“歌・ダンス・演技”三拍子揃ったタン・ジェンツー、ラブ史劇『夕月花』のイケメン皇子を好演

『ミーユエ 王朝を照らす月』のスン・イー、『王女未央‐BIOU‐』のジン・ハンとともに『夕月花（せきげつか）～三世を駆ける愛～』に主演するタン・ジェンツー。『三国志～司馬懿 軍師連盟～』、『三国志 Secret of Three Kingdoms』、『君、花海棠の紅にあらず』と話題作への出演が続き、日本でもファンが急増しているが歌手兼俳優として活躍していることなどまだまだ知らないことも多いはず。そこで今回は、タン・ジェンツーにフォーカスして彼のプロフィール、新作ドラマで演じる役どころなどを紹介していきたい。【写真】『夕月花』主演のスン・イー＆タン・ジェンツー■ 音楽でも演技でも光る才能で抜擢されてきたスター タン・ジェンツーは1990年10月5日、広西チワン族自治区生まれ。中学から首都の北京で名門の北京舞蹈学院に通いダンスの才能を磨いた彼は、高校在学中にスターを養成する一大プロジェクトのメンバーに抜擢されたことから芸能界の道へ。4年間、一流の講師たちから厳しいトレーニングを受けた後、2010年にボーイズグループ、M.I.C.男団で正式デビュー、世界の流行を意識した本格的な歌とダンスで中国の音楽界に新風を吹き込んだ。 一方で、彼はデビュー前から演技でも頭角を現していた。2008年の『秘岸』（大阪アジアン映画祭2009で上映）でメインキャラクターの一角を担った彼は、映画初出演ながらカレン・モク、ジャン・ウェンリーら名優たちと共演。思春期の少年をみずみずしく演じて早くも大物となる片鱗をのぞかせた。その後、彼の演技力が改めて注目されたのは俳優活動に力を入れ始めた『三国志～司馬懿 軍師連盟～』（17）、『三国志 Secret of Three Kingdoms』（18）から。この2作で陰をもつ複雑なキャラクターを演じて評価を上げた彼は、『君、花海棠の紅にあらず』（20）では京劇役者を見事に熱演。その他、『愛される花』（18）、『大唐流流～宮廷を支えた若き女官～』（21）といった話題作でも脇を固める好演を見せている。■ 気高い見守り皇子のトライアングルラブを熱演 こうして今、俳優として日本でも注目度が急上昇しているタン・ジェンツーが、新作時代劇『夕月花（せきげつか）～三世を駆ける愛～』で演じている役はホウ※鈺（ほうぎょく）。悲劇の歴史を変えるため未来からタイムリープしてきたヒロインの冬月（とうげつ）を優しく見守る皇子役だ。※ホウは广に龍。 ホウ鈺は御風閣と名付けられた風雅な住まいにこもって、宮廷の権力闘争からは距離を取り、「自分らしく生き、民の力になれれば満足だ」と語る人格者。7月なのに雪が降るという予言を的中させた冬月と知り合った彼は、当初男装していた彼女を男だと思い、「あの者は男なのになぜ胸が高鳴るのだ」と戸惑う。その後、冤罪で命を落としそうになった冬月を助けたホウ鈺は彼女が女性だと気づくと、彼女への愛を深めていき、その後も冬月が危険な目にあえばいつでも手を差し伸べて力強い味方となる。 しかし、冬月の運命の恋人は出世街道を突き進む馮夕（ふうせき）。ホウ鈺にとって馮夕は幼馴染ではあるが、彼の野心を隠さない冷徹な行動には不信感を拭えない。実は馮夕はある目的のために悪人のふりをしているのだが、それを知らないホウ鈺は冬月のために心を痛め、彼と対決する覚悟を決める。「心から望むことは断られても諦めない」と言うホウ鈺の三角関係のロマンスの行方は…？ 中国で『夕月花』が配信された頃、タン・ジェンツーは芸能界で活躍してきた男性タレントたちが才能を競う人気オーディション番組にも出演しており、歌とダンスで見事なパフォーマンスを披露。その結果、最終的にトップの成績を収めて、改めて音楽方面の実力も評価されることになった。このように歌手としても俳優としても乗りに乗っている彼の魅力は、このドラマを見れば一目瞭然。すでにファンの人も、まだそうでない人もぜひチェックしてみてほしい。 『夕月花（せきげつか）～三世を駆ける愛～』DVDリリース中。