7ORDERの安井謙太郎が、放送中の『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』(テレビ朝日系/毎週日曜9時30分)で、新たなギャバン“風波駆無/ギャバン・ライヤ”を演じる。子どもから大人まで幅広い世代から愛される特撮ヒーローシリーズへの参加に「ありがたさとともに、身が引き締まる思いがあります」と語る安井。
■アクションシーンに全力投球
――脚本を読んで、“風波駆無/ギャバン・ライヤ”という役にどんな印象を持ちましたか。
安井:基本的にセリフが倒置法で、普通だったら「僕が〇〇をした」になるところが「〇〇をした。僕が」みたいになるので、セリフ回しが難しいと思いました。あとは、駆無のキャラクターが忍者をモチーフにしていると話を聞いた時に、僕が小さい頃に1番ハマっていた戦士が『忍者戦隊カクレンジャー』だったので、ご縁を感じて面白いと思いましたね。
――演技のイメージは浮かびましたか?
安井:脚本を読んで割とかっこいい感じだったので、とにかくクールに。それでいて何かを抱えている役でもあるので、登場シーンは、ただ強いだけじゃなくてそういったバックボーンや影がある感じを表現したいと考えていました。でも、話が進むにつれて駆無の知られざる一面みたいなところもどんどん出てくるので、そこでまた全然違うギャップを皆さんにお届けしたいです。
――ギャップを見せるという面で、演技について安井さんから監督へ提案することも?
安井:僕のセリフはなくてリアクションするだけのシーンで、台本を読んだ時に自分の中で「こんな感じなのかな」って用意したものがあったんです。でも、監督から「もう少しこうしてほしい」ってアドバイスを1ついただいて、それが駆無の今後のキャラクター像をしっかり決めるシーンだったので、「あ、こっちなんだ」って驚いたことがありました。そういう、まさに現場で出来上がっていく感じなので、僕から提案もしているんですけど、監督からも逆に提案がある…ってところぐらいまでしか、今は言えないですね(笑)。
――新たなギャバンとしての追加加入には、緊張もあったかと思います。
安井:長田光平くん(ギャバン・インフィニティ/弩城怜慈役)とは、撮影が始まる前にアクション練習が2回くらいあったんです。その時に、言葉もそうですけどアクションという1つの軸を通してコミュニケーションを取れたことがよかったです。「こうやったらやりやすい?」って聞いてくれたり、僕も「こういう風にやってみてもいいかな」って相談したりして、光平くんの優しさを感じました。僕だけじゃなくてチーム全体に気を遣ってくれるし、すごく真面目なんです。ちょっとうまくいかなかったら「もう1回やっていいですか!」って絶対言うところとか。逆に、言葉で話すよりも、彼の人間性とかを知れたっていうのは、すごくいい初セッションだったなと思います。
アクションというお芝居でもあるんですけど、それを通してコミュニケーションを取れたのがすごくよかったなって…(プロデューサーを見ながら)これもプロデューサーの策略の可能性がある(笑)? ない(笑)?
――(笑)。スーツアクターの蔦宗正人さんとも、ギャバン・ライヤの演じ方についてお話しされましたか。
安井:蔦宗さんは普段スーツアクターとしてボディランゲージで表現しているそうなんですけど、僕のお芝居を見て、それを抑えて表現しすぎないようにしてくださっていると聞きました。逆に僕は蔦宗さんからアクションのいろはみたいなのをすごく教わっていますね。例えば、パンチをかわす時も、忍者という役柄でもあるので、なるべく最低限の動きでかわすことを意識して、蔦宗さんからどうやったら1番そう見えるかっていうのを教えてもらったり、意見交換しながらやらせてもらっています。
――安井さんは今までもアクションを経験されたことがありますが、蔦宗さんのお話を聞いたことで、より学びがあった?
安井:めちゃくちゃ学びがありました! 今まで刀を使ったアクションをやったことはありましたが、こういう素手を使った、いわゆるステゴロアクションは初めてだったので、日々学ばせてもらっています。あと、結構くるくる回るんですよ。吹き替えを入れずに、体にムチを打って頑張っているんですけど、そこも普段のアクロバットとはまた違うというか。アクションの中の回転技みたいなものは、どこに重心を置いたら1番楽に回れるのか、目線をここに置くと結構高く飛べるとか、そういう技術的なことを蔦宗さんたちに教わっています。
――そういった身のこなしも楽しみの1つに…。
安井:毎日筋肉痛になりながら本当にすごく頑張っているので、楽しみにしていてください!
■踏ん張った先にあった出会い
――先ほど、子どもの頃は『忍者戦隊カクレンジャー』がお好きだったとおっしゃっていましたが、戦士たちをテレビで見ていた側から今度は演じる側になります。駆無そしてギャバン・ライヤに憧れを持つ子どもたちも現れると思いますが、どういう思いや姿を視聴者に届けたいですか。
安井:子どもの頃のそういう記憶って残るじゃないですか。駆無としてももちろんそうですけど、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』という作品は、怜慈のキャラクターや発するメッセージに“ド王道”をいこうとしている感じがして、僕はすごくいいなと思っているんです。どこか冷笑文化がある時代ですけど、これから見る子どもたちから、そういう真っすぐ熱いことに向き合ったりすることに対して、かっこいいなって思ってもらえるような作品やキャラクターになれたら、ヒーローとしての役割みたいなものを1つ果たせるんじゃないでしょうか。
――安井さんはヒーローにどんなイメージを持っていますか。
安井:やっぱり諦めない感じですかね。
――諦めない心というのは、安井さんの7ORDERとしてのアーティスト業や俳優業、CEOとしての活動にもつながっている?
安井:そうです! 僕が諦めたら全部終わっちゃいますからね(笑)。でも本当に、自分たちでやっているからこそ、続けていくことの難しさみたいなものを感じる部分もあるので、それもあって諦めないっていうヒーロー像になるんだと思います。時代的にも選択の自由みたいなものがすごくあるし、それで全然いいと思うんですけど、踏ん張った先に面白いことがある気がするんです。
もちろん、無理して踏ん張ることはないと思うし、そういうものがオッケーになってきた時代が僕もステキだと思うんですけど、だからといって踏ん張らないっていうのもなんか違うなと思っていて…。僕も、踏ん張った結果まさか34歳でヒーローになれると思っていなかったんで(笑)。続けてきたからこそ、1つ出会えたものがあったというか。無理する必要はないけど、踏ん張った先、諦めなかった先に何かがあるというのは僕自身も体験してることなので、それをお芝居の中でも届けたいです。
――人生の中で“ヒーローとの出会い”が今回新しくありましたが、今後さらにかなえたい夢や挑戦したいことはありますか。
安井:学校を作りたいと思っているんです。毎日行く場所って大人になるとなかなかないので、学校っていいな、関わりたいなって。僕、島根県で農業をやっていて、そこの農家の子どもたちと出会うんですよね。農業をやり始めて3、4年ぐらい経つんですけど、その子どもの成長がすごく早くて。この間僕らのライブを見に来てくれたんですけど、会った時は本当にちびっこだったのに、アーティストになりたいって夢ができたと教えてくれて。そういう成長の場に立ち会えるのってすごくいいなって思ったので、学校とか作りたいですね。
――農家の子どもたちも『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』を見るかもしれないですが(取材は3月上旬に実施)。
安井:そうですよね! 僕まだ(出演することを)言っていないので、びっくりするかもしれないです…うわ、言うの楽しみだ!!
(取材・文:杉崎絵奈 写真:上野留加)
『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、テレビ朝日系にて毎週日曜9時30分放送。
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