普段の生活で見ることのできない絶景は、旅行の醍醐味(だいごみ)の1つ。海外旅行に行きにくくなったこのご時世、日本でも世界のスケールに負けない絶景がたくさんあります。
■奇跡の天空の絶景が楽しめる「雲海テラス」
トマムは、新千歳空港から電車で最速90分、車なら約100分で訪れられる北海道の中央に位置したエリア。広大な自然が広がるトマムの特色は、なんといっても自然が生み出す神秘的な絶景・雲海。「雲海テラス」はそんな雲海を間近で楽しめるとあって、2006年のオープン以来、2020年秋には累計来場者120万人に達した人気スポットです。
トマム山の標高1088mの場所に位置しているため、早朝5時、眠たい目をこすりながら雲海ゴンドラに乗車。片道約13分間、うす暗い雲に包まれた空間を進み、山頂付近に到着すると、目の前には広がるのは、山を越えて滝のように流れ込み、一面を埋め尽くす雲海。人生で初めて見る“天空の絶景”です。
雲海は絶妙な気象条件がそろった時にだけ現れるそうで、このエリアでの発生率は40%。また3つの種類の雲海があり、トマム特有の一番ダイナミックな雲海と言われる“太平洋産雲海”を見られるチャンスは限られているそう。この日はトマム産雲海でしたが、その雄大な景色に胸が高鳴り、言葉がでないほどの感動を覚えました。
「雲海テラス」では、雲海をさまざまな角度から楽しめる鑑賞エリアがたっぷり。新しくできた展望デッキは、1階部分が今までよりも前面にせり出し、さらに間近で雲海を鑑賞できるように。空中に浮いているようなデッキの先端に立つと、まるで船に乗って雲の海に繰り出していくような気分を味わえます。2階は、絶景を目の前にゆっくりくつろげる屋根付きのソファスペースが。最上階からは遠くまで広がる雲海や日高山脈、朝日など、自然が織りなす絶景を広く見渡すことができます。
他にも、地上約3mの位置に設置された椅子に座って、山々の風景の中に浮かぶような気分になれる「Cloud Bar(クラウドバー)」や、吊り橋のような構造で歩くと少し揺れ、雲の上をふわふわと歩いているような感覚を味わえる「Cloud Walk(クラウドウォーク)」、雲の上に浮かんでいるような浮遊感が楽しめる巨大ハンモックのような「Cloud Pool(クラウドプール)」などの展望スポットも。まるで天国に来たようなワクワクドキドキ、この上ない幸せを感じられるはず。
■インスタ映え抜群の絶景カフェ「雲Cafe」
リニューアルで新たに加わった「雲Cafe」では、雲をイメージしたスイーツやドリンクがお目見え。もくもく雲のようにボリューミーに盛り付けた「雲ソフト」や、レモン味とバニラ味の「雲マカロン」、牛乳とバタフライピーティーの二層で青い空と白い雲海をイメージした「雲海オレ」など、かわいい見た目にテンションもアップし、雲海と共に写真に収めればインスタ映えもばっちり。新鮮な牛乳を使用したメニューは濃厚でどれも美味で、心もお腹も満たしてくれます。
少し肌寒い気候ですが、テラス席の他に、店内にはテーブル席やカウンターも設置されているので、屋内にいながらも雲海を間近で鑑賞しつつ、ゆっくりカフェタイムも満喫。ダイナミックな景色の中、おいしいものを堪能できるカフェは、日本中探してもここにしかないのでは?
■牧歌的な風景や、花火&星空も
「雲海テラス」以外にも、さまざまな絶景やアクティビティが楽しめる星野リゾート トマム。
牧草でできたソファに座ってソフトクリームやシェイクなどの軽食が楽しめる「牧場ラウンジ」や、ふかふかとした牧草の感触や爽やかな風を感じつつ、牛を近くで眺められる「巨大牧草ベッド」、「羊とお昼寝ハンモック」、自然の風を感じながら移動ができる「モーモーカート」に乗ったり、散歩したりと、思い思いの過ごし方ができます。北海道らしい雄大な自然に包まれていたら、日々の生活の悩みも癒されていくよう。
そして夜には、星野リゾート トマムが宿泊者向けに毎日打ち上げている花火と満点の星が。ダイヤモンドのように輝く星空のパノラマビューは、人生で一度は肉眼で見てほしい絶景です。夜空を見たときに味わう感動は、一生忘れられないものになるはず。
星野リゾート トマムは、ゆったりとラグジュアリーな滞在ができるオールスイートの「リゾナーレトマム」と、カジュアルかつアクティブに過ごすことができる「トマム ザ・タワー」と2つのホテルがあり、ニーズに合わせたプランが選べるのも魅力。エリア内には、北海道の旬の食材をイタリア料理のフルコースで提供するメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」をはじめ、多種多彩なレストランもあり、シーンや気分にあわせてセレクトできます。全100種類のカラフルなポテサラを堪能できる「ポテサラジェラートフェス」など、期間によってはさまざまな催しを行っていて、絶景以外に食でも旅を満たしてくれますよ。
「雲海テラス」で雲海が楽しめるのは、夏季限定で今年は10月14日(木)まで。毎年、5月から10月しか見られない奇跡の絶景なので、来年の旅の候補の1つとして取り入れてみるのはいかが? また冬場は、雪山の絶景を眺める「霧氷テラス」や幻想的な氷の街「アイスヴィレッジ」、全てが氷でつくられた「氷のホテル」、月明かりに照らされた夜のゲレンデを滑走する「月光スキー」をはじめ、夏季と様変わりした絶景やアクティビティが。海外になかなか行けない今だからこそ、魅力的な“日本の絶景”を楽しんでみて。