ)

編集部おすすめ